2019年に結成された劇団 身体ゲンゴロウ。第1回公演から着実に進化し続けている身体ゲンゴロウの最新作『ノストラダムス、ミレニアムベイビーズ。』が8月3日(土)から上演。誰もが経験したことのある、小学生生活での、小さな社会の“食物連鎖”を描きます。

劇団「身体ゲンゴロウ」とは

東京藝術大学で出会ったメンバーを中心として2019年に結成された劇団。“演劇を通じて、世に語られなかった声を届ける”ことを目標としています。菅井啓汰さんが主宰/演出/脚本を務め、力強く迫力ある舞台装置と身体表現、細部までこだわり抜いた舞台づくりに定評がある劇団です。
2019年7月に第1回旗揚げ公演『ハコ-the box-』を上演してから、1年に1~2本のペースでコンスタントに上演を行い、勢力的に活動しています。

誰もが経験したことのある不安定な小学生時代を鋭く描き出す

第6回公演となる『ノストラダムス、ミレニアムベイビーズ。』では、小学校でのいじめを免れるため周囲に同調して生きる主人公が、友人との別れや家庭内の葛藤を乗り越え、成長していく過程を描きます。

大人が思っているよりも繊細で、ずる賢く、残酷な子どもたち。家庭や教室という閉ざされた世界の中で、人間関係に悩みもがき、幼いながらも必死に生活しています。楽しい小学校生活の陰に隠れた、小さな社会の“食物連鎖”が描かれます。

劇団身体ゲンゴロウならではの大迫力の舞台装置や、ブレイブボード(※)を使ったミュージカルシーンにも注目です!
※ブレイブボード:地面をキックしなくても、重心を前後に移動させることで移動できる次世代型ボード。

劇団身体ゲンゴロウ第6回公演『ノストラダムス、ミレニアムベイビーズ。』は、8月5日(土)~8月11日(金)に、東京・シアター・バビロンの流れのほとりにて上演です。詳細は公式HPをご確認ください。

ミワ

映画『怪物』でも見られた小学生時代の子供ならではの残酷さや至らなさ。筆者は2000年生まれなので、ちょうど『ノストラダムス、ミレニアムベイビーズ。』の年。自分の小学生時代を思い返すと、観るのが少し怖い気もしますが、劇団身体ゲンゴロウならではの演出に期待が高まります。