2016年1月10日にこの世を去ったデヴィッド・ボウイさん。そんな彼がミュージカルを制作していたことはご存知でしょうか?遺作となったアルバム『★(ブラックスター)』と同時期に制作されたミュージカル『LAZARUS』が、2025年5月より日本で初演!主演は、デヴィッド・ボウイさんへの憧憬からロックスターを志したと公式コメントでも語っている、松岡充さん。今回は新曲を含む、全曲ボウイさんの楽曲が使用された本作を取り上げます。
映画『地球に落ちて来た男』の続編的立ち位置の作品!デヴィッド・ボウイの遺作を含む全17曲が織り込まれたミュージカル
本作は、1976年にボウイさんが主演した映画『地球に落ちて来た男』にインスパイアされた作品となっています。
地球に取り残された宇宙人、トーマス・ニュートン。死ぬことも故郷に帰ることもできず、酒に溺れる日々。そんななか、突然現れた謎の少女。彼女とともに自らの運命を模索していきます。
2015年にアメリカ・ニューヨークのオフ・ブロードウェイで世界初上演され、チケットは即完。連日超満員と話題になりました。
劇中にはこのミュージカルに書き下ろされた新曲「Lazarus」、「No Plan」、「Killing a Little Time」、「When I Met You」のほか、「Changes」、「Absolute Beginners」、「Heroes」など、ボウイさんの代表曲を含む全17曲が織り込まれているとのこと。そして、ボウイさんの意思を尊重し音楽パートは英語で歌唱されます。
主演は今年ボーカリスト活動30周年の松岡充さん。その他キャストも精鋭揃いで音楽やSF、アートを越境したデヴィッド・ボウイの世界観を再現
脚本は、舞台『バリーターク』や『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕の作劇、映画『ONCE ダブリンの街角で』の舞台版で、トニー賞ミュージカル脚本賞を受賞するなど、演劇界で多くの注目を集めるアイルランド生まれの劇作家・脚本家のエンダ・ウォルシュさん。
日本でも上演された『バリーターク』や『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕、そして世界初演から瞬く間に話題を巻き起こした『Medicine メディスン』にも共通する、閉塞状況における愛と希望の物語が、ボウイさんの名曲とともに展開されるとのこと……!
そして、『バリーターク』や『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕、『Medicine メディスン』の日本上演時にも演出を担当した、白井晃さんが本作の演出を担当。
主演は、今年デビュー30周年のロックバンドSOPHIAのボーカリストで、ソロや俳優としても活躍する、松岡充さん。公式コメントでもボウイさんへの憧憬からロックスターを志したと語られていますが、松岡さんのInstagramでの本作に関する投稿もぜひ読んでいただくと、よりこの作品に対する想いを感じられると思います。
その他キャストには、豊原江理佳さん、鈴⽊瑛美⼦さん、⼩南満佑⼦さんと、日本のミュージカル界を支えていく新鋭キャストも出演するほか、過去白井作品にも多く参加している、崎⼭つばささん、渡部豪太さんをはじめ、遠⼭裕介さん、上原理⽣さんと実力派が揃います。

アーティスト活動や映像、舞台……と様々なフィールドで活躍する面々が参加する本作。一体どんな反応が舞台上でみられるのか、非常に楽しみです。
横浜公演は、KAAT神奈川芸術劇場にて、2025年5月31日(土)~6月14日(土)まで。その後、大阪公演は、フェスティバルホールで、2025年6月28日(土)・29日(日)の2日間上演されます。公式HPはこちら

母が、デヴィッド・ボウイさんが大好きで、私も子どもの頃からアルバムをずっと聴いてきました。初めてボウイさんのアルバム『ジギー・スターダスト』のライブ写真をみたときは本当に衝撃的で、実際に映像を観たときはなんて美しい人なんだろうと思ったことを覚えています。ボウイさんが亡くなったというニュースを聞いたときは信じられなかったです。 そんなボウイさんが残したミュージカルが日本でついに初演。しかも主演はSOPHIAのボーカリスト、松岡さん。公式コメントやInstagramの投稿文含め、こんなにピッタリな人はいないだろうと個人的に感じています。(筆者は松岡さんの演じた、仮面ライダーエターナル/大道克己が本当に好きなので、今からワクワクしています。) 上演期間は横浜2週間・大阪2日間と短いため、この貴重な機会、見逃し厳禁です。