2021年9月20日(月・祝)・21日(火)よしもと有楽町シアターにて開催されるリーディングアクト『ドウキの…』。この上演に伴い、プライベートでも仲良しの小川菜摘さんとYOUさんのインタビューが実現しました!稽古前に期待していること、互いの俳優としての魅力、そしてお2人にとって大切にしている演劇作品とは?
5人が織りなす化学反応に注目!
小川菜摘さん、YOUさん、藤井隆さん、守谷日和さん、フクシノブキ(福士申樹)さんが出演するリーディングアクト『ドウキの…』。脚本・演出を務める岡部尚子さんが、「小川菜摘さん、YOUさん、藤井隆さんの仲良しな空気を舞台で見せたい」と小川さんに話したことから始まった企画だそう。作品に対する期待や今の心境を伺いました。
小川「まずこのメンバーでどんな化学反応が生まれるのか、想像がつかないですよね。普段仲の良い3人に、芸人の守谷日和くんと若い福士くんが入ることでどういう展開になるのかなぁと。福士くんは以前時代劇で共演したので、現代劇でのお芝居も楽しみです!」
YOU「私はとにかく、ついていきます!ってことしかないですね。菜摘さんに呼んで頂いたからこそ出る作品。以前、ダウンタウン・浜田さんに“バラエティの人間が俳優の現場でお世話になるのだから、台本を覚えるとか最低限準備できることをやりなさい”と教わりました。バラエティは台本のない中瞬発力で対応していく仕事だけど、俳優の方々は本当に準備する力が凄い。そこにお邪魔する以上ご迷惑をおかけしないように、と思ってます」
「YOUはいつも自然体」「菜摘さんは自由自在に表情が変化します」
2015年には姉妹役として共演したお2人。俳優としてのお互いの魅力を教えていただきました。
小川「YOUは常に肩の力が抜けているんです。お芝居の時も、本当に羨ましいくらいに自然体。本人曰く緊張しているらしいけれど、それを見せないことが凄いなぁといつも思ってます。ただ、うちの旦那が見にきた日は緊張してたよね(笑)」
YOU「声が大きくなってたみたい(笑)。私は素の姿を求めて呼んでいただく作品も多いですが、菜摘さんは自由自在に役によって表情が変化するのが凄いなぁと。作品に対する取り組み方も凄い。演劇に真摯に向き合っていることを実感させられます」
小川「YOUは笑いもかっちりできる人だから、同じことを繰り返したくないんだよね?うちの主人にも、“毎日同じことよくできるなぁ、俺はようせんわ”と言われますね(笑)」
YOU「コントで育てていただいたのでリハーサルなし一発本番の緊張感は慣れているんですが、練習がもう恥ずかしくって。演劇は稽古を重ねていかないとできないのはわかっているからやるんですけど、やっぱり本番が好きですね」
小川「私は逆にお稽古が好きなんです。本番ももちろん楽しいんですけど、稽古を積み重ねたり、演出家と役を深掘りしたりしてくことにやりがいを感じるタイプ。明治座で梅沢富美男さんの舞台に出させていただいた時は(2018年)、半年前から日舞を習い始めて必死に練習しました。舞台への復帰も遅かったこともあって、いつも努力は裏切らないと思ってやってて。梅沢さんの商業演劇は短いお稽古なので、特に必死でしたね」
YOU「商業演劇や歌舞伎、ジャニーズの方もそうだけど、稽古期間が少ない中で作品を作り上げるのはすごいところですよね」
26年ぶりに小川菜摘を舞台の世界に引き戻してくれた作品とは?
最後に、演劇メディアAudienceのコンセプト「生きててよかった。そう思える瞬間が演劇にはある」に因んで、お2人が「生きててよかった」と思えるくらい印象に残っている舞台作品を教えていただきました!
小川「ドラマでご一緒していた、渡辺いっけいさんから “菜摘ちゃんは、舞台はやらないの?”とお声がけいただき、劇団500歳の会『いつか見た男達~ジェネシス~』@本多劇場.2012年 (演出:福原充則)で、26年振りに舞台復帰しました。
[劇団500歳の会]とは、渡辺いっけいさん、宇梶剛士さん、山西惇さん、池田成志さん、深沢敦さん、中村まことさん、千葉雅子さん、金井良信さん、荒谷清水さんと私という、50歳を迎える10人の俳優で結成した劇団です。
私は、26年もブランクがあったので、不安でいっぱいでしたが、主人も、「やってみたらええんちゃう?」と、背中を押してくれたので挑戦することにしました。緊張している私を、皆さん温かく迎えてくれて。本番中も支えて下さいました。あの作品がなければ、今こうして舞台に立てていなかったと思います。あの作品の皆さんは、私の役者人生の恩人です。」
YOU「私は舞台作品を観劇するのが好きで、よく観に行くんです。特に印象に残っているのは蓬莱竜太さんの作品。初めて観た時、“初めてのものを見る”という感覚になったのを覚えてます」