2月18日(日)から東急シアターオーブで開幕するミュージカル『ボディガード』。映画『ボディガード』の舞台化で、グラミー賞を受賞した名曲「I Will Always Love You」など映画で登場する楽曲がふんだんに使われた大型ジュークボックスミュージカルです。3度目の上演を前に、プレスコール&囲み取材が行われました。

「すてきなSomebody」「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を披露

1992年にケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演で世界中を熱狂させた映画『ボディガード』の舞台化で、グラミー賞を受賞した名曲「I Will Always Love You」など映画で登場する楽曲がふんだんに使われたミュージカル『ボディガード』。世界中で高い評価を受けた本作は、日本でも2019年9月に本場英国キャストでの来日公演が行われました。新演出での日本キャスト版初演は2020年春に予定していましたが、コロナ禍の影響で殆どの公演が中止に。2022年に念願の再演を果たし、今回3度目の上演を迎えます。

主人公の歌姫・レイチェル役を務めるのは、新妻聖子さんとMay J.さん(ダブルキャスト)。敏腕ボディガードのフランク役には大谷亮平さんが初演から3度目の出演となります。

プレスコールではMay J.さんがレイチェル役を務める「すてきなSomebody(I Wanna Dance with Somebody)」と、新妻聖子さんがレイチェル役を務める「オールウェイズ・ラヴ・ユー(I Will Always Love You)」が披露されました。

「すてきなSomebody(I Wanna Dance with Somebody)」は、全キャストが登場するカーテンコールのナンバー。アンサンブルキャストのしなやかでアクロバティックなフリーダンスから始まり、赤い華やかなドレスに身を包んだMay J.さんが登場します。キャストと客席が一体になって盛り上がれること間違いなし、華やかで楽しいナンバーです。

「オールウェイズ・ラヴ・ユー(I Will Always Love You)」は、本編最後に登場する本作を代表するナンバー。暗がりから登場した新妻さんはカジュアルな服装ですが、歌の途中で黒いドレスに早替え。誰もが知る楽曲を日本語歌詞を織り交ぜながら歌い上げるのも見どころです。新妻さんの美しく壮大な、力強い歌声が劇場に響き渡り、プレスコールでも熱量の高い拍手が沸き起こりました。

「最初から最後までクライマックス」

囲み取材会には、レイチェル役の新妻聖子さんとMay J.さん、フランク役の大谷亮平さん、ビル・デヴァニー役の内場勝則さんが登場しました。ミュージカル『ボディガード』の来日公演が行われた劇場であり、2020年の日本キャスト版初演の上演も予定されていた(コロナ禍で全公演中止)東急シアターオーブでの上演が叶う今年、新妻さんは「念願のシアターオーブでの上演」と笑顔を見せます。

3度目の出演となる新妻さんは「今回が1番疲れないんです。体力が増していて、自分でもびっくりしています。レイチェルって本当にたくさん歌って踊るので、今までは稽古で息が切れちゃって歌が苦しいシーンが何度かあったんですけど、今回全力で踊って歌っても疲れなくて。どうしたんでしょう私」と、ミュージカル界のトップを走り続けながらもなおパワーアップされ続けていることを明かしました。

そして新妻さんの「激推しポイントTOP3の1つ」だというのが、オープニングの「Queen of the Night」。「全ダンサーとレイチェルのノリノリで激アツな曲!オープニングで高まる熱気をぜひ劇場で感じていただきたい」とアピールします。

今回で2度目の出演となるMay J.さんは来日公演を観劇して以来、出演を熱望していた作品だったそう。「夢が叶った作品」と思いを語り、「数々の名曲を日本語で聴けるのは、ここだけだと思う。こんな内容の歌詞だったんだというのを発見していただけると思います」と見どころを語ります。

また「前回はミュージカルへの出演が2作目で、演技の経験もほとんどない中、自分がシンガーとしてステージに立つ時とは全くアプローチの仕方が異なったので、凄く自分の中で課題でした。今回は女優May J.をしっかり見せられるように、凄く細かく指導して頂いたので、楽しみに見ていただけたら」と意気込みました。

大谷亮平さんは「こんなに素敵なキャストの方々とご一緒できるので、お客様に楽しんでいただくことはもちろん、自分自身も楽しみたい」と語る一方で、「舞台の現場に慣れていないので、独特の雰囲気に緊張していて…」と複雑な胸の内を明かします。再演にあたって、「レイチェルがアカデミー賞で歌う時に、ストーカーが迫ってくるシーンがあって、シナリオは変わっていないのですが大きな変化があります。前回の公演を観られた方も、違うスリルを味わえる大きなポイントだと思います」と見どころを語りました。

レイチェルのマネージャー・ビル役を務めるのは、吉本新喜劇の内場勝則さん。稽古期間がほとんどない吉本新喜劇に比べ、「3回目でもこれだけ稽古するのかと。それに耐えられる自分にびっくりしてます(笑)」と普段とは異なる環境であることを明かします。また「『ボディガード』は最初から最後までクライマックスでございます。どこを切り取っても素晴らしく、楽しいシーンがてんこ盛りなので、観ないと損です」と魅力を語りました。

撮影:鈴木文彦

ミュージカル『ボディガード』は2024年2月18日(日)~3月3日(日)東急シアターオーブ、3月9日(土)~10日(日)やまぎん県民ホール、3月30日(土)~4月7日(日)梅田芸術劇場メインホールで上演されます。公式HPはこちら

Yurika

それぞれのレイチェルの印象について、May J.さんは「聖子さんの明るいキャラクターと、周りを引っ張っている感じがすごくレイチェルとマッチしている」、新妻さんは「May J.ちゃんは洋楽ネイティブというか、ヒット曲の数々を元々のオリジナルのノリで歌える稀有なアーティストで、美貌も相まって、観ていると私も作品の世界に連れて行ってもらえる素敵なレイチェル」と互いに絶賛し合いました。