演劇・ミュージカル好きが「一生に一度は行きたい!」と憧れるニューヨーク・ブロードウェイ。世界最高峰のミュージカル作品が毎日上演されており、タイムズスクエアの周辺エリアに40もの劇場が立ち並んでいます。ニューヨーク観光の1つとして、ブロードウェイでのミュージカル観劇を検討されている方もいるかもしれませんね。「でも実際、どんな作品があるの?」「英語が分からないけれど楽しみたい」「チケットの買い方が分からない」「どんな席を選べば良い?」そんな疑問や思いにお答えしていきます!

ブロードウェイ観劇ってどんな体験?

ブロードウェイとは、ニューヨーク市のマンハッタンを南北に横断する大通りの名前です。マンハッタンの41丁目から54丁目に建ち、500以上の座席を有する約40の劇場で上演されている作品が「ブロードウェイ・ミュージカル」と呼ばれています。

特徴的なのは、世界最高峰の作品が毎日、このエリアで上演され続けているということ。『シカゴ』『ライオンキング』『ウィキッド』などの人気作品は20年以上に渡ってロングラン上演が続いています。そのため、いつニューヨークに行ってもミュージカル作品を楽しむことができるのです。

ブロードウェイの舞台に携わるのは、ブロードウェイに憧れて世界中から集まった俳優・クリエイター陣。演技力・歌唱力・パフォーマンス力の高い俳優たちによるステージは、大きな感動を与えてくれます。

また、豪華な衣装や舞台セットもブロードウェイの魅力の一つ。近年で言えば、2021年にトニー賞でミュージカル作品賞を含む10部門を受賞、日本でも上演された『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル(Moulin Rouge!)』の製作費はなんと38億円!コロナ禍の暗い空気を吹き飛ばすような、豪華絢爛なステージで世界中を沸かせました。

さらに、日本とブロードウェイの違いは観客の楽しみ方にもあります。日本では劇場でも静かに観劇する傾向が強いですが、ブロードウェイの観客はとっても自由。歓声を上げたり、時には物語に入り込んで悪役にブーイングが起こることも。エンターテイメントを全身で楽しむ観客たちの姿を見れば、きっとあなたも開放的な気分で楽しめるはずです。

ブロードウェイでのミュージカル観劇は、ニューヨーク旅行をより特別にしてくれる体験となることでしょう。

初めてでも楽しめる!おすすめブロードウェイ作品と選び方

ブロードウェイでのミュージカルは英語で上演が行われます。しかし、歌とダンスが見どころのミュージカルでは、全ての台詞を聞き取れなくても十分に楽しむことができます。

それでも不安な方は、『ライオンキング』『アラジン』や近年映画でも話題の『ウィキッド』など、ストーリー・音楽を知っている作品を選ぶのがおすすめ。視覚的にも楽しい作品なので、ミュージカルを初めて観るという人にもピッタリです。

また、ABBAの楽曲を使用した『マンマ・ミーア!(Mamma Mia!)』やマイケル・ジャクソンの楽曲を使用した『MJ the Musical』は「ジュークボックス・ミュージカル」と呼ばれる、既存の楽曲を使用した作品となっており、誰もが一度は聞いたことのある楽曲が多数登場します。こういった作品も、初心者でも楽しみながら観劇することができるでしょう。

王道作品だけでなく、コアな作品も楽しみたい!というミュージカル好きな皆さんは、日本でも大ヒットした『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』『SIX』『ウェイトレス』や、リン=マニュエル・ミランダが脚本・作曲・作詞を行い、アメリカで社会現象を起こした『ハミルトン』などを選んでみてはいかがでしょうか。

最新の作品をチェックしたい!という方は、トニー賞受賞作品を選ぶのがおすすめ。第77回(2024年)トニー賞ミュージカル作品賞はアンジェリーナ・ジョリーがプロデューサーを務めた『アウトサイダー(The Outsiders)』、第78回(2025年)トニー賞ミュージカル作品賞は、韓国発の『メイビー・ハッピー・エンディング(Maybe Happy Ending)』です。(上演作品は変わることがあります)

チケットの買い方は主に3通り|お得に買うor安心して予約?

1. TKTS・ラッシュ(格安狙い)

ブロードウェイのチケットの買い方は主に3通りあります。まずは、格安でチケットが購入できる方法。タイムズスクエアには「TKTS」という公式の当日割引チケットブースがあり、20%〜50%オフでチケットを購入できます。最大半額でチケットが購入できるかなりお得なチケットですが、その日が満席であればチケットは購入できません。そのため、「どの作品でも良いので安く購入したい」「何作品も観たいので費用を抑えたい」という人におすすめです。

他にも、公演当日朝に劇場で限定販売される「ラッシュチケット」というものもあります。(オンラインで購入できる場合もあります)40ドル前後という格安のチケットとなりますが、枚数が限られており、朝早くから劇場前に並ぶ必要があります。

2. オンラインで事前予約(日本語サイトあり)

『ライオンキング』や『ウィキッド』などの人気作品を観たい方や、確実に観劇をしたい作品がある方、当日列に並ぶ時間がない・時間を効率的に使いたい方、英語での購入に不安がある方は、日本で事前予約を行うのがおすすめです。日本語で買えるチケットを購入できるので安心。希望日時や座席を選びながら買うことができます。

例えば、ツアーやアクティビティを予約できるサイト「Hellotickets」では日本語で作品説明を読めるだけでなく、円での決済が可能。チケットの金額が日本円で表示されるため、非常に分かりやすいです。24時間日本語対応のサポートもあるため、初心者でも安心ですね。

座席表も見やすく、希望のエリアから座席を選ぶことができます。購入後は電子チケットがメールアドレスに送られてくるので、当日の入場も簡単です!

