シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』。作品の詳細は知らなくとも、2人の悲恋を描いた作品としてなんとなく知っている方は多いのではないでしょうか。舞台、映画、ミュージカル、バレエなど様々な芸術作品の題材となる本作。その魅力を紐解きます。

01 あなたはどうしてロミオなの?

仲違いしているモンタギュー家の息子・ロミオと、キャピレット家の娘・ジュリエットの恋を中心に展開していく『ロミオとジュリエット』。ジュリエットの「あなたはどうしてロミオなの?」という台詞は有名でしょう。これは、対立している家柄という理由だけで2人の恋が認められないことを嘆いた台詞です。現代において家柄で運命が引き裂かれることは少なくとも、肩書きや国籍、性別や年齢に当てはめるとどうでしょうか。その難しさは、現代にも共通する課題と言えます。

02 分裂が生んだ悲劇

ヒロイン・ジュリエットはわずか13歳であることはご存知でしたか?今より昔は結婚が早かったとは言え、当時としても異例の若さです。まだ「子ども」だったロミオとジュリエット、そしてその友人や甥が家の対立をきっかけに命を落とす。もはや何故かも説明できないような対立の数々が、子どもを含めて罪のない人々の命を奪う。これは大人の分裂が引き起こした悲劇とも言えるのです。

Yurika

こういった時代を超えた問題を描いているからこそ、1595年から400年以上経った今でも愛される作品なのでしょう。2人の美しい恋物語の裏側に隠されたメッセージを、受け取りながら観劇してくださいね。