2020年、2022年に上演された日本人キャストによるミュージカル『ボディガード』が、来年2月より待望の再演!初演時にコロナ禍の影響で見逃した人、前回公演の評判を聞いて本作に関心を持った人、そして作品を知らなかったという人も、いよいよ11月18日よりチケットの一般発売が始まりますので、この機会にぜひチェックしてください。

大ヒット映画を原作にしたジュークボックスミュージカル

ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンが共演した1992年の大ヒット映画『ボディガード』を舞台化した本作。全17曲のセットリストで綴る大型ジュークボックスミュージカルで、もちろん、映画でお馴染みのグラミー賞受賞曲「I Will Always Love You」の歌唱シーンもあります。

2012年にウエストエンドで誕生したミュージカル『ボディガード』は、英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀賞を含む4部門にノミネート。世界10カ国以上で上演され、日本でも2019年9月に英国キャストの来日公演が行われました。

レイチェル・ マロンは、姉と共にオスカー女優を目指す世界的なポップスター。彼女の周りでは、謎のストーカーによる不審な出来事が続いていました。

そこでマネージャーのビルが雇ったのが、敏腕ボディガードのフランク・ファーマー。レイチェルの広報担当であるサイと古参ボディガードのトニーは、フランクをよく思っていません。

そして何よりレイチェルがフランクを邪魔者扱いし、忠告を聞かない奔放な彼女の態度に、フランクは警護を断ろうとします。しかし身勝手さが招いた緊急事態をフランクに助けられたレイチェルは、彼を深く信頼するように。

フランクも彼女に惹かれていきますが、ボディガードと依頼人という立場ゆえ、深い仲になることを躊躇います。思い合っているのに、距離を縮められずすれ違う2人。

そんな矢先にストーカーの手口がエスカレートし、レイチェルと彼女の大切な家族や仲間たちが危険にさらされてしまい……。

大好評を博した日本人キャスト版が、3度目の開幕!

日本キャスト版の初演は2020年春に公演予定でしたが、コロナ禍の影響を受けて殆どの公演が中止となりました。その2年後の2022年に、念願の再演。1月に大阪、2月に東京の全30回の公演を無事に完走し、大好評を博しました。

そして今回、2024年2月から4月にかけて東京、山形、大阪にてさらにパワーアップした日本キャスト版『ボディガード』が帰ってきます!前回と同様に、振付と演出を手掛けるのはミュージカルドラマ『SMASH』の振り付けでエミー賞を獲得した元ダンサーのジョシュア・ベルガッセです。

彼は2018年に宝塚歌劇団宙組の『WESTSIDE STORY』で日本キャストの舞台の振付・演出を手掛け、ダイナミックなダンスシーンで観客を魅了しました。レイチェルが歌い踊る華やかなライブシーンは、本作の見せ場の1つ。名曲の数々を彩るダンスにも、ぜひご注目下さい!

初演メンバー&新メンバーによる新たな日本版『ボディガード』

歌姫レイチェルは、初演から同役を務める新妻聖子さんとMay J.さんがWキャストで演じます。ミュージカル界を牽引する新妻聖子さんと、紅白歌合戦にも出場し、11月16日にレイチェルと同じく1児の母となったMay J.さん。

レイチェルはスーパースターとしてのカリスマ性とショー・マスト・ゴー・オンを貫くカッコよさ、妹らしい可愛さを兼ね備えたキャラクターなので、お二人自身と重なる部分が多そう。圧倒的な歌唱力を持つ2人の歌姫のステージは、ぜひどちらも楽しみたいものです。

冷静で頼もしいボディガードのフランク役は、初演・2回目公演に引き続き大谷亮平さん。『逃げるは恥だが役に立つ』、『まんぷく』、『晴天を衝け』など、数々のドラマで存在感のある演技でお茶の間を魅了する大谷さんは、渋くてかっこいいフランクがしっくりくると前公演でも話題になっていました。

これまでの公演を見て、「私もフランクに守られたい!」と思った方も多いはず。それほど大谷さんのフランクは魅力的です。カラオケバーでのお茶目なシーンは、思わずキュンとしてしまうかもしれませんよ。

レイチェルの姉のニッキー・マロン役のAKANE LIVさん、広報担当サイ・スペクター役の水田航生さん、マネージャーのビル・デヴァニー役の内場勝則さんも、初演キャストメンバーです。

本公演でデビューとなるのが、加藤潤一さんと大久保祥太郎さん。

『キンキーブーツ』や『The PROM』などの人気ミュージカルに多数出演する加藤さんは、レイチェルの元ボディガード、トニー・シベリ役。

若手俳優集団D2およびD-BOYSのメンバーで子役時代から活躍している大久保祥太郎さんが演じるのは、レイチェルを狙い、観客までも震撼させる謎のストーカー役です。

ミュージカル『ボディガード』は、2024年2月18日から3月3日まで東京の東急シアターオーブ、9~10日に山形のやまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)、30日~4月7日まで大阪の梅田芸術劇場 メインホールにて上演されます。11月18日より、東京および山形公演のチケットの一般発売がスタート。東京公演は25歳以下の方が5000円で観劇できるU25チケットも販売されます!大阪公演のチケットの一般発売は、2024年1月13日からとなります。チケットの詳細は公式HPをご確認ください。

さきこ

劇場で俳優の歌声に圧倒されることを、「歌声を浴びる」と表現することがあります。ミュージカル『ボディガード』は、まさにシャワーのごとく歌声を浴びる作品。本作は著作権の都合上、音源・映像化が難しいそうなので、ぜひ臨場感とロマンスに溢れるステージを生で体感したいですね。