吉田羊さんが第五十六回 紀伊國屋演劇賞 個人賞、演出の森新太郎さんが第47回菊田一夫演劇賞を受賞した『ジュリアス・シーザー』から3年。演出・森新太郎さん×主演・吉田羊さんのタッグ再び帰ってきます!今回挑むのは、シェイクスピアの四大悲劇『ハムレット』。飯豊まりえさん、牧島輝さんや吉田栄作さんら豪華キャストを迎え、2024年5月11日(土)からPARCO劇場にて開幕します。
『ハムレット』戯曲の原型「Q1」を、松岡和子の新訳、森新太郎の演出で上演
オール女性キャストで上演した『ジュリアス・シーザー』では、7年ぶりにPARCO劇場に吉田羊さんが出演。初めてのシェイクスピア劇、森新太郎さん演出初参加となり、大きな話題を呼びました。吉田羊さんは『ジュリアス・シーザー』で第五十六回 紀伊國屋演劇賞 個人賞、森新太郎さんは第47回菊田一夫演劇賞を受賞。そんな伝説のタッグが再びPARCO劇場で実現します。
シェイクスピアの四大悲劇『ハムレット』はQ1・Q2・F1の3種類の原本が存在し、当時の劇団補完の演出台本はF1。Q1はF1版の約半分の長さで、物語が凝縮されたバージョンとなっています。シェイクスピア劇全37作品の翻訳を達成した松岡和子さんが新たにQ1を新訳するというのも、本作の注目ポイントです。松岡さんはQ1について「「ハムレットQ1」の特徴をひと言で言えば、「コンパクト」でしょうか。簡にして要」とコメントされています。
「『ハムレット』は演出家の意図とはまた別に、〝誰がハムレットを演じるか〟によって、大きく変化する戯曲」と語った森新太郎さん。「政治と闘争の果ての悲劇。血に塗れ、苦悩しながらも清廉さを失わない孤高の人ブルータスを体現した吉田羊氏の佇まいが、私の中でいつしかハムレットの孤独と重なり、気づけば今回の上演のためのピースにぴたりとはまっていた」と吉田さんを主演に迎えた理由を明かしています。
また、「今、考えているハムレットは思いがけず死に直面し、恐れ、懊悩しながらもついにはそれを受け入れる、人間の逃れようのない宿命に対峙する青年だ。その儚くも壮絶な内的葛藤を、俳優・吉田羊は舞台上で生きてくれるに違いない。流星のように駆け抜ける人の生の煌めきを、共に目撃していただける舞台を夢想している」とコメントしており、本作への期待が高まります。
吉田羊さんは「森新太郎さんと再びのシェイクスピア。前作『ジュリアス・シーザー』が終わった瞬間から願っていた舞台が叶い、夢のようです。血がたぎり、髪の毛一本にまで神経が通るようなパッションに満ちたあの稽古の日々がもう一度訪れるのかと思うと既にワクワクが止まりません」と喜びを語りました。
飯豊まりえ、牧島輝、大鶴佐助、広岡由里子、吉田栄作と多彩な出演者が集結
ハムレットの恋人オフィーリア役には、モデルとしても活躍し、『ちむどんどん』『君と世界が終わる日に』など多くの映像作品に出演する飯豊まりえさん。「舞台経験の少ない、まだ右も左もわからない、演劇赤子の私がシェイクスピアで、オフィーリアです。嬉しいやら畏れ多いやらを行ったり来たりしています」と正直な心境を明かしました。
ハムレットの親友ホレイショー役には、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで人気を博し、『キングダム』『セトウツミ』などで活躍、2023年は『ドクター皆川~手術成功5秒前~』への出演も話題を呼んだ牧島輝さん。(参考記事:笑いすぎて耐えられない?!『ドクター皆川~手術成功5秒前~』牧島 輝インタビュー)
オフィーリアの兄レアティーズ役には、NODA・MAP 第26回『兎、波を走る』、『サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー』など数々の作品で強い印象を残す大鶴佐助さん。
ハムレットの母親ガートルード役には、舞台のみならず『こんにちは、母さん』『季節のない街』など数多くの映像作品で存在感を放つ広岡由里子さん。
ハムレットの叔父で策略によって王位を手にするクローディアス役には、歌手としてもライブを中心に積極的に活動する一方で昨年俳優デビュー35周年を迎えその円熟した演技で幅広く活躍する吉田栄作さん。吉田栄作さんはPARCO劇場初出演となります。
PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』は2024年5月11日(土)から6月2日(日)まで東京・PARCO劇場、6月8日(土)・9日(日) 大阪・森ノ宮ピロティホール、6月15日(土)・16日(日)愛知・東海市芸術劇場 大ホール、6月22日(土)・23日(日)福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて上演が行われます。公式HPはこちら