ディズニー映画の名曲をディズニーが大好きなアーティスト達が歌う『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート 2024』。今年は新作映画『ウィッシュ』をはじめとする多種多様な歌が披露され、夢と魔法にあふれた素敵なひとときを味わってきました。その様子をレポートします!(2024年4 月・ 東京国際フォーラム ホールA)

キャラクター達の歌声が生で聴ける!注目作が勢揃いの1部

第1部は、新作映画や注目の映画にフォーカスを当てた構成でした。最初に披露されたのは、『ウィッシュ』の冒頭で主人公のアーシャが歌う「ようこそロサス王国へ」。

アーシャ役の生田絵梨花さんが紫のドレスで登場し、長い髪を揺らしながら軽快に歌うと、本当にロサス王国にやってきたかのようなワクワクした気分になります。

MCを担当した中川翔子さんとトレンディエンジェルのお二人も、キャラクターの本物の歌声が聴けることがこのコンサートの醍醐味の1つであると熱く語っていました。

コロナ禍で劇場公開が中止となり、今年の3月にようやく映画館で上演されたピクサー映画『私ときどきレッサーパンダ』からは、アイドルグループ・4★TOWNの日本語吹き替えを担当したDa-iCEが主題歌の「どんな君も」を披露。昨年はボーカルの花村想太さんと大野雄大さんのみの出演でしたが、今回は全員が揃い4★TOWNさながらの歌とダンスで客席を沸かせました。

1部で大きく特集されたのは、実写版『リトル・マーメイド』。アリエル役の豊原江理佳さん、エリック役の海宝直人さん、アースラ役の浦島りんこさんらが、自身の演じるキャラクターのソロナンバーを伸びやかに歌います。

セバスチャン役の木村昴さんが披露する「アンダー・ザ・シー」では他の3人も歌唱に加わり、キャスト陣のチームワークの良さも感じられました。

コンサートの恒例企画である朗読劇は、今年の11月にアメリカで続編の公開が決定している『モアナと伝説の海』です。木村昴さんが朗読し、映画と同じく屋比久知奈さんがモアナの『どこまでも~How far I’ll Go~』、尾上松也さんがマウイの『俺のおかげさ』を歌唱。バックにハワイアンダンスを交えた迫力のあるパフォーマンスに心酔しました。

今年は新コーナーも!名曲×アーティストのコラボが豪華な2部

第2部は、今年初めての企画となる“ディズニープラスコーナー”からスタート。Disney+(ディズニープラス)で配信されているディズニー以外の映画から名曲を披露するコーナーで、トレンディエンジェルの斎藤さんが赤いジャケットを着て登場すると、シンガーと一緒に『グレイテスト・ショーマン』の「The Greatest Show」を歌い上げます。

『天使にラブソングを』からピックアップされたのは、「I Will Follow Him」。デロリスのパートをパワフルに歌ったのは、浦嶋りんこさんです。

コーナーのラストは、屋比久知奈さんによる『タイタニック』の「My Heart Will Go On」。会場を包み込むような屋比久さんの歌声と、ステージに映し出される映画のワンシーンにグッと引き込まれました。

最後は、出演者の誰がどの曲を歌うのか毎回楽しみな“ディズニー名曲メドレー”です。個人的に特に思い入れのある作品が『塔の上のラプンツェル』なのですが、ラプンツェルの日本語吹き替え声優である中川翔子さんと、そして大好きな海宝直人さんが「輝く未来」をデュエットしてくれたことがこの上なく幸せでした・・ ・!

男性陣6人で披露された『ヘラクレス』の「Go the Distance」は、まるでディズニーのヒーロー達が集結したかのような豪華さ。中でも注目したのが、今年が『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート』初参加となった前田公輝さんです。『美女と野獣』や『アラジン』の名曲もしなやかに歌いこなしていたのですが、複数人の歌唱の中でも、透明感のある歌声が際立っていました。

ラストは観客も出演者と一緒に『ハイスクール・ミュージカル』の「みんなスター!」を踊り、大盛り上がりで終演。本コンサートの常連である山寺宏一さんは、今回は不参加でしたが、開幕時にはジーニー、幕間にはバレンティノがアナウンスで登場し、嬉しいサプライズに思わず笑みがこぼれました。

さきこ

『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート』は、来年で10周年を迎えます! 来春もマジカルなディズニーソングと豪華なスター達の共演が見られることが、今から楽しみですね。