いよいよ2024年の幕開け!昨年は新作ミュージカルが特に豊富な1年でしたが、今年も注目すべき演劇・ミュージカル作品が沢山控えていますよ。待望の再演作品から初上演作品まで、2024年の注目作を4つピックアップしました。

『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』劇場が再び真っ赤なキャバレーに?!

2023年のミュージカル界を大いに賑わせた『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』が、2024年6月から8月に帝国劇場に帰ってきます!9月には梅田芸術劇場メインホールでの上演が決定されており、ムーラ・ルージュ!旋風はさらに勢いを増す予感です。

パリに実在するキャバレーを舞台に、花形スターのサティーンとアメリカ人作曲家クリスチャンの激しくも切ない恋を描いた本作。昨年と同様、サティーン役には平原綾香さんと望海風斗さん、クリスチャン役には井上芳雄さんと甲斐翔真さんがキャスティングされています。

本物のキャバレーに迷い込んでしまったかのような、豪華絢爛で怪しい舞台セットも見どころ。ぜひいつもとは一味違う劇場に足を運んではいかがでしょうか?

『千と千尋の神隠しSpilited Away』日本&ロンドンを巡演!

2024年3月から6月にかけて、舞台『千と千尋の神隠しSpilited Away』の全国ツアー公演が開催されます。千尋が迷い込む不思議な街と湯屋で出会う不思議な登場人物たちをアニメーション映画さながらに表現し、2022年の初演時には、第47回菊田一夫演劇大賞を受賞。当メディア主催の「Audience Award 2022」でも演劇作品部門大賞など数々の部門にノミネートされた人気作です。

主人公の千尋役には、前回公演のWキャストである橋本環奈さん、上白石萌音さんに加え、川栄李菜さんと福地桃子さんが仲間入り。ハク役も醍醐虎汰朗さん、三浦宏規さん、増子敦貴さんのトリプルキャストに。日本公演のみならず、ロンドンのウエストエンドでの公演も4月から8月に控えています。

ミュージカル『カム・フロム・アウェイ』豪華キャストで日本初上演!

2024年3月、日生劇場60周年の締めくくりに上演されるのは、ブロードウェイミュージカル『カム・フロム・アウェイ』。トニー賞やローレンス・オリビエ賞を受賞した話題作が、ついに日本初上陸です。

タイトルは、和訳すると「他のところから来た人々」という意味。2001年9月の同時多発テロ事件の裏で、カナダの小さな町ニューファンドランドの人々が立ち往生した飛行機の旅客たちを大勢迎え入れたという実話を元にした作品です。

100人近くの登場人物を演じるのは、たった12人の俳優のみ。吉原光男さんや森公美子さん、加藤和樹さん、濱田めぐみさんといったミュージカル界のスター12人が集結し、濃密で感動的な100分を作り上げます。

劇団四季『ゴースト&レディ』新しいオリジナル作品は歴史的ラブロマンス!

今年で創立71周年を迎える劇団四季は、2024年5月からJR東日本四季劇場にて新作オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』を上演します。原作は、『うしおととら』や『からくりサーカス』で知られる漫画家・藤田和日郎氏の中編コミックス『黒博物館 ゴーストアンドレディ』。

19世紀のクリミア戦争さなかのヨーロッパを舞台に、従軍看護婦のフローと劇場の亡霊グレイが心を通い合わせていく史実を織り交ぜたラブストーリーです。

演出は、『ノートルダムの鐘』を手掛けたスコット・シュワルツ氏。脚本と歌詞は、『バケモノの子』でもオリジナルミュージカルに携わった高橋知伽江さんです。出演候補キャストも発表されていますが、劇団四季の人気作品で主演を務める俳優たちが名を連ね、期待せずにはいられません。

さきこ

「年初には抱負を立てると良い」と言いますが、私たち演劇・ミュージカルファンは年初に見たい作品のスケジュールを確認することがマストです(笑)今年も、手帳を楽しい観劇の予定でいっぱいにしたいものですね。