ブロードウェイミュージカルの映画化作品として全世界興行収入歴代1位を記録し、社会現象を巻き起こした『ウィキッド ふたりの魔女』。第97回アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞と美術賞を受賞しました。そんな話題作の完結編となる『ウィキッド 永遠の約束』が、いよいよ日本でも2026年3月6日(金)に公開されます。正反対の道を歩むことになったエルファバとグリンダの運命は、一体どうなってしまうのでしょうか?本記事では、前作のおさらいとともに、今作の見どころをたっぷりご紹介します。
『ウィキッド』とは?映画版の前に知っておきたいこと
映画版について解説する前に、大ヒットミュージカル『ウィキッド』についてご紹介します。ミュージカル『ウィキッド』は、グレゴリー・マグワイアによる小説を原作としています。
アメリカで最も有名だと言われる児童文学「オズの魔法使い」の舞台〈オズの国〉を背景に、最も嫌われた“悪い魔女”エルファバと、最も愛された“善い魔女”グリンダの過去が語られる物語です。
この作品は2003年にブロードウェイでミュージカル化され、全世界で6,500万人以上の観客を魅了しました。さらに演劇賞・音楽賞を100以上受賞し、舞台で最も愛される傑作のひとつとして今も記録を更新し続けている名作です。
『ウィキッド』は日本でも非常に人気の高い演目です。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、2006年から2011年にかけてブロードウェイのオリジナルミュージカルの特別版ショー『WICKED(ウィケッド)』が上演されました。
ミュージカル映画版『ウィキッド ふたりの魔女』が日本公開された2025年3月7日からは、期間限定で特別プログラム『ウィキッド・セレブレーション』が開催され、14年ぶりのショーに大きな注目が集まりました。
そして、『ウィキッド』は劇団四季の人気上演作品としても知られています。2007年の初演以来各地で上演を重ね、2024年から2025年にかけての大阪公演では、連日満席の盛況となりました。
そんな大人気ミュージカルの『ウィキッド』を初めて映画化したのが、前作の『ウィキッド ふたりの魔女』です。
前作『ウィキッド ふたりの魔女』をおさらい
前作の『ウィキッド ふたりの魔女』では、シズ大学の同級生として出会ったエルファバとグリンダが、最初は反発しながらも、やがて友情を深めていく様子が丁寧に描かれていました。
そして“エメラルドシティ”へと足を運び、憧れのオズの魔法使いに謁見したエルファバとグリンダは、ふたりの運命を大きく変えてしまう、とある“秘密”を知ってしまいます。
自分の声に従い、オズの城を飛び出したエルファバと、その場に残ることを決めたグリンダ。映像ならではの演出で劇中のメインソング「Defying Gravity」を高らかに歌い上げるエルファバの姿は、多くの観客の心をわし掴みにしたことでしょう。
『ウィキッド ふたりの魔女』はAmazon Prime Videoをはじめとした配信サービスで視聴可能です。まだ観ていない方も、映画館で楽しんだ方も、『ウィキッド 永遠の約束』の鑑賞前にぜひご覧ください。配信ページはこちらです。
『ウィキッド 永遠の約束』正反対の道を行くふたりの運命は?

『ウィキッド 永遠の約束』では、善い魔女として民衆に愛されるグリンダと、悪い魔女のレッテルを貼られながらも、言葉を奪われた動物たちのために戦い続けるエルファバの姿が描かれます。
正反対の道を行くことになったエルファバとグリンダ。ふたりの溝はだんだん深まってしまいますが、はたして以前のように固い絆で結ばれた関係には戻れるのでしょうか。

前作と同様、エルファバ役をシンシア・エリヴォさん、グリンダ役をアリアナ・グランデさんが演じます。
さらに、エルファバの行方を追う護衛隊長のフィエロ、エルファバの妹でマンチキン国の総督となったネッサローズ、グリンダに好意を寄せながらもネッサローズの下で働くボックなど、魅力的なキャラクターが再集合し、物語にさらなるドラマが加わります。

