3月11日まで上演されていたミュージカル『マリー・アントワネット』では、革命に巻き込まれていくマリー・アントワネットやルイ16世が描かれました。最後はギロチンにより首をはねられた彼女たち。4月から上演される『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』は、稲垣吾郎さん主演で死刑執行人の立場から革命と人生の葛藤を描きます。

死刑廃止論者であり死刑執行人のサンソンを稲垣吾郎が熱演

18世紀フランスにて、死刑執行人を務めた実在の人物シャルル=アンリ・サンソン。世襲の役職である死刑執行人でありながらカトリック教徒であったシャルルは、死刑廃止論者だったそう。貴族は斬首、一般市民は絞首という身分の差をなくすためにギロチンを導入。しかし結果的に、ギロチンは革命の象徴となり、マリー・アントワネットやルイ16世をも巻き込んで行くこととなりました。

約3,000名もの死刑を執行したというサンソンの人生を、『No.9−不滅の旋律−』でのべートーヴェン役が記憶に新しい稲垣吾郎さんが演じます。ルイ16世を演じるのは、歌舞伎界のホープで日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』やミュージカル『ポーの一族』出演でも知られる中村橋之助さん。俳優の橋本淳さんや2.5次元ミュージカルで活躍中の牧島輝さんも出演します。

演出・脚本・音楽はベートーヴェン制作チームが再集結!

演出の白井晃さん、脚本の中島かずきさん、音楽の三宅純さん。彼らは2010年初演の舞台『ジャンヌ・ダルク』に始まり、『No.9−不滅の旋律−』に続く3作目のタッグ。中島さんは劇団☆新感線の座付作家であり、『髑髏城の七人』などのヒット作を生んだ人物です。音楽は全編三宅さんのオリジナル書き下ろし。革命の中を生きた一人の男の苦悩をどんな音で彩るのか、注目です。

Yurika

上演は4月23日(金)の東京公演(東京建物Brillia HALL)を皮切りに、大阪・福岡公演が行われます。公式サイトはこちら。 チケットの発売は3月20日(土)からとなっています(東京公演)。チケットぴあで予約可能です