2025年8月10日からシアタークリエにて上演される『ジャージー・ボーイズ』。1960年代に活躍した音楽グループ「フォー・シーズンズ」の歴史を脚色して生まれたミュージカル作品です。この作品はいわゆる“ジュークボックスミュージカル”と呼ばれる作品で、「フォー・シーズンズ」の楽曲で構成されています。今回は、この作品の中で登場する名曲を紹介したいと思います。皆さんが知っている曲はありますでしょうか?
「Sherry」
1962年に発表したこの曲は、途中から加入し、以降フォー・シーズンズの楽曲を手掛けていくことになるボブ・ゴーディオが作詞作曲した楽曲です。この曲でフォー・シーズンズは、初めての全米チャート1位を獲得しました。フランキー・ヴァリのファルセットなどを駆使した独特な声色と、メンバー全員のコーラスワークが際立った作品で、グループとしての音楽のスタイルを象徴するような一曲ではないでしょうか。明るくキャッチーなメロディーとグループが織りなすハーモニーは、今なお多くの方に愛されています。
「Can’t Take My Eyes Off You」
邦題では「君の瞳に恋してる」という曲。フォー・シーズンズを知らなくても、この曲は知っているという方は多いのではないでしょうか。この曲は、リード・ボーカルであるフランキー・ヴァリのソロシングルとして、1967年にリリースされました。全てを奪われたかのような熱い恋心を歌った楽曲です。サビの「I love you baby〜」の部分とかは印象的なフレーズで、なんだか恋に対するストレートさが伝わってきますよね。リリース後は、多くのアーティストがこの曲をカバーし、特に1982年にボーイズ・タウン・ギャングがディスコ風にアレンジしたバージョンは、日本で大ヒットしました。今でも、世代を超えて愛されており、甲子園での応援歌としても使われていたりしますね。
「December,1963」
この曲は、過去に起きた忘れられないロマンティックな一夜を描いたノスタルジックなラブソングです。歌詞を読んでみると、ロマンティックな一夜のことを感情豊かに生き生きと描かれています。1975年に発表されると、全米チャート・全英チャートなどで1位を獲得し世界各国で大ヒットし、ゴールドディスクにも輝きました。この曲は珍しく、リード・ボーカルをドラムのジェリー・ポルチが担当しています。
今回は3曲を紹介しましたが、『ジャージー・ボーイズ』ではまだまだ名曲がたくさん使用されており、聞いてみると「この曲を聴いたことがある!」と発見があるかもしれません。ぜひまずは曲を聞いていただいて興味を持った方は、8月から開幕するミュージカル『ジャージー・ボーイズ』に足を運んでみてはいかがでしょうか。公式HPはこちら


『ジャージー・ボーイズ』で使われている曲は、私自身からしたら生まれていない昔の曲というイメージがありましたが、聞いてみると意外と知っている曲も多かったり、現代にもなじむような曲調だったりと、時代を経ても色あせない良さがあるなぁと感じました。そんな曲を存分に楽しむことができるミュージカル『ジャージー・ボーイズ』。開幕するのがとても楽しみです!