2023年3月16日(木)より東京で上演中のミュージカル『フィーダシュタント』は、スポーツ競技であるフェンシングを題材にした作品です。剣を用いた殺陣のシーンは演劇においてよく登場しますが、フェンシングを演出に取り入れたミュージカルというのはかなり新鮮ではないでしょうか。当作は話題の作品が数多く生まれている韓国発のミュージカル。注目が集まる日本初上演の『フィーダシュタント』について、詳しく紹介します。

2022年誕生の話題の韓国ミュージカルが日本に上陸!

ミュージカル『フィーダシュタント』は、2022年6月末に韓国で誕生し、本国でも異例の速さで大ヒットした話題の創作ミュージカルです。

「フィーダシュタント(Widerstand)」はドイツ語で「抵抗」という意味で、1938年のドイツを舞台に、スポーツエリート校に通う男子高校生たちがフェンシングに打ち込む姿を描いています。

主人公のマグナスは、最高のフェンシング選手になるために幼馴染で親友のアベルと共にスポーツのエリート高校に入学しました。マグナスはフェンシング部でジャスパーやハーゲンと出会い、友情を築きながら日々フェンシングに打ち込んでいきます。

しかし彼らは高圧的な学校の組織に違和感を覚え、対抗組織「フィーダシュタント」を結成。そこで学校の設立に隠された”秘密”に気づき、それを全生徒に知らせようとしたアベルは学校から制裁を受けてしまいます。

一方、マグナスはフェンシングの才能を学校の絶対的権力者であるクレア団長に認められ、権力への欲に負けてアベルと対立することに。正反対の道を歩もうとする彼らの友情は、どうなってしまうのでしょうか。

フェンシングをモチーフに、少年たちの友情と権力に対抗する姿を濃密に描いた当作。

演出家に『マリー・キュリー』のキム・テヒョン氏、振付に『キンキー・ブーツ』のイ・ヒョンジョン氏といった、近年人気を増している韓国ミュージカルの一大ブームに貢献してきた気鋭のスタッフが揃っています。

話題の韓国ミュージカルが日本に初上陸するというのですから、ミュージカルファンは注目せずにはいられませんね。

「THE RAMPAGE」メンバーが出演!フェンシングを指導するのはプロ選手

韓国のミュージカルはアイドルグループ出身の歌手が出演することが多いのですが、日本初の『フィーダシュタント』も、LDH所属のダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」のメンバーであるRIKUさんと浦川翔平さんが出演します。

「THE RAMPAGE」のボーカルであるRIKUさんは、負けず嫌いでまっすぐな主人公のマグナス役、パフォーマーである浦川さんは自由奔放なフェンシング部員・ジャスパー役。

また、正義感の強いマグナスの親友・アベル役には糸川耀士郎さん、軍事マニアでありながら内面は脆いハーゲン役には吉高志音さん、残酷さを秘める絶対的権力者のクレア団長役には藤田玲さんと、2.5次元ミュージカルでも活躍する話題の俳優たちが集います。

ミュージカル『フィーダシュタント』は、2023年3月16日(木)から26日(日)まで東京のニッショーホール(旧ヤクルトホール)にて上演されます。チケットの詳細については公式ホームページをご覧ください。

さきこ

注目のキャスト陣がパフォーマンスするフェンシングを監修したのは、日本初のフェンシング銀メダリストである太田雄貴さん。指導役には東京オリンピックに出場した徳南堅太選手を迎えており、舞台上では本格的で臨場感のあるフェンシングの試合を体感できそうです。