NUMAで8月末から配信されているイヤードラマ『スピカの星』。宇宙船を舞台にした物語です。本作で主演を務めるのは、映画『サマーフィルムにのって』で主演を務めた元乃木坂46・伊藤万理華さん。まだあまり聞きなれないイヤードラマとはどのようなものなのでしょうか。
音声版サブスクリプションサービスNUMA
NUMAとは、「Netflix」や「Amazonプライム・ビデオ」といった、映像サブスクリプションサービスの“音声版”とも言える配信サイト。総合エンターテイメント企業アミューズが手掛けています。NUMAの特徴は、ストーリーに拘わったイヤードラマを中心とした個性的な作品を月額580円(※個別課金 1エピソード200円)で楽しめること。
イヤードラマというと、あまり馴染みがないかもしれません。しかし、NUMAで配信されている作品には豪華俳優陣やクリエイター陣が参加しているんです!桑田佳祐さんが作詞・作曲し、坂本冬美さんが歌唱する楽曲を歌詞の世界観に沿ってイヤードラマ化した、木村多江さんが主演を務める『ブッダのように私は死んだ』。
神木隆之介さんが一人7役を声だけで表現するという巧みな演じ分けを感じられるドラマ『300年後の日本昔ばなしリーマン太郎』、桜田通さん、兵頭功海さんが演じる集合住宅スリラー『親切な隣人』。
映画『街の上で』の今泉力哉監督の作品『はなのこと。』など、第一線で活躍する実力派俳優・制作陣による超豪華ラインナップが話題となっています!視聴者のイメージが作品を聴いてイメージすることで完成する唯一無二の物語というのが、イヤードラマの魅力です。
宇宙を旅する少女と地球に住む少年の出会い、そしてスピカの決断とは…
『スピカの星』は、母なる地球を離れ、人類が居住可能な新惑星を見つけ出すために32年7ヶ月もの間に渡って宇宙を旅する惑星探査船「ヒカリ号」での話。
12歳の少女・スピカは、人類の希望を乗せて旅を続ける宇宙船で生まれ育ちました。地球から何億光年も離れた宇宙の果てで暮らす彼女の日課は、宿題で作った宇宙トランシーバーを改造した通信機で、誰かの応答を待つ微かな希望を乗せた電波を発信すること。
そんな彼女の電波をキャッチしたのは、地球に住むアラタという名の同い年の少年でした。彼を通して知る美しい地球の姿に心を弾ませるスピカ。アラタとの心地よい交信に楽しい日々は続くかと思われましたが、ある日、地球から驚愕の情報が届き、スピカの日常が一変します…。
主人公のスピカを演じるのは、乃木坂46の元メンバーで、主演映画『サマーフィルムにのって』で第13回TAMA映画賞にて最優秀新進女優賞、日本映画批評家大賞の新人女優賞を受賞の伊藤万理華さん。宇宙船で生まれ育った13歳になる少女の葛藤と成長を演じ上げます。
伊藤さんは本作の収録を経て、「特別で、抱きしめたくなるような作品になりました。夜眠る直前に目を閉じて聴くとより楽しめる気がします」とコメントしました。
耳からの情報だけで、自分自身の想像力で情景を好きなように描いていけるのがイヤードラマの魅力。宇宙船にいるスピカと地球で暮らすアラタの会話を聞きながら、2人の姿を姿を想像するだけで、温かな気持ちになれます。
地球の少年アラタには、ミュージカル「テニスの王子様」で主演回数最多、「弱虫ペダル」では舞台、実写ドラマ共に主演を務める小越勇輝さん。脚本・演出には、「劇団子供鉅人」(現在は解散)の主宰であり、俳優としてもNODA・MAPなどにも出演する益山貴司さん。益山さんの作品は、人間存在の悲しみと可笑しさを追求している作風で話題となっています。
伊藤さんの柔らかな声が包み込むように聞こえてきました。1話10分〜15分と聞きやすいのも良いですね!