「まちは劇場」を合言葉に、街全体を舞台として見立てシティープロモーションを推進する静岡市。そんな街には、大道芸や演劇、音楽など芸術文化が根付き、一年中芸術に触れることができます。そんな芸術好きにはたまらない街で開催されている『SHIZUOKA せかい演劇祭』とは一体どんな演劇祭なのでしょうか。

新たにリニューアル!日本屈指の国際演劇祭『SHIZUOKA せかい演劇祭』とは

2000年に第1回が開催され、今年で26回目の開催となるこの演劇祭。昨年まで『ふじのくに⇄せかい演劇祭』として行われていましたが、名称を変え、装いを新たに今年も開催されることになりました。国内だけでなく、海外の新進気鋭な演出家や作品を招致するなど、日本で開催される演劇祭では珍しい世界に焦点を置いた演劇祭となっており、これまでも海外で話題を呼んだ作品が上演されてきました。今年も、国内外の話題作が上演されることが決定しています。

今年のラインナップ 注目作品は?

まず1作品目は、『〈不可能〉の限りで』。舞台芸術の現在地を知るための場として名高い演劇祭であるフランス・アヴィニョン演劇祭で、外国人として初めてディレクターに任命されたティアゴ・ロドリゲスさんが作・演出を務める作品です。

©MAGALI DOUGADOS

国際赤十字委員会と国境なき医師団の職員へのインタビューをもとに作られ、紛争地帯といった命懸けの現場で人道支援に従事する者の葛藤や抱いている複雑な心情を言葉で紡ぎます。日本でも8月にシアタートラムでリーディング公演が決まるなど、国内外から注目されている作品です。テントを模したようなセットが紛争地や難民キャンプを想像させ、作品を通じてどんなことを訴えかけてくれるのか期待が高まります。

そして2作品目は、『ラクリマ、涙〜オートクチュールの燦き〜』。フランスの国立劇場で唯一の女性芸術監督であるカロリーヌ・ギエラ・グェンさんが作・演出を務めます。美しいオートクチュールを制作する工房を舞台に、英国王妃のウェディングドレス製作という壮大なプロジェクトを進める中での困難や苦悩を描きます。ダイアナ妃のドレス制作秘話を着想に、職人たちとの交流を経て生まれた今作品は、自身が芸術監督を務めるストラスブール国立劇場で手がけた初めての作品です。

©Jean-Louis Fernandez

また、同時開催のふじのくに野外英術フェスタ2025静岡では、静岡県舞台芸術センター芸術総監督である宮城聰さんが『ラーマーヤナ物語』を上演します。毎年野外舞台での上演を行っている宮城さん。今回は、古代インドの叙事詩の一つである「ラーマーヤナ」を、自然と共にダイナミックに作り上げます。

©Y.Inokuma

『SHIZUOKA せかい演劇祭』は、4月26日(土)から5月6日(火・祝)まで、静岡市の静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園等で開催されます。また期間中には、『ふじのくに野外芸術フェスタ2025静岡』、ストリートシアターフェス『ストレンシード静岡2025』が同時開催されます。さらに、ゴールデンウィーク期間中は「PLAY!ウィーク」と称して、「PLAY!」(遊ぶ/楽しむ/学ぶ/演じる)を合言葉に様々な企画が予定されています。今年のゴールデンウィークは、静岡で芸術に浸ってみてはいかがでしょうか。

詳しくは公式ホームページをご覧ください。

nan

日本で、海外の作品をその国の言葉で見ることができる数少ない機会ではないでしょうか。しかも日本語字幕もあるという私たちにとってはとても優しい!旅行気分で静岡に芸術に触れに行くゴールデンウィークも素敵だなと思いました!