観客が自由に動き回り、さらに宿泊まで出来てしまう、究極の“没入型”演劇を届ける「泊まれる演劇」。新作イマーシブシアターは、雨にまつわる静寂の音楽劇『雨と花束』です。HOTEL SHE,KYOTOで2023年5月より上演予定となっています。

チェックインからチェックアウトまで物語の舞台のホテルにそのまま宿泊しているかのような体験

HOTEL SHE,が企画・プロデュースする「泊まれる演劇」とは、ホテルの建物を舞台に繰り広げられる演劇を、ゲストが目の前で鑑賞・体感できるナイト・エンターテイメントです。近年、日本でも話題となっている「イマーシブ・シアター(没入型演劇)」という手法を取り入れることで、ホテルの中を自由に歩き回り、登場人物と言葉を交えながら、物語の一員になったような体験ができます。

舞台となるのは、真夜中のホテル。ロビーから客室・廊下、屋上まで、3フロアあるホテル全棟を使用します。「物語体験」はチェックインと同時にスタート。決められた開演・閉演時間はありません。

翌朝12:00のチェックアウトまで物語体験は続きます。客室には全室にレコードプレイヤーが完備。
物語の世界観に沿った特別な演出で、物語の舞台となるホテルにそのまま宿泊しているかのような体験を楽しめます。

生と死、記憶と忘却、境界が曖昧になる「ある夜」の物語

企画・プロデュースを手掛けている花岡直弥さんは、元々ホテルのフロントマンでした。ホテルで過ごす時のどこか“非日常”な感じと、演劇の非日常性を掛け合わせることで生まれた「泊まれる演劇」。

宿泊するお客さまたちは、チェックインをして、夜をホテルで過ごし、また旅に出ていきます。その繰り返しの中で、もしかするとホテルには人々の記憶が蓄積されているのではないでしょうか。

『雨と花束』の主人公はモーテルに長年勤めるとある男性。彼は、この京都の地で多くの出会いと別れを経験しています。その記憶は霧雨のように朧げ。しかし、ふとした瞬間に、走馬灯のように蘇ります。

死期が近づいた彼は、記憶と再会するために、失われた「あの夜」を作り出し、あなたともう一度その世界を旅します。

『雨と花束』の世界では、言語的な表現ではなく、身体的・感覚的なアプローチによって物語が進行します。出演キャストの約半数が演奏者・身体表現者。4時間に及ぶ一つの幻想曲に入り込むような新しい音楽劇を体験出来ます。

観賞後はそれぞれが体験したシーンについて話し合ってみると、次第に物語の全貌が明らかになり、より楽しめるはず!カクテルや、晩餐会のミートキッシュやティーフロート、翌朝には作品の世界観からインスパイアされた朝食を楽しむことができます。

泊まれる演劇『雨と花束』は、 HOTEL SHE, KYOTO(京都府京都市南区東九条南烏丸町16)にて、5月19日(金)〜7月30日(日)に開催されます。(※休演日あり)チェックインは19:30~19:45(SUI VIP ROOMのみ19:00〜19:10)。チェックアウトは翌朝12:00になります。

全日程一次チケット抽選は1月9日(月)20:00 〜 1月16日(月)23:59まで。詳しくは公式サイトをご覧ください。

ミワ

昨年初めてイマーシブシアターを体験し、とても面白かったので、今年は様々な作品に足を運びたいと思っています。以前から注目している「泊まれる演劇」、今年こそ体験できますように!