宝塚歌劇団は、宝塚大劇場をはじめとした各劇場で公演を行っています。しかし、舞台に興味があっても「観劇にサポートが必要だから、行くのは難しそう…」と考えている方もいるかもしれません。実は宝塚歌劇団には、誰もが安心して来場し、観劇できるようにさまざまな設備やサービスが用意されています。そこで、宝塚歌劇団ではどのようなサポートを利用できるのか、バリアフリーに関する情報をまとめました。
車いすを利用されている方のために
宝塚大劇場・宝塚バウホール・東京宝塚劇場では、車いすを利用されている方への設備を整えています。各劇場内での移動については、一部の座席を除いて、エレベーターやスロープが使用可能です。ただし、階段での移動が必要となる座席もあるので、注意が必要。車いすでの移動を手伝える方と一緒に来場されると、より安心です。
また、各劇場内にて、車いすに座ったまま観劇できるスペースを確保。利用するには、観劇予定日の前日まで(定休日を除く)に申し込む必要があります。詳しい申し込み方法は、こちらをご覧ください。
さらに、宝塚大劇場と東京宝塚劇場には、バリアフリートイレが設置されています。なお、宝塚バウホールにはバリアフリートイレがないため、隣接の宝塚大劇場を利用しましょう。
ちなみに、専用駐車場のない東京宝塚劇場を除き、宝塚大劇場と宝塚バウホールでは、車いす対応駐車場もありますよ。車いすを利用する方に配慮したサービスを活用して、観劇を楽しんでくださいね。
宝塚大劇場・宝塚バウホール | 東京宝塚劇場 | |
車いす観劇スペース | ○ | ○ |
バリアフリートイレ | ○ ※宝塚大劇場のみ | ○ |
車いす対応駐車場 | ○ | × |
視覚や聴覚に障がいのある方のために
【耳の不自由な方】
耳の不自由な方に向けて、鑑賞サポートタブレットの無料貸し出しサービスを行っています。タブレットに登場人物の台詞などが文字で表示されるので、舞台の内容も掴みやすくなるんです。
この貸し出しサービスは、宝塚大劇場・宝塚バウホール・東京宝塚劇場で実施。梅田芸術劇場ほか各劇場における宝塚歌劇団と梅田芸術劇場が主催する公演や、一部の全国ツアー公演も対象です。台数に限りがあるため、利用を希望される場合は、観劇の2日前まで(定休日を除く)までに問い合わせフォームから申し込むようにしましょう。
また、宝塚大劇場に限り、音声補助イヤフォンも貸し出しています。イヤフォンが、台詞や音楽をはっきり聞き取りやすくサポート。貸し出しは、宝塚大劇場の劇場改札内インフォメーションで受け付けていますよ。サポート機器の貸し出しについては、こちらで詳しく案内されています。
宝塚大劇場・宝塚バウホール | 東京宝塚劇場 | |
鑑賞サポートタブレット | ○ | ○ |
音声補助イヤフォン | ○ ※宝塚大劇場のみ | × |
【目の不自由な方】
宝塚歌劇団は、目で文字を読むのが難しい方に対して点字や音声データなどで情報を提供する「サピエ図書館」に、大劇場公演プログラムの抜粋版を提供しています。サピエ図書館の利用には事前登録が必要ですが、公演プログラムの内容を知りたい方にとってうれしいサポートではないでしょうか。(関連記事:宝塚歌劇団の公演プログラムで観劇をもっと楽しんで!おすすめのポイントとは?)
そのほかのサポートについて
最後に、そのほかのサポートサービスについて紹介します。
宝塚大劇場・宝塚バウホール・東京宝塚劇場では、盲導犬や聴導犬といった補助犬を同伴しての観劇にも対応。観劇の2日前まで(定休日除く)に、電話で客席への同伴希望を連絡しましょう。ただし、通路幅のスペース確保のために座席の移動を依頼されたり、周辺の観客にスタッフから声かけが行われたりする場合があるそうです。
また、子ども連れで来場したい方のためにチャイルドルームを用意しています。4ヶ月から9歳未満の子どもを対象に、ベビーシッターに預けられるサービスです。宝塚大劇場と宝塚バウホールの観劇時に利用可能。要予約なので、観劇の2日前までに連絡しておきましょう。予約方法や料金については、こちらをご確認ください。
(参考サイト:バリアフリー情報 | 宝塚歌劇公式ホームページ)
何度も大劇場に行っている筆者ですが、ここまでさまざまなサポートが充実しているとは知りませんでした。みんなが観劇の時間を楽しめるように、これからもバリアフリー対応を続けていってほしいです!