2015年、日本で初演され、今や韓国、イギリス・ロンドンと波及し、海外でも高い評価を受ける『デスノート THE MUSICAL』。初演から10年となる節目の年。初演時のキャストである、浦井健治さんと濱田めぐみさんが8年ぶりに出演するかたちで、11月より東京・大阪・愛知・福岡・岡山にて巡演されます!情報解禁時の公式Xでの投稿は1万以上のいいねを獲得し、非常に話題を集めている本作をご紹介します。
世界的作曲家×日本を代表する演出家がタッグを組んで描く、『DEATH NOTE』の世界
2003年12月から2006年5月まで「週刊少年ジャンプ」に連載、その人気から、映画やドラマ、アニメなど幅広いメディア展開が行われてきた漫画「DEATH NOTE」(デスノート)。どこかで触れた、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
ミュージカル版は、2015年に日本で世界初演、その後、17年、20年に上演され、再演を望まれてきました。
韓国では世界初演と同じ2015年に韓国キャストにて初演され、その後17年、22年、23年と再演。全日程即日完売し、22年には年間ベストミュージカル作品賞を受賞。23年には4ヶ月間のロングラン公演を成功させました。また、23年にはロンドンにてコンサートバージョンが上演。全公演完売、海外でも高い評価を受けてきた大ヒットミュージカルとなっています。
<あらすじ>
成績優秀な高校生・夜神 月(やがみライト)は、ある日、一冊のノートを拾う。ノートには、「このノートに名前を書かれた人間は40秒で死ぬ」と書かれていた。それは、死神リュークが退屈しのぎに地上に落とした“死のノート”(デスノート)。犯罪者を裁ききれない法律に、限界を感じていたライトは、ある日、テレビで幼稚園に立てこもる誘拐犯の名前をデスノートに書いてみる。すると、誘拐犯は突然、心臓発作で息絶えた。「自分こそが神に選ばれ、犯罪者のいない世界を創る“新世界の神”だ」と、ライトはデスノートを使い、犯罪者の粛清を始めていく。世界中で犯罪者が不可解な死を遂げていく事件が相次ぐ中、インターネット上ではその犯人を「キラ」と呼び、称賛しはじめる。犯罪の数が激減する中、警察は犯人の手掛かりさえつかめないでいた。そこへ、これまであらゆる難事件を解決してきた謎の名探偵L(エル)が事件を解決すべく、捜査を開始する。
記念すべき10年の集大成、オリジナルキャストの浦井健治&濱田めぐみがカムバック
ミュージカルの要となる音楽を担当しているのは、『ジキル&ハイド』『ボニー&クライド』などのブロードウェイ作品のみならず世界的に活躍、直近の日本作品だと『四月は君の嘘』が記憶に新しいフランク・ワイルドホーンさん。
演出は、今年5月、第50回菊田一夫演劇大賞を受賞した日本を代表する演出家・栗山民也さん。
本作は楽曲の中毒性が非常に高く、海外でも高い評価を受けています。
ライトが法と正義について自身の考えを巡らす『正義はどこに』。Lがライトと対峙する『死のゲーム』。死神レムが死神でありながら人間の情を知ってしまい弥 海砂に対して想いを歌う『愚かな愛』。そして、救世主・キラを崇める人々とのアンサンブルとともに、“新世界の神”だと確信するライト。そんななかLはキラを否定し必ず捕まえることを誓う作中屈指の名場面。三者それぞれが自身の正義を信じて歌われる『正義はどこにリプライズ』。
筆者も実際に衛生放送にて偶然、映像で観劇しましたが、楽曲のみならずそれに合わせた演出も圧巻で、次はぜひ生で観たいと思っています……!(一部の楽曲はYouTubeで聴くことも出来るので、迷っている方は実際に視聴することをおすすめします)
夜神 月(やがみライト)役には、某車のCM以来、子役から大きな注目を集め、直近はドラマ『放送局占拠』等幅広く活躍されている加藤清史郎さん。(なんと10年前に初演を実際に観劇されていたとのこと!)NHKドラマに子役として出演し、24年7月からは舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』アルバス・ポッター役で話題となった、渡邉 蒼さんのWキャスト。
L役は、ミュージカル『のだめカンタービレ』『赤と黒』、舞台『千と千尋の神隠し』の演技で第49回菊田一夫演劇賞を受賞。先日、主演を努めたミュージカル『ジェイミー』が好評のうち終了した、三浦宏規さん。(三浦さんも初演から本作を何度も観劇されているとのこと……!)
弥 海砂役は、2011年にモーニング娘。9期メンバーとしてデビュー。絶対的エースとして活動した後、15年にモーニング娘。を卒業。ニューヨークへのダンス留学の後、20年より歌手・俳優活動と活躍されている、鞘師里保さん。
そして、死神レム役には、2017年の再演ぶりに濱田めぐみさん。圧倒的な表現力で演じられるレム。映像でも『愚かな愛』を歌い上げる濱田さんは圧巻だったので、生だとよりレムの苦しみが伝わってきそうです……。
死神リューク役は、2015年・2017年に夜神 月(やがみライト)役で好演された浦井健治さんが、今度はリューク役として帰ってきます。ライトを経て演じられるリューク。一体どのような観察者になるのか、非常に楽しみです。死神コンビは本作を支えてきた濱田さんと浦井さんということで、デスミュファンにはたまらない配役なのではないでしょうか?
東京公演は、東京建物 Brillia HALL (豊島区立芸術文化劇場)にて、2025年11月24日(月・祝)~12月14日(日)まで。その後、大阪、愛知、福岡、岡山と巡演します。
東京公演では、一部公演にてアフタートークイベントを実施、日本初演10周年記念スペシャル企画として、来場者プレゼントやカーテンコールで一部撮影OKという太っ腹な回も!
また、東京公演期間中、加藤清史郎さんおよび渡邉 蒼さんそれぞれの回をご観劇の方に、非売品特製グッズをプレゼントする「W夜神 月観劇コンプリートキャンペーン」も行われますので、ぜひ一般発売前に公式HPにて詳細をチェックされることをおすすめします。

過去音源化や衛生放送は行われているものの、円盤としての流通はされていない本作。日本では5年ぶりとなる貴重な再演。ぜひ気になる方はチケット確保を!