舞台のほか、ドラマでも活躍する俳優の加藤啓さんが企画・演出をつとめ、2022年3月に上演された加藤啓アワー『オレ、産まれたぞ!』。その第2弾となる加藤啓アワー『バカ息子は光を放つ』が、2023年10月に上演されます。前回公演では、ベテランミュージカル俳優の福井晶一さんが初めて下北沢の舞台に立つことでも話題を呼んだ本作。今回は一体誰が出演するのか気になるところ。個性豊かすぎる脚本陣にも注目です。

「劇団かもめんたる」で話題沸騰の岩崎う大が初参戦

第2弾となる本作は、加藤さんを含めた4人の脚本家がそれぞれコントを担当します。

まずは、岩崎う大さん。お笑いコンビ「かもめんたる」として活動するかたわら、主宰する「劇団かもめんたる」が演劇界で話題を呼んでいます。岩崎さんは今回のコントを「劇団かもめんたるでやった作品のアナザーバージョンとして書いた」とのこと。どんなコントに仕上がっているのか期待です。

続いては、小林顕作さん。俳優のほか、脚本・演出家、ダンサーとして活躍。さらに子供向け番組のキャラクターとしても人気の方です。加藤さんとはしばらく連絡をとっていなかったということで、「連絡(オファー)をくれたことが嬉しかった」とコメントで明かしています。

3人目は、マンボウやしろさん。元お笑い芸人にして脚本家、さらに現在はラジオパーソナリティとしても活動しています。やしろさんは、前回に引き続き2度目の参加。参加に際し「啓さんのプロデュースする公演は毎回エキセントリックで大好きです。今回も参加できて嬉しさと怖さしかないです」とコメントしています。

そして最後は発起人であり、主宰の加藤啓さん。「実り豊かな秋ということで“ヘンテコなのどっさり採れたでぇ!”みたいな、祝祭オムニバスコントを目指します」と意気込みを語っており、3人の個性豊かな脚本家たちとどんなコントを見せてくれるのか、必見です。

木ノ本嶺浩・廣瀬智紀が初出演 野口かおるらも続投

今回、新たなメンバーとして出演するのは、加藤さんとも多数共演している木ノ本嶺浩さん。そして、2.5次元作品のほか数々の舞台作品で活躍している廣瀬智紀さんです。

木ノ本さんは、『仮面ライダーW』の照井竜役として脚光を浴び、その後スピンオフ作品にも多数出演。近年ではる・ひまわりの「祭シリーズ」などの舞台や映画、ドラマに幅広く出演しています。

廣瀬さんは、舞台『弱虫ペダル』の巻島裕介役や舞台『ダイヤのA』の降谷暁役、少年社中の『三人どころじゃない吉三』など多数の舞台作品に出演。近年では『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する潔癖症の敵幹部ソノシ役の怪演も話題になりました。

第1弾から引き続き出演するのは、野口かおるさん、小林けんいちさん、明星真由美さんといずれもつわもの揃い。木ノ本さんも廣瀬さんもその端正なルックスからは想像もつかないエキセントリックさを持っており、加藤さんを含めたメンバーとどんな化学反応を見せてくれるのでしょうか。

また、日替わりゲストとして八嶋智人さん、小林歌穂さん(私立恵比寿女子中学)、杉江大志さん、佐藤貴史さんらさまざまなジャンルから俳優が集結。さらに、小林顕作さんがゲストとして出演する回もあります。

加藤啓アワー『バカ息子は光を放つ』は、10月18日から10月22日まで、東京・下北沢駅前劇場にて上演されます。チケットの詳細はこちら

加藤啓さんをはじめ、脚本・出演者ともに爆発力と破壊力のすさまじい方々がそろっている本作。筆者も何名か別作品で拝見したことがあるため、その人たちが一堂に会するというのはとんでもないことになる予感しかしません。 また、木ノ本さんと廣瀬さんのコメディ的な破壊力も経験済みなので、一体どんなコント公演になるのか、非常に楽しみです。