時を重ね、世代を超えて愛され続けてきたミュージカル『ピーター・パン』。いよいよ今年で45年目を迎えます。あなたも一度、ネバーランドに行ってみませんか?

大人も子供も!世界中で親しまれる名作を劇場で

『ピーター・パン』、誰もが一度は聞いたことのあるタイトル。きっとディズニーのアニメーションで知っている方も多いかと思います。夢のような楽しいお話かと思いきや、切なさや儚さも感じるとても深い作品です。

そんな不朽の名作を上演し続けて45年目になるのが、青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』。1981年の初演から、たくさんの子供たち・そして大人たちを夢と冒険の世界に案内してきました。

あまりにもキャラクターが有名な本作。「登場人物は分かるけれど、実はお話の内容は知らない」なんて方もいらっしゃると思うので、まずはあらすじをご紹介します。

ロンドンに住むダーリング夫妻の子どもたち、ウェンディ、ジョン、マイケル。ある夜彼らの部屋に “空を飛べる不思議な男の子”、ピーター・パンがやってきます。

ピーターは子どもたちを連れ、いつまでも子どもでいられる“ネバーランド”へ飛び立ちます。

ネバーランドにたどり着いたウェンディたちは楽しく愉快な時を過ごしながらも、家族が恋しくなりロンドンに戻ることに。一方、フック船長率いるパイレーツはウェンディを自分たちの“お母さん”にしようと捕まえてしまいます。それを知ったピーターは、妖精のティンカーベルとともに海賊船へ。仲間と協力してウェンディを救います。

そしてピーターとの最後の別れを惜しむウェンディたち。ウェンディは彼に「春の大掃除の季節にはきっと迎えにきてね」と告げます。

時が経ち、ピーターが約束を果たしにやってくるのですが……

結末はぜひ、劇場でご確認ください!

ちなみに「もっと詳しくストーリーを知りたい!」という方には、ホリプロステージ公式YouTubeの“歌入り紙芝居”という動画がおすすめ。劇中で歌唱される楽曲も少しだけ流れるので、観劇前のお子さんの予習にもぴったりです!

ピーター役は3年目の山﨑玲奈!新たなキャストにも注目

あの榊原郁恵さんが初代ピーター・パンとなってから45年、数々のスターを生み出してきた本作。今回ピーター役をつとめる山﨑玲奈さんもその1人です。

2023年に11代目ピーター・パンとして本作に出演した山﨑さん。今年で3年目の続投となる彼女ですが、デビュー時からこれまでに出演した様々な作品で更に実力をつけているはず。パワーアップした2025年のピーターに大注目です!

そしてメインキャストは、ピーター・パン役以外の4役全てが一新されます。

フック船長役をつとめるのは、数々のミュージカル作品で活躍を続け、ディズニーアニメーション『アラジン』のアラジン役としても知られる石井一孝さん。二枚目から三枚目まで数々の役をこなしてきた彼が、今回はどのようなフック船長をつくりあげるのか、見逃せません。

ウェンディ役には、ダンス&ボーカルグループE-girlsのダンサーとしてのグループ活動後、主演を含め幅広い作品に出演を続ける、山口乃々華さん。

ネバーランドでモリビト(森の住人たち)を束ねるタイガー・リリー役には、ブレイクダンスを主とするプロダンスチーム「KOSÉ 8ROCKS」に所属し多数受賞歴を持つ傍ら、舞台作品にも積極的に出演を続ける七瀬恋彩さんが抜擢。

ウェンディたちの母ダーリング夫人役には、元宝塚歌劇団宙組トップ娘役をつとめ、退団後はミュージカルのみならず映像にも進出をみせる実咲凜音さんが決定しました。NHK連続テレビ小説『らんまん』への出演も記憶に新しいですね。

演出にも期待が集まります。山﨑さんと同じく今年で3年目となる長谷川 寧さん。2023年にはそのダイナミックな振り付けやパルクール、パペットを用いた演出も大きな話題となりましたが、今年度の『ピーター・パン』は一体どんな進化を見せるのでしょうか。強力な新キャストを迎え更にアップデートされた“長谷川 寧演出版”、ワクワクせざるを得ません!

座席に注目!イベントも盛りだくさん!?

本作、チケットのネーミングも魅力的。“ネバーランドシート”という座席は、ピーター・パンの世界、ネバーランドを迫力満点に感じられるスペシャルなエリアのお席です。何が起きるかは座席の位置によっても変わります。ピーターが頭上に飛んでくるドキドキゾーン、ネバーランドの住人が近くにやってくる通路側のゾーンと、お席ごとに違った楽しみ方ができるのです。更にこのシート、プレゼントとして“妖精の粉”がついてきます!

東京公演でのイベントも続々と発表されています。

スペシャルカーテンコールをはじめ、作品のプランナーさん・スタッフさんが観客の皆さんにお仕事の一部を紹介する“舞台のヒミツトーク!”、様々な裏話が聞けるかも?なアフタートークなど、どれも気になってしまうものばかり。

手話付きの公演もあります。台本や字幕タブレットの貸出もしているので、きこえない・きこえにくい方でも楽しむことができます。

それぞれ日程が限られているので、観劇する日を決める参考にしてみてくださいね。

お席にもイベントにもワクワク要素がたくさん!大人はもちろん、小さいお子さんもきっと嬉しいのではないでしょうか?親子での観劇デビューにぴったりなはず。一般発売は3月26日(水)11時からなので、ぜひチェックしてみてください!

ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』は2025年7月28日(月)〜8月6日(水)東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演。8月には群馬・高崎芸術劇場 大劇場、大阪・梅田芸術劇場メインホール、福岡・博多座とツアーが続きます。

詳しくはこちらをご覧ください!

かとうまゆ

幼い頃に家族で観劇して、大人になってから今度はご自身のお子さんと観劇、という方もいるそうです。長く続く作品ならではの素敵なエピソードですね。