今や押しも押されもせぬ超人気俳優の小栗旬さん。僕が紹介するまでも無いとは思いましたが、推しを特集するコーナーを書くにあたり『小栗旬』さん無しには語れませんので、しばらくお付き合い下さい。

映像・舞台出演だけではなく自ら監督も!

小栗さんは11歳の時に新聞の片隅に掲載されたオーディションを受け、俳優活動を始めます。連ドラ初レギュラーは『GTO』というドラマで、「吉川のぼる」という小柄ないじめられっ子役でした。現在の小栗さんの身長は184㎝なのでちょっと想像できないですよね。

その後2003年に蜷川幸雄さんの舞台に初出演し、その後は多数の蜷川作品に出演。2010年には映画『シュアリー・サムデイ』で俳優としては最年少で映画監督デビューを果たしました。

著者的『小栗旬』おススメ演劇&映像作品2選

数々の出演作の中でも僕が特に大好きな演劇作品が2006年蜷川幸雄さん演出の舞台『タイタス・アンドロニカス』です。本作は、シェイクスピア作品で最も「残虐で暴力的」と言われている作品。小栗さんはその中でも悪役的な立ち位置の「エアロン」を演じます。

この「エアロン」という役はそれまで屈強な黒人の方が演じるのが一般的とされていました。しかし小栗さんが演じたのはスラッとした立ち姿の白髪の「エアロン」。シェイクスピアの本場と言われるイギリスでも上演され、現地の批評家から「小栗旬は信じられないほど美しく演じた」と評価されました。

当時役者を始めたばかりの僕には、あまりの衝撃だったのでしょう。その後受けに行ったオーディションで「エアロン」のマネをしたのを覚えています(笑)

映像作品のおすすめは、2009年公開『クローズZERO2』(三池崇史監督)です。大人気不良漫画が原作で、前作『クローズZERO』では山田孝之さん演じる芹沢に勝利し、鈴蘭高校のトップに近づいた滝谷(小栗さん)。今作は因縁の相手で休戦協定を結んでいた「鳳仙学園」に手を出してしまい、また争いが・・・という内容。綾野剛さんや三浦春馬さんなど出演者も超豪華。

更に本作には特別な思い入れがありまして。僕が初めて小栗さんと共演させて頂く事ができた作品なんです。元々2007年公開の『クローズZERO』がカッコよすぎて大好きだったため、その続編に出演できた上に「小栗旬」と芝居が出来る!とテンション上がりまくりでした。僕の思い出的な観点からではなく作品自体もめちゃくちゃ面白くて、おススメです。

止まらない快進撃。2021年はハリウッド&2022年は大河ドラマ!

小栗さんの舞台最新作という事で楽しみにしていたのが、2020年6月に上演予定だった『ジョン王』。シェイクスピア全37作品を上演する「彩の国シェイクスピアシリーズ」の第36弾で、小栗さんの出演にも期待が寄せられていましたが、新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止になってしまいました。芸術監督の吉田鋼太郎さんは「近い将来上演したい」とおっしゃっていたのでその時が来るのを楽しみにしたいと思います。

そして、2021年はご本人も念願だったハリウッドデビュー作『ゴジラVSコング』(アダム・ウィンガード監督)が上映予定となっています。公開延期になっているのですが今年中には何とか観られる事を願っています。

2022年の注目作品は何といっても大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。北条義時役で主演される事が決まっています。これまで何度も大河ドラマには重要な役どころで出演されていた小栗さんですが、意外にも大河ドラマ主演は初。大河ドラマ出演に関して小栗さんは「関門であり、夢であり、挑戦であり・・・覚悟のいる仕事」と表現されていました。俳優として脂の乗りまくっている小栗さんが1年半を通して一つの役を演じるなんて、今からワクワクしてしまいます。

Ryuji

いかがでしたか?まだまだ全然語り尽くせていないんですが、この記事を書いていてやっぱり自分は小栗旬さん大好きなんだなと思いました。(笑)いつかまた、一緒にお仕事するぞー!という思いを綴って、僕の推し紹介を終わりにしたいと思います。