高畑充希、清水美依紗をはじめ、豪華日本語吹き替え版キャストが続投
『ウィキッド 永遠の約束』では、前作の『ウィキッド ふたりの魔女』に続き、エルファバ役を高畑充希さん、グリンダ役を清水美依紗さんが担当します。
『ピーター・パン』や『ウェイトレス』、『ミス・サイゴン』など、数々の名作ミュージカルで主演経験を持つ高畑さん、そして卓越した歌唱力と演技で『バグダッド・カフェ』や『レ・ミゼラブル』などで強烈な存在感を放つ清水さん。前作に引き続き、おふたりの圧倒的な歌唱力を堪能できます。
フィエロ役には、『アラジン』や『ノートルダムの鐘』などの人気ミュージカルで主演を務めてきた海宝直人さん。
ネッサローズ役は、『キンキーブーツ』など話題のミュージカルに出演する田村芽実さん、ボック役はアニメからミュージカルまで幅広く活躍する入野自由さんが演じます。
そしてマダム・モリブル役の塩野朋子さん、オズの魔法使い役の大塚芳忠さんなど、超豪華キャストの再集結です。字幕版はもちろん、日本語吹き替え版もぜひ楽しんでください。
スティーヴン・シュワルツが手掛ける新曲にも注目
筆者が特に注目しているのは、シンシアさんの歌う「No Place Like Home」と、アリアナさんの歌う「The Girl in the Bubble」という2つの新曲が追加されたことです。
この新たなナンバーは『ウィキッド 永遠の約束』のために書き下ろされたもので、作品にさらなる魅力を与えてくれるのでは、と期待しています。
また、2026年3月4日(水)に日本国内で発売される『ウィキッド 永遠の約束』のサウンドトラックには、新曲を含む楽曲のほか、ブロードウェイ版では未収録の「The Wicked Witch of the East」も収録されています。
こちらのナンバーを歌唱するのは、シンシアさん、ネッサローズ役のマリッサ・ボーディさん、ボック役のイーサン・スレーターさんです。
作詞・作曲を手掛けるスティーヴン・シュワルツさんは「今回のサウンドトラックには新曲が多数収録されており、既存の楽曲も大幅にアップデートされている。初めて聴く方も、ブロードウェイ版を知るファンも新たな発見があるはずである」と語っています。
既存の名ナンバーはもちろんのこと、映画ファンにとってもミュージカルファンにとっても、映画で新曲に出会えるのは大きな喜びですね。
『ウィキッド・スペシャル:忘れられない一夜』も見逃せない!
『ウィキッド 永遠の約束』の公開に先駆けてチェックしておきたいのが、Amazon Prime Videoで配信中の『ウィキッド・スペシャル:忘れられない一夜』です。こちらは、2025年9月に米・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された一夜限りのスペシャルイベントを収録した特別番組。
エルファバ役のシンシア・エリヴォさんとグリンダ役のアリアナ・グランデさんが、「For Good」「Defying Gravity」をはじめとする劇中の名曲をライブで披露しています。さらに、映画の共演者やサプライズゲストも登場し、豪華キャスト総出演の夢のようなステージが展開されます。
圧巻の歌唱パフォーマンスは、映画とはまた違った感動を届けてくれるはずです。筆者も配信を視聴したのですが、グリンダの代表的ナンバーである「Popular」に、意外なゲストが登場して会場は大盛り上がりになっていました。
『ウィキッド 永遠の約束』を観る前に、ぜひこちらもあわせてお楽しみください。Amazon Prime Videoの配信ページはこちらです。
前作『ウィキッド ふたりの魔女』の劇場公開から1年が経ったなんて、信じられない思いです! ミュージカル『WICKED』の後半には特に優れたナンバーが多いので、映画版キャストが披露する名曲の数々が楽しみで仕方ありません。


















