一度聞くと耳に残る独特なテンポとリズムで構成されるセリフや、役者の身体表現を極限まで生かした演出が特徴的な柿喰う客。新作本公演では“ブラックオフィスミステリー”に挑戦です。

「テメェのせいで組織が腐るんだよ!!」

劇団「柿喰う客」は2006年に結成された劇団。演劇特有の虚構性を重視した躍動感あふれるパフォーマンスが特長で、「圧倒的なフィクション」を標榜したオリジナル作品の創作を続けています。

また古典作品のアダプテーションや他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも実施。さらに「こどもと観る演劇プロジェクト」や「高校生のための演劇プロジェクト」など、幅広い観客層への作品上演も積極的に展開しています。

『殺文句』は、不可解な転落事故をきっかけにすべてが狂い出す、ブラックオフィスミステリーとなっています。

作・演出を務めるのは中屋敷法仁さん。
中屋敷さんは、高校在学中に発表した『贋作マクベス』にて、第49回全国高等学校演劇大会・最優秀創作脚本賞を受賞。青山学院大学在学中に「柿喰う客」を旗上げしました。旗揚げ以降、すべての作品の作・演出を手がけています。

外部作品の演出では、舞台『文豪ストレイドッグス』、『ワールドトリガー the Stage』、『黒子のバスケ』、『ダブル』、演劇集団円『ペリグリーズ』、『露出狂』などを手がけています。舞台公演以外にも、サンリオピューロランドショー「Nakayoku Connect」の脚本・演出、TBSドラマストリーム『恋愛のすゝめ』やNHKFMシアターの脚本を手がけるなど、活動は多岐にわたっています。

出演者には中屋敷さんのほか、玉置玲央さん、七味まゆ味さん、村松洸希さん、永田紗茅さん、長尾友里花さん、沖育美さん、齋藤明里さん、原田理央さん、今井由希さん、淺場万矢さんが名を連ねています。

振付・大森揺子による激しいダンスシーンにも注目!

出演の永田さんは「柿の稽古とは思えないくらい踊ってます」とのツイート。なんと、汗だくになるほどの激しいダンスシーンがある模様。大森揺子さんによる振り付けに注目です!

日本女子体育大学を卒業されている大森さん。幼少期にクラシックバレエ、中学からはコンテンポラリーダンスやヒップホップを経験。動きや振り付けの面白さ、音へのアプローチの仕方などに重きを置き、様々なジャンルを混ぜ合わせたスタイルで、国内外問わず活躍しています。

柿喰う客 新作本公演2024『殺文句』は、5月24日(金)〜 6月2日(日)に東京・ 本多劇場にて上演です。詳細は公式HPをご確認ください。

ミワ

1月にこまばアゴラ劇場で上演した柿喰う客 サンキューアゴラ『八百長デスマッチ』『いまさらキスシーン』『いきなりベッドシーン』はあっという間にチケットが完売。『殺文句』も現在は追加公演のチケット販売となっています。