俳優の岸谷五朗さん・寺脇康文さんがタッグを組んだ演劇ユニット「地球ゴージャス」が2024年に30周年を迎えます。その記念公演として上演されるのが『儚き光のラプソディ』。今回は新たな試みや初参戦の劇場など「初づくし」の公演となっています。

30年目にして「初」の明治座公演

謎の白い部屋に集まる人々。彼・彼女らに共通しているのは「逃げたい」という感情があふれだしそうになった時に「扉」が現れ、扉を開いたら「ここ」につながっていたということ。

集まった人々は、ひまわり畑からきた男2人組、ホテルの支配人、孤児院からきた青年、謎のジョッキー、軍服を身にまとった男、老婆…とバラバラな境遇。さらに元々いた場所や時代もバラバラという状況。一体なぜ、彼・彼女らはこの場所に集まり、出会ったのでしょうか。

これまで「地球ゴージャス」は、TBS赤坂ACTシアター、天王洲 銀河劇場、舞浜アンフィシアターなどさまざまな劇場で上演を行ってきましたが、30周年を迎える本作では明治座に初参戦します。

2023年に創業150周年を迎えた歴史ある劇場の明治座では近年、2.5次元作品や現代作品も数多く上演されています。「地球ゴージャス」の舞台といえば、ダイナミックな舞台演出も見どころの1つ。明治座の舞台機構である「盆」や花道が「地球ゴージャス」の舞台でどのように活用されるのかもポイントになりそうです。

さらに、大阪公演が上演されるのは、2024年3月27日にJR大阪駅直結のJPタワー大阪内に開業予定のSkyシアターMBS。初参戦の劇場に新劇場と、30周年を迎えても「地球ゴージャス」の挑戦は留まるところを知らないようです。

中川大志、鈴木福らが出演 さらに自称「10年周期の男」風間俊介も登場

出演するのは、2022年に主演舞台『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』を上演し、舞台にも活動の幅を広げている中川大志さん、2004年の『クラウディア』以降10年ごとに「地球ゴージャス」の作品に出演している風間俊介さん。風間さんはこのスパンでの出演に、YouTubeにアップされたコメント動画で「(地球ゴージャス出演が)10年周期の男」を自称しています。

ほかにも、名子役として活躍し、近年はミュージカル『カラフル』で舞台初主演もつとめた鈴木福さん、数々の舞台・ミュージカル作品で活躍し、近年では舞台『呪術廻戦』の五条悟役が話題を呼んでいる三浦涼介さん、舞台『パタリロ!』やミュージカル『黒執事』など2.5次元作品に多数出演している佐奈宏紀さんらが出演します。

また、前作にあたる音楽劇『クラウディア』での出演はありませんでしたが、本作では主宰の岸谷五朗さん・寺脇康文さんも出演します。

地球ゴージャス三十周年記念公演『儚き光のラプソディ』は、4月28日から5月26日まで、東京・明治座にて上演予定。5月31日〜6月9日にはSkyシアターMBSにて大阪公演が予定されています。チケットの詳細はこちら

中川大志さん、佐奈宏紀さんは「地球ゴージャス」作品初出演ながらも、東京公演が上演される明治座での座長経験がある方々です。盆が周り、花道がある舞台機構を持つ明治座での出演経験が生かされる場面もあるのでしょうか。また、「地球ゴージャス」作品に登場するキャラクターたちはどれもダイナミックな印象があるので、ダイナミックな鈴木福さんのお芝居にも期待しています。