ヤンキースやNBAなどのスポーツ観戦や、ロックフェラー・センターの頂上からニューヨークの街並みを見渡せるトップ・オブ・ザ・ロック展望台チケットなども合わせて購入することができます。

 Helloticketsの公式サイトでチケットを購入する

座席の選び方|失敗しないためのヒント

日本ではS席・A席・B席といった席種が一般的ですが、ブロードウェイ・ミュージカルでは1階の「オーケストラ席(Orchestra)」、2階の「メザニン席(Mezzanine)」、3階の「バルコニー席(Balcony)」があります。

オーケストラ席は価格も高いですが、その分迫力のステージを楽しめます。特に「プレミアム席(Premium)」は中央ブロックの前列10列目あたりまでの席となっており、観やすさはもちろんのこと、俳優の息遣いまで伝わってくるほどの臨場感で、世界観にどっぷり浸かりながら作品を楽しむことができます。

日本の劇場はステージと客席の間にオーケストラが演奏するオーケストラピットが設けられることがありますが、ブロードウェイは基本的にステージの下にオーケストラピットがあり、ステージと客席の距離が近いのが特徴です。そのため、1列目は俳優さんの衣装が当たりそうなくらい大迫力!

一方、バルコニー席は値段が安く、上からステージを見おろす形となるため、舞台全体をよく観ることができます。『アウトサイダー(The Outsiders)』など群舞・ダンスが魅力的な作品は、上からだとフォーメーションの動きがよく見えます。距離が遠いので、俳優の表情などを観たい場合は双眼鏡を持っていくのも良いかもしれません。メザニン席は見やすくコスパ良しで人気のエリア。あまりにもステージが近いと舞台全体が見えにくいため、あえてオーケストラ席後方やメザニン席を選ぶという人もいます。

また、それぞれの階の中にセンター席・サイド席というものがあります。サイド席はセンター席より値段が下がりますが、舞台の一部分が見えない「見切れ」や、前に座るお客さんの頭が被り見えにくい場合があります。

ステージとの距離や視界の遮り、コスパを考慮して自分に合う席を選びましょう。

観劇前の準備|服装・時間・食事はどうする?

何時に行けばいい?開演時間・上演時間の目安

ブロードウェイでの多くの公演は19:00〜20:00に開演します。(昼公演の場合は14:00前後)。劇場では入場時にセキュリティチェックがある他、ロビーが混雑していて座席に辿り着くまでに時間がかかる場合もあるため、開演の30〜45分前には劇場に到着しているのが理想です。開演するとしばらく途中入場ができない作品もあるので、開演に遅れないように気をつけましょう。

上演時間は約2時間半〜3時間ほど。例えば『ライオンキング』や『アラジン』は休憩時間を含めて2時間半の上演時間となっています。

食事は観劇前?観劇後?

ブロードウェイ周辺にはアメリカらしいハンバーガーやステーキを楽しめるレストランも多くありますが、開演前や終演後は混雑しています。レストランを予約しておくか、事前に軽めのディナーを済ませておくと良いでしょう。

ミュージカル好きならぜひ訪れたいのが、「エレンズ スターダスト ダイナー(Ellen’s Stardust Diner)」。なんと店員はミュージカルスターを目指す俳優たちで、料理を運びながら歌やパフォーマンスを披露してくれるんです!座席のすぐそばで大人気ミュージカルソングを歌唱してくれるという貴重な体験ができますよ。

観劇当日のマナーと流れ|服装・持ち物・注意点

ブロードウェイでのミュージカル観劇は格式高いと感じる人もいるかもしれませんが、公式的に決められたドレスコードは特にありません。ドレスアップしている人もいれば、Tシャツやジーンズなどカジュアルな格好をしている人もいます。

ただブロードウェイの劇場は19世紀前後に建てられた歴史ある劇場で、内装デザインも美しい劇場が多いので、ジャケットやワンピースなど少しおめかしをしておくと劇場の雰囲気とマッチするかもしれません。

写真・録音はNG。開演前にスマホは必ずオフにし、劇中に音が鳴って俳優・観客の集中を妨げないようにしましょう。カーテンコールは撮影OKの作品もあります。

休憩時間はトイレが大変混み合います。2幕に間に合わないということがないよう、座席近くのトイレの場所を確認しておいてくださいね。

まとめ|一生モノの体験、あなたに合った方法で楽しんで

ブロードウェイでのミュージカルの楽しみ方、チケットの入手方法をご紹介しました。チケットの入手方法は複数ありますが、大切なのは自分に合った観劇スタイルを見つけるということ。お得にチャレンジするのか、安心・確実に行くのか。

Helloticketsのような日本語で簡単にブロードウェイチケットを予約できるサービスは、不安を減らして観劇を楽しむ助けになるかもしれません。オンラインでのコンテンツが増えている今だからこそ、「生」でのエンターテイメントの感動は大きなものがあります。ブロードウェイでのミュージカル観劇は、観劇後もずっと思い出に残るはず。一生モノの体験を、ぜひ楽しんでくださいね。