2009年から2015年にかけてアメリカで放送されてテレビドラマシリーズ『glee/グリー』。日本でもNetflixなどで視聴することができます。サウンドトラックが全米アルバム・チャート1位を記録し、コンサートまで開催。シーズン6まで放送され社会現象を巻き起こした人気番組『glee』の魅力をたっぷりご紹介します!
01 多様性の先駆け!個性的すぎるメンバーが1つのチームに
オハイオ州マッキンリー高校にあるグリー(合唱)クラブ「ニュー・ディレクションズ」。合唱クラブと言っても、日本の所謂「合唱」とは異なり、リードボーカルがいたりダンスをしたりと自由に表現するスタイル。高校生のミュージカルクラブ、と言った方がイメージとしては近いかもしれません。
「ニュー・ディレクションズ」に集まってきたのは、スクールカーストの“負け犬”たち。自我が強すぎたり、車椅子に乗っていたり、黒人やアジア系であったりゲイであったり。そこに学園トップ集団であるアメフト部やチアリーディング部のメンバーも加入。個性的すぎるメンバーが日々ぶつかり合いながら、全国大会を目指して奮闘します。
レズビアンの高校生カップルを描いたのは『glee/グリー』が初めてとも言われているほど、2009年に既に“多様性”にフォーカスしていた本作。性格も考え方も立ち位置も異なる生徒たちが歌を通して学んでいくのは、“ありのままの自分”でいること。そしてそれを認め合う大切さ。彼らが時に悩み苦しみながら、等身大に仲間との理解を深めていく姿には何度も胸を打たれます。彼らの姿を見て自分の人生を変えられた、という人も世界中にたくさんいるのです。
02 レディー・ガガやバックストリート・ボーイズからオリジナル曲まで!
『glee/グリー』人気の理由の一つが、幅広い楽曲を取り扱っていること。毎回クラブで出される課題に合わせ実力派キャストたちが魅せるパフォーマンスは圧巻です。
その楽曲は『ウィキッド』などミュージカルナンバーはもちろん、レディー・ガガやバックストリート・ボーイズ、ケイティ・ペリーのヒットソングもあれば、ジャーニーなど往年のヒットソングも。2つの楽曲を組み合わせて歌う“マッシュアップ”を楽しめる回もあります。
さらに、彼らのクラブでの姿や思いを描いたオリジナル曲だってあります。その名も『Loser Like Me』。“負け犬”だったグリーメンバーたちが多彩な輝きを放つこの曲は、いつ聴いても勇気をもらえる楽曲です。
『glee/グリー』は1話が約45分のためとても見やすく、気づくとglee沼にはまっています。ちなみに、gleeの熱狂的ファンは「gleeks」(グリークス)と呼ぶそうです。
高校生から始まり、大人になって夢を追いかける姿も描かれる『glee/グリー』。彼らを見守る個性的な教師陣にもフォーカスが当てられるため、大人も様々な人物に感情移入しながら観ることができます。このコラムでは語り切れないほど、まだまだ魅力だらけの『glee/グリー』。あなたもglee沼にハマってみませんか?
(写真出典:Amazon Prime、Netflix)