ミュージカル史に大きな功績を残した作曲家  リチャード・ロジャース、作詞家  ロレンツ・ハートの半生を、名曲と共に綴るブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』。歌あり、ダンスあり、タップあり！ 大好評を博した日本版が林翔太＆寺西拓人のW 主演で再演します。

名曲が彩る、作曲家リチャード・ロジャースと作詞家ロレンツ・ハートの半生

『王様と私』の「シャル・ウィ・ダンス？」や『サウンド・オブ・ミュージック』の「ドレミの歌」など、誰もが知るミュージカルソングの作り手として名高いロジャース＆ハマースタイン。作曲家リチャード・ロジャースと作詞家オスカー・ハマースタインのコンビは、多くの名作ミュージカルを世に送り出し、現代ミュージカルの礎（いしずえ）的な存在です。

このゴールデンコンビが誕生する前、ロジャースは違う作詞家と創作活動のタッグを組んでいました。その作詞家の名は、ロレンツ・ハート。20年以上の長きにわたり作詞作曲を続けたロジャース＆ハートは、ブロードウェイ・ミュージカル26作品を世に送り出し、映画音楽でもその功績を残しました。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」、「ブルー・ムーン」、「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」など、今でも魅力的な楽曲の多くが、ジャズ・シンガーやミュージシャンのスタンダード・ナンバーとなっています。

この秋に上演されるブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』では、ふたりの楽曲をたっぷりと織り交ぜながら、ゴールデンエイジから大恐慌時代まで、風のように駆け抜けた才能あふれる若き作曲家と作詞家の半生を描いています。

舞台は1918年。素晴らしい才能を秘めたふたりの若者が運命的に出会います。生真面目な16歳、リチャード・ロジャースと、奔放な23歳、ロレンツ・ハート。 才能で意気投合したふたりは、作曲家＆作詞家コンビとして、輝かしいキャリアに向けて歩み始めました。

ブロードウェイやラジオで、その才能をたしかな名声に変えていくロジャース＆ハート。ついにはハリウッドから声がかかり、さらなる高みへ駆け上がろうと、大切な仕事仲間や愛する女性をブロードウェイに残し、ハリウッドへ向かうのでした。

初演以降、ロジャース＆ハートの楽曲を愛するオールド・ファンはもちろん、ジャジーでおしゃれなメロディと歌詞が若い観客の心を魅了し、アメリカ各地で上演されてきた作品です。

歌あり、ダンスあり、タップありのゴージャスなひと時。玉野和紀が手がける日本版が待望の再演！

本作の日本上演は今回が2回目。2018年の初演に続き、この作品で、上演台本・訳詞・演出・振付・出演を務めるのは、『CLUB  SEVEN』シリーズの玉野和紀さんです。

初演では、オリジナルプロダクションで55曲あったミュージカルナンバーを厳選し、得意とするタップや様々なダンスを盛り込んで、エンタメ要素がギュッと詰まった玉手箱のような舞台にして大好評を博しました。今回の再演にあたっては、台本もダイナミックに書きかえており、初演では使わなかった曲を新たに追加しているそう。出演者も6名から12名に増え、さらに見応えを増した日本版『ロジャース/ハート』に期待が高まります。

主演には、舞台上での様々なパフォーマンスに挑み、その挑戦を特技に変えてきた、林翔太さんと寺西拓人さんがW主演。経験豊富でそれぞれに違った魅力を持つふたりがロジャース＆ハートの物語をリードします。

ミュージカル初主演を本作初演のロジャース役で飾った林翔太さん。今回は再演への挑戦ながら、役が変わって自由奔放な作詞家ロレンツ・ハート役を務めます。最近では『弥生、三月 -君を愛した30年-』『七人のおたく』など主演舞台も豊富で、力強く丁寧な発声と存在感で、天才的な作詞家を演じます。

相方となるロジャース役には、寺西拓人さん。初演では、エディー・フォンティーン他4役で出演していました。今回演じる作曲家リチャード・ロジャース役は、初演に引き続きタップやピアノ演奏など見せ場の多い役どころ。幅広い役柄を魅力たっぷりに演じてきた寺西さんが、心に残る音楽を生み出した伝説の作曲家を演じます。

共演には、元宝塚歌劇団トップスターの凰稀かなめさんと壮一帆さん、元宝塚歌劇団の音波みのりさん、音くり寿さん、吉田莉々加さん。さらにミュージカルに欠かせない存在の藤岡正明さん、中河内雅貴さんらが脇をかため、ショービジネス、銀幕の世界の物語を華やかに彩ります。

確固たる実力の出演者たちがおくる、ブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』は9月30日（土）から10月18日（水）まで東京・有楽町よみうりホールにて、10月24日（火）から25日（水）まで金沢・北國新聞 赤羽ホールにて、10月28日（土）に大阪・松下 IMP ホールにて上演されます。公演の詳細は作品公式ホームページをご確認ください。