M&O playsプロデュースの舞台『ブランク』が、2026年10月本多劇場での東京公演を皮切りに、広島・愛知・新潟・宮城・富山・大阪を巡演します。向井理さんを主演に迎え、倉持 裕さんが書き下ろす新作公演です。

過去の空白期間に翻弄される人間模様を描いた新作

舞台『ブランク』は、M&O playsが劇作家・演出家の倉持 裕さんと定期的に行っているプロデュース公演の新作です。

ある弁護士事務所を舞台に、エゴやジレンマに振り回される人々の姿を鋭く捉え、一筋縄ではいかない人間ドラマを展開する会話劇となっています。

主人公は、厄介な依頼に日々ストレスを溜め込み、“中年の危機”と称される精神と肉体双方の急激な不調にも見舞われている弁護士。依頼人の女性の経歴にある空白の期間が気になり始めたことから、物語が動き出します。

倉持さんは「個人的で孤独な戦いを描いた物語」であるとコメント。

タイトルの「ブランク」とは、過去の空白期間を指します。「空欄に当てはまる出来事」を本当に知りたいのか、知らずに終わらせたいのか。業務上知るべきなのか、個人として知らないでおくべきなのか。相反する気持ちの狭間で悩みながら問題と向き合っていく登場人物の姿に、観客の感情も強く揺さぶられるのではないでしょうか。

<あらすじ>
ある弁護士事務所に出入りするクセの強い依頼人たちの対応に苦慮しながら日々を過ごしている多忙な弁護士・浅香賢介(向井理)。彼は、軽い交通事故をきっかけに事務所を訪れた清掃会社の社員・米原佐知子(西田尚美)と出会い、彼女の過去の空白期間について、終わりのない推理を働かせるようになる。やがて浅香は、解決を目指す職務上の態度と、未決のまま処理したい願望との間で揺れ動き、選択を迫られる――。

作・演出はジャンルを問わず活躍を見せる劇作家の倉持 裕

本作では倉持 裕さんが作・演出を手掛けます。

倉持さんといえば、独自の視点で物事や日常を切り取り、緻密に組み立てられた会話を通じて人間の内面を描き出す手腕に定評があります。2000年に旗揚げした主宰劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」では、すべての作品で作・演出を担当。2004年に舞台『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞を受賞しました。外部作品を含め数多くの脚本・演出を担う一方、近年はTVドラマの脚本も執筆しており、活躍の場を広げています。

これまでの実績に、2025年の竹生企画第四弾『マイクロバスと安定』の作・演出、2023年のKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』の脚本、2022年の世田谷パブリックシアター『お勢、断行』の作・演出など。

とりわけM&O playsプロデュースにおいては、舞台『鎌塚氏、放り投げる』をはじめとする「鎌塚氏」シリーズが人気を博し、定期的に上演されています。また、2026年5月には演劇と落語を掛け合わせた作品を創作するH&Aプロデュースの企画第1弾『死神』で作・演出を務め、ジャンルを超えた新しい演劇表現に挑戦しています。

今回、2023年のM&O playsプロデュース『リムジン』で共に舞台を創り上げた向井 理さんと再びタッグを組むことに。倉持さん曰く、前回の共演で向井さんは「言葉で説明できない感情を捉えるのが抜群に速く、的確」な俳優だと実感。ぜひまた一緒にやりたいと自ら声を掛け、今作につながったそうです。そんな経緯も踏まえると、人間の本質を見つめ続ける倉持さんの書き下ろし新作にますます期待が高まります。

個性溢れる実力派の俳優をキャスティング!

主演は、倉持さんからのラブコールを受けた向井 理さんです。映画やテレビドラマでの活躍ぶりは言わずもがな、舞台でも実力を遺憾なく発揮。2025年の劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』や2024年のパルコ・プロデュース2024『ウーマン・イン・ブラック~黒い服の女~』など話題作に出演してきました。

また、2026年7月には、1か月にわたって舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にカムバック。初演の2022年と2023年に演じたハリー・ポッター役として、作品のラストイヤーを飾る魔法をかけました。本作では弁護士の浅香が「ブランク」に対して何を選び、どう行動するのか、丁寧に感情の揺れを滲ませる演技で体現します。

そして、「ブランク」を持つ依頼人の米原佐知子役は、ドラマや映画、舞台にて重要な役柄を演じて見る人を引き付ける西田尚美さん。作・演出の倉持さんとは、2022年の舞台『鎌塚氏、羽を伸ばす』や、NHKのテレビ番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』での縁があります。主人公の浅香だけでなく観客も気になるであろう、米原の空白には一体何が当てはまるのか、その言動に注目せずにはいられません。

さらに個性的なキャスト4名が集結します。

声優として圧倒的な人気を誇る入野自由さんは、2025年公開の映画『ウィキッド ふたりの魔女』でボック役の吹替えを担当。俳優としても確かな存在感を示し、2024年のPARCO PRODUCE2024『リア王』や2025年の『キャッシュ・オン・デリバリー』など多彩な作品に登場しています。2026年8月まで全国を巡演している舞台『セールスマンの死』に出演中です。

森 優作さんは映画やドラマを中心に俳優活動を続けており、直近では2025年の映画『国宝』や2026年6月まで放送のドラマ『今夜、秘密のキッチンで』に出演。2025年には映画『ミッシング』での演技が評価され、第34回日本映画批評家大賞の助演男優賞を獲得しました。

劇団「大人計画」に所属する中井千聖さんは、2020年にウーマンリブvol.14『もうがまんできない』で俳優デビュー。以降は劇団内外の舞台のみならず、ドラマ『新宿野戦病院』や映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』など、映像作品にも出演を重ねています。2026年秋には、NHK連続テレビ小説『ブラッサム』で主人公の女学校時代の同級生役を務める予定です。

池津祥子さんも劇団「大人計画」のメンバーで、劇団公演のほか、2024年のM&Oplaysプロデュース『峠の我が家』や2026年の『クワイエットルームにようこそ The Musical』など外部作品にも多数参加。2026年7月5日に閉幕した舞台『レディエント・バーミン Radiant Vermin』では謎めいた女性を演じ、鮮烈なブラックコメディの世界観を観客に届けました。また、映像作品においては、2025年に放送されたTBS火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で主人公の母親役を好演したことでも話題を集めました。

舞台『ブランク』は、2026年10月3日(土)から25日(日)まで東京・本多劇場にて上演。その後、10月28日(水)に広島県のJMS アステールプラザ 大ホール、10月31日(土)に愛知県の名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホール、11月3日(火・祝)に新潟県のりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場、11月7日(土)に宮城県の仙台銀行ホールイズミティ21大ホール、11月10日(火)に富山県の富山県民会館ホール、11月13日(金)から15日(日)まで大阪府の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで公演を行います。

チケットの一般発売は東京・広島・大阪公演が8月1日(土)、新潟・富山公演が8月22日(土)、愛知公演が8月23日(日)より開始予定です。仙台公演はすでに販売中。このほか詳細は公式HPをご確認ください。

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もこ

誰かの過去に自分の知らない空白期間があったとして、思い切って詳しく聞いてみるのか、なんとなく憚られて黙ってしまうのか。モヤモヤとした感覚を代弁するかのようなストーリーに興味をそそられている筆者です。