2017年のローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞とミュージカル部門主演男優賞を受賞、トニー賞ではミュージカル作品賞を含む7部門にノミネートされたミュージカル『グラウンドホッグ・デー』。2024年11月、演出・福田雄一さんの元、日本初上陸することが決定しました。桐山照史さん、咲妃みゆさん、戸塚純貴さん、豊原江理佳さん、川久保拓司さんらがコメディ・ミュージカルに挑みます。

寝ても覚めても同じ日!?

1993年に公開された映画「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」を元に2016年にロンドンで初演を迎えたミュージカル『グラウンドホッグ・デー』。2017年にはブロードウェイに進出し、スピード感あふれる演出やアイディアに富んだ舞台装置など迫力満点のステージが多くの観客を魅了しました。ローレンス・オリヴィエ賞では最優秀新作ミュージカル賞とミュージカル部門主演男優賞を受賞、トニー賞ではミュージカル作品賞を含む7部門にノミネートされている作品です。

アメリカ・ペンシルベニア州の小さな田舎町で、毎年2月2日に行われる平凡なお祭りの日「グラウンドホッグ・デー」を永遠に繰り返すことになった天気予報士のフィル。

何度目覚めても退屈な中継の日…。タイムループに嫌気がさしながらも、心から望むことを手に入れるために同じ日を生きることを利用し、楽しみ始めます。やがて繰り返す日常の中で、フィルの内面にも変化が生まれ、新たな一歩を踏み出すまでを描いたコメディです。

日本版の演出を務めるのは、福田雄一さん。主人公のフィルには、WEST.のメンバーで『キャメロット』などに出演する桐山照史さんを迎えます。そしてフィルと共に同じ日を繰り返すことになるヒロイン・リタは、舞台『少女都市からの呼び声』にて2024年第31回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞、ドラマ「不適切にもほどがある!」に出演するなど、映像にも活動の幅を広げている咲妃みゆさん。

また、福田作品の常連で、現在放送中の連続テレビ小説「虎に翼」でも話題、幅広く活躍する戸塚純貴さんが本作でミュージカルに初挑戦します。

ミュージカル映画「リトル・マーメイド」の日本語吹替版で主人公アリエルの声及び歌唱を担当するなど抜群の歌唱力に定評がある豊原江理佳さん、ミュージカルへの出演も多く、幅広いジャンルの作品で活躍する川久保拓司さんも出演。豪華キャストがコメディ・ミュージカルに挑みます。

【STORY】
傲慢で自己中心的なテレビの人気天気予報士フィル(桐山照史)は、「グラウンドホッグ・デー」(※)の実況中継をするため、アソシエイト・プロデューサーのリタ(咲妃みゆ)、カメラマンのラリー(川久保拓司)と共にペンシルベニア州のパンクサトーニーにやって来た。

今年もフィルは退屈な田舎町で行われるお天気占いの中継に文句たらたら。午前6時、グラウンドホッグ・デーを告げるラジオのDJの声で目を覚ましたフィルは、民宿のおばさんや、通りで出会った高校時代の同級生ネッド(戸塚純貴)にも不機嫌な態度で、町の広場へ向かう。

そっけなく中継を済ませ、仕事を終えたフィルたちが町を後にしようとした時、吹雪が町を襲い、道路は閉鎖され電話も不通という事態に見舞われ、やむなくもう一泊することになる。

夜が明け、朝がくると午前6時。昨日と同じようにDJはグラウンドホッグ・デーを告げていた…!民宿のおばさんは昨日と同じあいさつをし、通りで同級生ネッドに会い…、何もかもが昨日と同じ。そしてまた吹雪にあい、道路は閉鎖され、町に閉じ込められ、また一泊…。夜が明けるとまた午前6時。今日も同じ1日が始まる…。

フィルは自分だけが永遠に同じ2月2日を繰り返していることに気づき、仲間たちに打ち明ける。フィルたちは、本当の明日は永遠にやって来ない!であれば食べても太らない!飲んでも二日酔いにならない!と、この特権を利用して大暴れ。ある時は町で出会ったナンシー(豊原江理佳)と一夜限りの遊びを楽しんだり、ある時はリタを口説いてみたり、やりたい放題の1日を過ごしていくが……

※「グラウンドホッグ・デー」とは、アメリカやカナダで2月2日に冬眠から目覚めた大きなリスの一種であるウッドチャック(別名グラウンドホッグ)の動きで、春の到来を予想するお天気占いの行事。昨今は、大勢の観衆のもと開かれるイベントになっている。

ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』は2024年11月11日(月)から22日(金)まで東京国際フォーラム ホール Cにて上演。その後、11月27日(水)から12月1日(日)まで大阪・新歌舞伎座、12月5日(木)から8日(日)まで愛知・御園座にて上演されます。公式HPはこちら