世界中で愛され続ける「ベティー・ブープ™」が、ついにミュージカル『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』として舞台に登場します。主演を務めるのは、宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍した礼真琴さん。礼さんにとって、本公演は退団後初のミュージカル主演となります。

白黒アニメーションの世界から現代のニューヨークへ飛び出したベティが問いかけるのは、「自分は何者なのか」「本当に望むものは何か」。時代を超えて響く、普遍的なテーマが描かれた大注目の公演です。

90年以上愛される「ベティちゃん」がミュージカルに!

ベティー・ブープ™は、1930年8月9日にアメリカでリリースされたアニメーションに登場するキャラクターです。当初は、『Dizzy Dishes』という作品の主人公・ビンボーの憧れの人として登場し、サブキャラクター的ポジションでした。

しかし、その後の数年間で瞬く間に人気を集め、全米を魅了しました。日本では「ベティちゃん」として長く親しまれ、現在も世界中で愛され続けているキャラクターです。

ミュージカル『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』では、白黒アニメーションの世界から突如現代のニューヨークへとやって来た「ベティ・ブープ」が、新しい仲間との出会いを通じて「自分の本当の望みは何か」「自分は一体何者なのか」といった問いに対する答えを見つけていく物語です。

礼真琴×柚希礼音、宝塚OG同士の共演に注目

主役であるベティ・ブープを演じるのは、礼真琴さん。2019年に宝塚歌劇団星組トップスターに就任し、2025年退団後、初の主演作となります。

本作のベティ・ブープは、誰よりも自由でしなやかに時代を駆け抜ける存在として描かれています。価値観の多様化する現代において、自分らしく生きることを選びとっていくベティの姿に、背中を押してもらえる方も多いかもしれません。

作中では、ベティとの出会いによって多くのキャラクターの心情が変化していきます。そのなかでも、自分の進むべき道を見出していくドウェインや、ベティとの交流で「自己肯定」の大切さに気付いていく少女トリーシャなど、魅力的なキャラクターが登場します。

ドウェイン役には、松下優也さん、水江建太さん、トリーシャ役には鈴木瑛美子さんと藤森蓮華さんがキャスティングされています。

さらに、大都会ニューヨークに生きる大人たちにも注目です。ニューヨーク市長候補者でありながら、その裏では別の思惑を巡らせるレイモンドには、渡辺大輔さんと中河内雅貴さん。レイモンドの選挙キャンペーンマネージャー、キャロル役にはまりゑさん。そしてベティの映画監督であるオスカー・デラコール役を演じるのは、青柳塁斗さんです。

そして、作中で鍵を握る存在になりそうなキャラクターたちにも注目したいところです。ベティにとっては祖父のような存在であり、風変わりで愛嬌あふれる発明家グランピー役を、大澄賢也さんと東山義久さんが担います。

NASAで働いていた聡明な天体物理学者・ヴァレンティーナを演じるのは、宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍し、現在も多くの舞台に出演する柚希礼音さん。主演の礼さんと同じく宝塚歌劇団出身ということで、おふたりの共演から目が離せません。

出自も考え方も、そして時代も異なる個性的な登場人物たち。彼らはベティと出会い交流を重ねることで、どのような変化を遂げるのでしょうか。

トニー賞受賞のクリエイティブ陣が集結する、極上のミュージカル

撮影:Matthew Murphy and Evan Zimmerman

演出と振付を手掛けるのは、アメリカの初演から引き続き参加するジェリー・ミッチェルさんです。日本では、『キンキーブーツ』や『PRETTY WOMAN The Musical』など数々の作品を大成功に導いた存在としても知られています。

過去には『ラ・カージュ・オ・フォール』でトニー賞最優秀振付賞を受賞したミッチェルさん。『キンキーブーツ』では2度目の振付賞に輝きました。

さらに、脚本を手掛けるのは、トニー賞受賞作家ボブ・マーティンさん。音楽はホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、マイケル・ジャクソン、マドンナなど、世界的な大スターのヒット曲を生み出したデイヴィッド・フォスターさんと、トニー賞ノミネート歴を持つ作詞家スーザン・バーケンヘッドさんといった豪華制作陣が集結します。

撮影:Matthew Murphy and Evan Zimmerman

優れた制作陣によって生み出された本作は、2023年に始まったプレビュー公演ののち、2025年4月にブロードウェイのブロードハースト劇場で開幕しました。

ニューヨークの演劇界を代表する賞「ドラマ・デスク・アワード」では11部門にノミネートされ、そのうち3部門を受賞しています。これは、同年に上演された作品としては最多記録となりました。

2026年秋には北米ツアーを控えている『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』。ツアーに先立って上演される日本公演に、期待が高まります。

撮影:Matthew Murphy and Evan Zimmerman

『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』は、2026年5月27日(水)から6月21日(日)まで東急シアターオーブにて上演されます。その後、2026年7月4日(土)から7月22日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、2026年7月30日(木)から8月16日(日)まで福岡・博多座での上演も控えています。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

長年愛され続ける「ベティ・ブープ™」という存在と、「自分の本当の望みは何か」「自分は一体何者なのか」といった普遍的かつ現代的なメッセージが懸け合わさった作品だと感じました。ベティが最終的にどんな答えを見つけるのか、劇場で確かめてみたいです。