ブロードウェイミュージカル『アウトサイダー(The Outsiders)』でデビュー後、ラミン・カリムルー氏出演の最新作『パイレーツ!ザ・ペンザンス・ミュージカル(Pirates! The Penzance Musical)』に出演している俳優の上林龍さん。本作は第78回トニー賞ミュージカル・リバイバル作品賞にノミネートされており、トニー賞授賞式では上林さんもパフォーマンスを披露する予定となっています。

大学卒業後、『The Outsiders』『Pirates! The Penzance Musical』に出演

東京都生まれの上林龍さんは幼少期をタイ、インドネシアで過ごし、日本で高校卒業後ミシガン大学School Of Music, Theatre & Danceに進学。卒業後1ヶ月半というスピードで『アウトサイダー(The Outsiders)』に準主役アンダースタディおよびスウィングとして出演しました。

『アウトサイダー』といえば、映画化もされた人気小説をもとにアンジェリーナ・ジョリー氏がプロデューサーを務めた作品で、2024年にトニー賞ミュージカル作品賞を受賞。授賞式でのエネルギッシュなパフォーマンスが記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

上林さんは小学生の頃、劇団四季『サウンド・オブ・ミュージック』に子役として出演。多くのミュージカル俳優を生み出し、『グレイテスト・ショーマン』『ディア・エヴァン・ハンセン』などで知られるベンジ・パセック&ジャスティン・ポールコンビも通ったミシガン大学でミュージカルを学びました。

そして卒業後、異例のスピードで『アウトサイダー』に出演。現在は『パイレーツ!ザ・ペンザンス・ミュージカル(Pirates! The Penzance Musical)』に出演しています。

『パイレーツ!ザ・ペンザンス・ミュージカル』は19世紀のギルバート&サリバンのオペラを大胆に再解釈し、舞台をイギリスからニューオーリンズに移してジャズアレンジを加えた意欲作。上林さんは海賊のひとり「デューイ」役で出演しています。ピアノが弾けることを活かして実際にピアノを弾くシーンがあったり、歌詞には“海賊王”という日本語のフレーズも盛り込まれているのだとか。

そんな『パイレーツ!ザ・ペンザンス・ミュージカル』は第78回トニー賞ミュージカル・リバイバル作品賞にノミネート!本作に出演するラミン・カリムルー氏と共に、授賞式でパフォーマンスを披露する予定です。

さらに上林さんは安野モヨコさんの漫画『鼻下長紳士回顧録』を原作にしたブロードウェイ開発作品にも参加中で、ますます活躍が期待されています。

まずは6月9日(月)のトニー賞授賞式の生中継で、上林さんのパフォーマンスを見届けましょう。トニー賞授賞式はWOWOWで生中継(同時通訳)。6月15日には字幕版も放送されます。