チャールズ・ディケンズ原作、2007年にミュージカル化され、2013年に帝国劇場にて日本初演を迎えたミュージカル『二都物語』。12年の時を経て、2025年明治座にて再演が決定しました。初演に引き続き井上芳雄さん、浦井健治さんが続投し、元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の潤花さんが初出演します。
激動の歴史の波に翻弄される、無償の愛の物語
『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』など世界中で愛されてきたチャールズ・ディケンズの小説。『二都物語』は18世紀フランス革命期の動乱の中、イギリスとフランスの二国間で起こる美しく壮大なロマンス物語で、これまでに全世界で2億冊以上発行されています。
2007年にアメリカでミュージカル化されたのち、翌年にブロードウェイ進出、2012年に韓国で上演。日本では翻訳・演出を鵜山仁さんが手がけ、2013年に帝国劇場にて日本初上演されました。そして2025年、明治座にて12年ぶりの再演を迎えます。
主人公の弁護士シドニー・カートンは井上芳雄さん、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーは浦井健治さんと、初演に続き、ミュージカル界を牽引する2人の共演が決定しました。
2人から想いを寄せられる美しく心優しい女性ルーシーは、2021年に宝塚歌劇団宙組トップ娘役に就任し、チャーミングな雰囲気と華やかなダンスで注目を集め活躍した潤花さんが抜擢。退団後初ミュージカルで、今作に挑みます。
ルーシーの父でバスティーユに17年間投獄されていたドクター・マネット役に福井晶一さん、ドクター・マネットの元使用人で貴族を恨むドファルジュ役は初演に続き橋本さとしさんが続投。
その妻で貴族に深い恨みを抱くマダム・ドファルジュ役に未来優希さん、ダーニーの叔父で市民を酷く虐げるサン・テヴレモンド侯爵に岡幸二郎さん、小悪党バーサッドは福井貴一さん、墓堀りのジェリー・クランチャー役は宮川浩さんが演じます。
<あらすじ>
18 世紀後半、イギリスに住むルーシー・マネットは、17 年間バスティーユに投獄されていた父ドクター・マネットが酒屋の経営者ドファルジュ夫妻に保護されていると知り、パリへ向かう。無事に再会し父娘でロンドンへの帰途の最中、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーと出会うが彼はスパイ容疑で裁判に掛けられてしまう。
そのピンチを救ったのはダーニーと瓜二つの酒浸りの弁護士シドニー・カートン。3人は親交を深め、ダーニーとルーシーは結婚を誓い合う仲になる。カートンも密かにルーシーを愛していたが、2 人を想い身を引く。
穏やかな暮らしが続くかに見えたが、ダーニーは昔の使用人の危機を救おうと祖国フランスに戻り、フランス革命により蜂起した民衆たちに捕えられてしまう。再び裁判に掛けられたダーニーだったが、そこで驚くべき罪が判明し、下された判決は死刑。ダーニーとルーシーの幸せを願うカートンはある決心をし、ダーニーが捕えられている牢獄へと向かう――
ミュージカル『二都物語』は2025年5月、明治座にて上演。公式HPはこちら