急遽お葬式のリハーサルをすることになった家族のハートフルコメディ『きっとこれもリハーサル』。物語に出てくる家族の長男を演じる鈴木福さんは、本作でストレートプレイに初挑戦!結婚モキュメンタリー番組『私たち結婚しました3』で話題になった川島海荷さんの出演も!
「お葬式のリハーサル」日常の中の非日常を舞台に
舞台『きっとこれもリハーサル』は、いつも明るく、少し抜けている太田家の母親・太田弘江の「喪主の練習がしたいの。あなた、付き合って」という発言から始まります。弘江は、ご近所さんのグダグダで酷いお葬式を経験し、「自分が喪主をする時に、ああはなりたくない」と思い、近所の葬儀屋と手を組んで、一からお葬式を学ぶことにしたのです。
太田家の長女・泉美は会社員として働いており、弘江から”餌”をちらつかされ、嫌々、葬儀の練習に付き合うことに。泉美は父・昭雄とはもうずっと口をきいておらず、親になかなか言い出せない秘密を抱えています。
太田家の長男・賢一は、まだ学生で洋菓子店でアルバイト中。泉美と同じく弘江から”餌”をちらつかされ、葬儀の練習に付き合うことに。弘江や泉美とは関係良好ですが、昭雄とは口をきいていません。秘密の目標がある様子で、実は大学受験を辞めようとしています。
「なんで俺が先に亡くなる前提なんだ!」と怒りながらも白装束をまとう父・昭雄は、頑固で融通が利かない性格の和菓子職人。人付き合いが苦手なこともあり、子供達の事は弘江に任せっきりで、今は口もきいていません。和菓子の配達用の車を買い替えてもいいという条件のもと、弘江の葬儀の練習に付き合わされています。
それぞれがバラバラの方向を見ている太田家。「葬式界を変えてやる!」という熱い志を持つものの、やる気が空回りする葬儀プランナー・斎藤美香の指示のもと、一家はお葬式のリハーサルをやらされることになるのですが…。
お葬式のリハーサルという、日常の中の非日常を舞台としたコメディ作品。家族、親子、夫婦と、近いからこそ見えにくい、「言わなくても伝わるだろう」と思ってしまう関係性をハートフルにコメディタッチで描きます。誰もが一度は経験するだろう“お葬式”についてちょっと詳しくなれる物語です。
数々の作品で母親役を務める石野真子を筆頭に、マルチに活躍する俳優が集結
本作の演出・脚色は、舞台『崩れた石垣、のぼる鮭たち』で文化庁主催の第56回芸術祭賞演劇部門で優秀賞を獲得した土田英生さん。脚本は、自身もルミネtheよしもとに出演する傍ら、二階堂ふみさんが主演を務めた映画『生理ちゃん』など、映画・ドラマ・舞台の脚本を執筆している赤松新さんが務めます。
太田家の母親・弘江を演じるのは、様々な作品で母親役として引っ張りだこの石野真子さん。ドラマ『花より男子』では井上真央さん演じる牧野つくしの母を、ドラマ『やんごとなき一族』では土屋太鳳さん演じる篠原佐都の母、そしてドラマ『拾われた男 Lost Man Found』では仲野太賀さんと草なぎ剛さん演じる兄弟の母を好演しました。
今回演じる弘江は、「どうしたら家族みんなが分かり合えるだろう」ということをずっと考えてきた女性。「“一生懸命に家族のことを考えているお母さん”を演じたい」とコメントしています。
頑固な職人で父親の昭雄は、羽場裕一さんが演じます。かつて野田秀樹さんが主催を務めた「夢の遊眠社」で1992年の解散まで同劇団の全公演に出演。遊眠社解散後は映像ジャンルに進出し現在は舞台をはじめ、ドラマ、映画でも活躍する実力派です。
以前、石野さんと羽場さんは、2時間ドラマで羽場さんが刑事、石野さんが犯人の役で共演経験があるそう。今回は夫婦役ということで、また違った関係性も楽しみです。
長女・泉美を演じるのは、川島海荷さん。最近では、韓国の国民的大ヒット番組を日本版にリメイクした結婚モキュメンタリー番組「私たち結婚しました」の第三弾に出演し話題になりました。
長男の賢一には、鈴木福さん。舞台への出演は2017年のミュージカル『ビッグ・フィッシュ』に続き2度目!ドラマ『マルモのおきて』から11年、生で鈴木福さんの演技を見ることができる貴重な機会になりそうです。
やる気が空回りする葬儀屋の斎藤美香は、映画『カメラを止めるな!』で主人公の妻・日暮晴美を演じた、しゅまはるみさんが務めます。
そして、東京公演では舞台のアフタートークゲストMCに、舞台好き芸人の登壇が決定!9/30(金)相席スタートの山﨑ケイさん、10/4(火)とろサーモンの村田秀亮さん、10/5(水)しずるの村上純さん、10/7(金)おばたのお兄さん、10/11(火)あべこうじさん、10/12(水)ガレッジセールの川田広樹さんとゲストMCが日替わりになっています。
舞台『きっとこれもリハーサル』は、東京・新国立劇場小劇場にて9月29日(木)〜10月13日(木)の間上演です。その後、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、10月22日(土)に公演を予定しています。公式HPはこちら。
テレビや映像作品で活動されているイメージの強い5名の俳優と、ご自身も演者として舞台に立つことがある演出と脚本のお2人の7名が作り上げる舞台。バラバラな家族が最後にはどうなるのか、結末がとても気になります!