「Sir(ナイト)」の称号を授けられるほどイギリスで著名な喜劇作家、アラン・エイクボーンさんの戯曲『あなたに会えてよかった(原題:コミュニケーティング・ドアズ)』が日本で上演決定!紅ゆずるさんが主演、室龍太さん、林翔太さん、ドロンズ石本さんと強力キャストが揃う他、珠城りょうさん、綾凰華さんという宝塚OGの共演でも注目される本作を取り上げます。

時代の異なる同じ部屋で繰り広げられるタイムトラベルコメディ

本作は1994年にイギリス、スティーヴン・ジョゼフ劇場にて初演され、その後ロンドンやアメリカ・ニューヨークで何度も再演されています。

舞台は2014年。ロンドンの高級ホテル。オーバーコートに金髪のかつらをかぶった売春婦・プーペイは、瀕死の初老男性、リースに奉仕するために、ホテルのスイートルームへ訪れます。しかし、リースがプーペイを呼んだのには別の理由がありました。彼のビジネスパートナーである、助手のジュリアンが自身の過去の妻・二人を殺害したという事実を自白し、その承認となってもらうためだったのです。

プーペイはその自白書を持って急いで立ち去ろうしますが、ジュリアンに見つかってしまい襲われてしまいます。プーペイは、スイートルームの連絡用のドア(コネクティングドアー)の向こうへ逃げると、なんとそこは1994年の同じスイートルーム。そこにはリースの2番目の妻・ルエラがいました。その後、最初の妻・ジェシカとも出会い、3人は自分たちの人生を救うために、ホテルの一室での奇妙なタイムトラベルのなかで、力強くその運命に立ち向かっていきます。

主演・紅ゆずる!演出は名作ミステリの舞台化に定評がある野坂実

本作を生み出したのはイギリスの劇作家、アラン・エイクボーンさん。彼は状況を巧みに構築することで笑いを引き起こし、人間描写を得意とし、本作も緻密な3重構造で物語が進行していきます。

そんな今作の演出を手掛けるのは、世界中にある名作ミステリを舞台化・上演するプロジェクト「ノサカラボ」の主宰を務め、数々のミステリ作品を手掛けてきた、野坂実さん。過去には2013年にも同作の演出を手掛けています。

主演のプーペイを演じるのは、紅ゆずるさん。野坂さんから「紅さんにピッタリ」と提案された作品だったとのことで、「台本を読み進めていくと最後には心の中であたたかいものが生まれ、自然と涙が溢れる作品」とコメントされています。

今回の騒動の引き金になるジュリアン役には室龍太さん。実業家のリース役には林翔太さん。ホテルの警備員役には、ドロンズ石本さんと、再び野坂さんの演出作品に出演されるキャストのみなさんも!

そして、ジュリアンの2番目の妻・ルエラ役に珠城りょうさん。最初の妻・ジェシカ役には綾凰華さんと、宝塚OG共演という豪華ぶりにも注目です!

東京公演は、三越劇場にて、2025年5月2日(金)~7日(水)まで。その後、大阪公演は、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで、2025年5月10日(土)・11日(日)の2日間。初日・千穐楽はキャストのみなさんからご挨拶があるスペシャルカーテンコールになっていますので要チェックです。公式HPはこちら

おむ

3月16日より一般発売開始です!最終先行ではすでにチケットが残り少ない公演もありましたので、気になる方はお早めにチケット確保を!