夢を追うことの大切さや、自分らしく生きることを教えてくれるミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(2017年)。サーカスを生み出した実在の人物P.T.バーナムをモデルに描かれ、『ラ・ラ・ランド』の作詞・作曲チームが集い制作した名曲たちが高く評価されました。「This is Me」は第90回アカデミー賞の主題歌賞にノミネート。そんな名曲たちの中から、背中を教えてくれる名言をご紹介します。

01 夢を思い出させてくれる「A Million Dreams」

子供の頃、描いていた夢はなんですか?大人になった今、描いている夢はありますか?「A Million Dreams」は、夢を追いかける煌めきと美しさを思い出させてくれる曲です。

貧しい家庭で育ちながらも成功する夢を諦めなかったバーナム。裕福で厳格な家庭に育ち、父親に決められた将来を案じる少女チャリティに向けて「We can live in a world that we design」(僕たちは僕たちが描いた世界に生きることができる)と歌い励まします。

大人になった二人は結婚し、可愛らしい二人の娘も生まれます。しかし大人になったバーナムは転職を繰り返し、貧乏から抜け出せない日々。なかなか成功できずに焦るバーナムですが、二人の娘が歌う「A Million Dreams」を聴いて、夢見た少年時代の自分を思い出すのです。

「A vision of the one I see/ A million dreams is all it’s gonna take/ A million dreams for the world we’re gonna make」(僕が見ているものは、無数の夢が全て叶えてくれる。僕たちの世界のための無数の夢を、僕たちが創っていく)

02 自分らしく生きる強さをくれる「This is Me」

近年、SNS等で心ない言葉の刃に傷ついた方も多いのではないでしょうか。言葉や偏見の眼差しは、人の心を大きく傷つけます。ヒゲの生えた女性レティは、容姿から常に差別を受けてきました。バーナムが集めたサーカスはそういった偏見で見られてきた容姿や人種の異なる人たち。彼らをわざとステージに上げ、堂々とパフォーマンスさせることで人々の熱狂と注目を集めたのです。

「This is Me」はレティを始めとするサーカスのメンバーが力強く歌う一曲。「When the sharpest words wanna cut me down/ I’m gonna send a flood, gonna drown ‘em out/ I am brave/ I am bruised/ I am who I’m meant to be/ This is me」(鋭い言葉が私を引き裂こうとする時、私は洪水を起こしてそれを溺れさせてやる。私は勇敢で、傷を負っている。私はあるがままの姿でいる、これが私)

自分を受け入れ、「私は私」と前に進んでいくレティ。コンプレックスや周囲からの心ない言葉に左右されず、自分らしさを認めてあげようと決意させてくれる楽曲です。

Yurika

『グレイテスト・ショーマン』には名曲がたくさんあります!また今後、他の楽曲から名言をご紹介したいと思います。歌詞の1つ1つに注目して、映画を楽しんでくださいね。