ジャズエイジのシカゴを舞台に、したたかに生きる女性たちを描いたスキャンダラスなミュージカル映画『シカゴ』。2023年4月8日(土)、この映画全編を巨大スクリーンと生演奏で楽しめる催しが東京国際フォーラム ホールAにて行われます。
名作映画全編を巨大スクリーンとフルオーケストラの生演奏でお届け!シネマオーケストラとは?
キョードー東京が贈る、シネマオーケストラ「シネオケ®」。巨大スクリーンでの映画上映と、オーケストラの生演奏による音楽がコラボレーションした、映画音楽のコンサートです。
舞台上にスクリーンとフルオーケストラが揃ったコンサート会場で楽しむ、1本の名作映画。映画のセリフや効果音はそのままに、全編で流れる音楽をオーケストラが演奏します。映像と音楽の相乗効果はさらに増幅し、一層の臨場感が生まれる新しい映画体験。記憶に残る名シーンや登場人物の心理模様までもがより鮮やかに響きます。
今回ご紹介する公演では、今年、映画公開20周年となる作品が登場。稀代の天才振付家、ボブ・フォッシーが生んだ名作ミュージカルを映画化した『シカゴ』(2003年)をシネオケ®︎で楽しむチャンスの到来です!
「シネオケ®」ならもっと楽しめる!ミュージカル映画『シカゴ』のスキャンダラスな世界
ブロードウェイで不動の人気を誇り、2023年3月現在も上演中のミュージカル『シカゴ』。ジャズ・エイジを舞台にしていることもあり、洒脱なジャズナンバーが全編を彩ります。
振付家のボブ・フォッシーが手掛けた作品で、彼の振付の特徴でもある、身体をパーツごとに動かす「フォッシー・スタイル」のダンスがたっぷり詰め込まれた、男女のセクシーさが際立つミュージカルです。
そんな人気ミュージカルを振付家としても活躍したロブ・マーシャル監督が2003年に映画化。舞台の見どころであるダンスと、個性的なミュージカルナンバーをスクリーン上に魅力的に描き出し、見事アカデミー賞6部門を獲得しました。レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギアら豪華キャストの艶っぽくお茶目な名演も必見です。
1920年代のシカゴでスターを夢見る女性、ロキシー(レネー・ゼルウィガー)。ショーに売り込んであげると言い寄った男と不倫関係にあるロキシーでしたが、その言葉が嘘だったことに逆上し、彼を殺害。ロキシーが憧れた舞台上でスポットライトを浴びていたダンサーのヴェルマ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)もまた、夫と妹の不貞を理由に彼らを殺害し、刑務所に送られていました。
収監後もヴェルマは世間の人気者。敏腕弁護士ビリー(リチャード・ギア)を雇って自らを被害者として演出し、世間の注目を集めます。名声が欲しいロキシーはヴェルマの真似をしてビリーを雇い、次第にヴェルマを上回る人気を獲得していくのでした。
オーケストラの生演奏でジャズ・ミュージックに酔いしれて
今回の『シカゴ』シネマオーケストラでは、栗田博文さん指揮のもと、実力、人気ともに注目されている神奈川フィルハーモニー管弦楽団が演奏します。
幕開けは爽やかさとノスタルジーが融合した「オーバーチュア」。観客を1920年代ジャズ・エイジのシカゴのナイトクラブへと誘います。
そこから繋がる「オール・ザット・ジャズ」は作品の代名詞とも言える名曲 。着飾ったドレスの下にうごめくドロドロの感情を思わせる、緩急のついたメロディが魅力です。
そのほか、監獄で殺人を犯した女性たちが皮肉たっぷりに歌い上げる緊迫の 「監獄タンゴ」、人形劇仕立てでガラリとミュージカルらしさ満開になる「ウィ・ボース・リーチト・フォー・ザ・ガン」など、作品の見どころとなる楽曲も全てオーケストラの生演奏で堪能することができます。
新旧さまざまな映画作品が配信サービスで観られる時代だからこそ、スクリーンで名作が上映される機会は滅多に訪れません。そして、なんと言っても、生演奏で感じられる音楽の振動。魅力的な作品中のジャズ・ミュージックを体感できる、他では味わえない映画『シカゴ』の鑑賞体験となるでしょう。
『シカゴ』シネマオーケストラは、東京国際フォーラム ホールAにて、2023年4月8日(土)のみの限定公演。13:00開演の昼公演と、18:00 開演の夜公演が予定されています。
英語上映、日本語字幕ありなので、存分に映画の世界を楽しめます。チケットのご購入や公演の詳細は公式ホームページをご確認ください。
悪女たちのスキャンダラスなストーリーと、個性的で耳に残る珠玉のミュージカル・ナンバー、そしてフォッシー・スタイルの振付という、魅惑的な『シカゴ』の世界がギュッと詰まったミュージカル映画。そこに生演奏が加わって、とてもゴージャスな公演となりました。 とびきりのオシャレをして楽しみたい、シネマオーケストラです。