フィリップ・リドリーのブラックコメディ『レディエント・バーミン Radiant Vermin』が、10年ぶりに日本で再演されます。出演は清原果耶さん、井之脇海さん、池津祥子さん。演出を手がけるのは、白井晃さんです。人間の欲と残酷さがむき出しになる衝撃の展開が、2026年を刺激的に彩ることでしょう。

不可思議なブラックコメディが、10年ぶりに待望の日本再演!

『レディエント・バーミン Radiant Vermin』は、イギリスの劇作家、フィリップ・リドリーによるブラックコメディです。2015年にイギリスで初演され、日本では2016年に白井晃さん演出で初演されました。

日本初演では、「理想の家」を探している若夫婦を高橋一生さんと吉高由里子さん、その前に現れる謎めいた不動産仲介人ミス・ディーをキムラ緑子さんが演じました。あえて客席数を抑え、濃密な空間で繰り広げられる衝撃の展開は、観客に強い余韻を残したことでしょう。

前回に引き続き、演出を手掛ける白井晃さんは、世田谷パブリックシアターの芸術監督でもあり、2025年度の主催公演で「わたしは、この世界にどう生きるか。」というテーマを掲げました。

「変化と対峙し、見つめ、しっかりと耳を傾けることで、『わたし』の生き方を見つけたいと思うのです」と語る白井さんが、『レディエント・バーミン Radiant Vermin』の再演を通じて、現代日本にどのような視線を投げかけるのでしょうか?

【ストーリー】
若い夫婦オリーとジルが、自分たちの「家」の話を始める。
1年半前、彼らはまだ小さいボロ屋に住んでいて、ジルは妊娠中だった。そんなある日、ミス・ディーと名乗る家の仲介者から「夢の家を差し上げます」という手紙が舞い込む。
疑いながらも見に行くと、浮浪者がうろつく荒れ野原に立つ古びた大きな家。ミス・ディーは、ふたりなら素晴らしい家にリフォームできると言って契約書を差し出す。生まれてくる赤ちゃんのために理想のマイホームが欲しい──ふたりは契約書にサインする。
引っ越した次の日。ふたりは偶然、夢の家の残酷な秘密を知る。
たちまちその秘密の虜になったふたりは次々と不思議な“光”とともに家を豪華にリフォームし、荒れ野原をリッチなお洒落タウンへと変貌させていくのだが……。その光とはいったい……?

*Radiant(レディエント)=光る、輝く Vermin(バーミン)=害虫、害獣、などの意味。

清原果耶×井之脇海×池津祥子が、刺激的な三人芝居を展開する

待望の日本再演に、清原果耶さん、井之脇海さん、池津祥子さんがキャスティングされました。

大きな秘密を抱えた「家」に翻弄される、妻・ジル役を清原果耶さんが演じます。

NHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015年)で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説 『おかえりモネ』(2021年)で主演し、映画『碁盤斬り』(2025年)では日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞するなど、活躍が止まりません!作品ごとに新しい表情を見せ、あどけなさから狂気まで自然体で演じられるのが魅力だと感じています。

初舞台になった『ジャンヌ・ダルク』(2023年)では読売演劇大賞杉村春子賞を受賞し、舞台俳優としても高く評価されています。同作で白井晃さんの演出を経験しており、『レディエント・バーミン Radiant Vermin』で再びコラボレーションするのが楽しみです……!

夫・オリー役を演じるのは井之脇海さん。ジャンルを問わずに活躍の場を広げており、個人的に大注目している俳優です!

近年ではNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(2025年)で、家族を失って慟哭するシーンが大きな反響を呼びました。映画『災 劇場版』『君は映画』(どちらも2026年)に主演するなど、映像作品での活躍も光り輝いています。

舞台作品では『エレファント・ソング』(2022年)で主演した後、『ボクの穴、彼の穴。W』(2024年)、『リプリー、あいにくの宇宙ね』(2025年)などに出演。わたしは『リプリー、あいにくの宇宙ね』で初めて拝見したのですが、コメディ作品の経験があまりないにもかかわらず、ヨーロッパ企画メンバーやお笑いコンビ2組とも「やりあって」いて、たちまち虜になってしまいました……!

そして夫婦の前に突然現れる、謎めいた不動産仲介人ミス・ディーを、池津祥子さんが演じます。数々の話題作に出演し、その存在感を発揮し続けてきました。NHK連続テレビ小説『あんぱん』(2025年)やドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(2025年)などを記憶している方も多いかもしれませんね。

舞台『Wife is miracle〜世界で一番アツい嫁〜』(2025年)、『しばしとてこそ』(2025年)、COCOON PRODUCTION 2026『クワイエットルームにようこそ The Musical』(2026年)などにも出演。謎に包まれたミス・ディーをどう演じるのか、今からワクワクしています。

舞台『レディエント・バーミン Radiant Vermin』は、2026年6月8日(月)〜7月5日(日)にシアタートラムで上演されます。また7月11日(土)・12日(日)に兵庫公演、18日(土)・19日(日)に宮崎公演、25日(土)・26日(日)に新潟公演、7月31日(金)・8月1日(土)に愛知公演も実施予定です。詳しい情報は公式サイトからチェックしてみてくださいね。

さよ

キャストコメントを読んでいると、「人間の腹に沈む狂気」「人間の浅はかさと容赦ない残酷さがどんどんむき出しになっていく」「カラッとリアルでゾッとする」など、気になるワードがどんどん登場しました。ブラックでコメディな大冒険の先に、どんな光があるのか。ぜひ劇場で体感してみませんか?