フレンチロックの音楽や圧巻の殺陣で人々の心を掴んできたミュージカル『キングアーサー』。フランス、韓国で上演された人気作が、ついに日本上陸!浦井健治さん演じるアーサーが、自らの運命に立ち向かいます!

フレンチロックの巨匠×韓国演劇界の注目演出家

ミュージカル『キングアーサー』は、2015年にフランス・パリにて初演。2019年には韓国で初演され、2022年に再演されています。圧巻の戦闘シーンや、フレンチロックによるド派手な楽曲から心打たれる楽曲までエンタメ要素に溢れ、世界中の人々の心を掴み、愛されている作品です。

音楽・脚本・歌詞を手掛けているのは、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』など、数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチアさん。

日本版の演出を手掛けるのは、韓国演劇界で最も注目される新進気鋭の演出家オ・ルピナさんです。
ルピナさんは、本作の演出を韓国公演でも手がけました。2020年にはミュージカル『HOPE』の演出で2020年に韓国演劇界最高峰の演劇賞・韓国ミュージカルアワーズにて演出賞を受賞しています。

オ・ルピナさんは、ミュージカルは「作る人と見る人の想像力をもっとも刺激できるジャンル。刹那の瞬間と感情を舞台で拡張させられる魅力的な芸術」と話します。ミュージカル『キング・アーサー』について、「本作は人間的な部分とファンタジー的な部分を持ち合わせている作品で、作品が持っている“運命に勝つ人間の強い意志と恋”というテーマは、どこの国でも感動と共感を導くテーマ」だとコメントしています。

本作で主演のアーサー王を演じる浦井健治さんは、フランス版の『キングアーサー』を映像で観た時に、「“バック転!サーカス!”みたいに激しい動きで紡いでいく感じ」だったのに対し、「韓国版は演劇寄りになっているように感じた」そう。「今回は新たに日本版として派手な動きも演劇的な要素も両方とも楽しめるような、新しい毛色のロック・ミュージカルを作っていけるのではと思っている」とコメントしました。

高い技術力を持った豪華キャストが集結

正義と愛の葛藤と戦いのなか、期せずして王となり、運命を切り拓いていくアーサーの姿を描くミュージカル『キングアーサー』。

ある日、アーサーは、伝説の剣「エクスカリバー」を抜くための騎士決闘場に義兄ケイの従者として訪れていました。石に突き刺さったエクスカリバーを抜いた者が次期王に任命されます。大会ではメレアガン王子が優勝し、聖剣エクスカリバーを抜く権利が与えられました。しかし、剣はビクともしません。

魔術師・マーリンに促され試してみたアーサーは、なんと石からエクスカリバーを抜き取ることができました。養父のもとで身分を知らずに育ったアーサーですが、実はブリテン王国の偉大な王と家臣の妻との間に生まれた息子だったのです。

ある日、王になったアーサーの元へ、使者がやってきます。メレアガンの軍に襲われており、救って欲しいと言うのです。

勝利したものの戦で負傷してしまったアーサーは、彼を看護していたグィネヴィアと恋に落ち、二人は結婚を約束します。しかし、実はメレアガンの婚約者だったグィネヴィア。メレアガンは、王になる権利もグィネヴィアもアーサーに奪われてしまい、アーサーへの復讐を誓います。

一方、幸せなアーサーの前には、アーサーの異父姉・モルガンが現れ、アーサーの父・ウーサー王が自分の母を騙し奪ったと告発。そして、モルガンはグィネヴィアになりすまし、アーサーの子供を身ごもります。

「自分の息子に王位を奪われ殺されるだろう」とモルガンに予言され、自分の運命に悩み苦しむアーサー。「民のために生きろ」というマーリンの助言を受け、サクソン人たちと闘うために円卓の騎士を結成します。

そこへ、円卓の騎士になるためにランスロットという青年がやってきます。未来の王妃ということを知らずにグィネヴィアに惹かれるランスロット。グィネヴィアも、アーサーではなくランスロットを愛しているのではないかと思い悩みます。しかし、ランスロットは恋心を押し殺し、アーサーから与えられた聖杯を探す任務へと向かいます。

一方モルガンは、自分に従うなら王座とグィネヴィアを与えるとメレアガンを誘い、手を組むのでした…。


自らの運命に立ち向かう主人公・アーサーを演じるのは、浦井健治さん。本作のテーマとなっている「選択」について、「王とは、血筋とはといった、運命や選択を超えた想いが、時代への願いに変換されて込められている。いつの時代にも通ずる人間の業というものに立ち向かう、純粋なアーサーを演じていきたいと思います!」と意気込みを語りました。

最強の騎士メレアガン。アーサーに王になる権利と、婚約者のグィネヴィアを奪われ、復讐を誓い、アーサーの宿敵となります。そんなメレアガンを演じるのは、伊礼彼方さんと加藤和樹さん。

メレアガンはほとんどセリフがなく、「音楽の力と殺陣を使って心情を伝えられるように心掛けている」と伊礼さん。タイプの違うお2人がダブルキャストのメレアガン、両班必見ですね!

その他にも、豪華キャストが集結し、ミュージカル『キング・アーサー』の世界を創り上げます。アーサーの妻グィネヴィアには『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』でヒロインのアナベスを演じた小南満佑子さん。『スクールオブロック』への出演が発表された宮澤佐江さん。

アーサーと円卓の騎士”の仲間で、アーサーに忠誠を誓うも、アーサーの王妃と知らずにグィネヴィアを愛してしまう若き騎士ランスロットを、『スクールオブロック』への出演が発表された太田基裕さん。『ヘアスプレー』のシーウィード役の好演が記憶に新しい平間壮一さんが演じます。

そして、アーサーの甥で側近として忠誠を誓うガウェインに、ルピナさんが韓国版を演出していた『HOPE』の日本版(2021年)に出演していた小林亮太さん。アーサーの異母兄で執事として仕えるケイに、MITSUAKIとして歌手としても活躍している東山光明さん。

そして、大きな力でアーサーの運命に影響を与え導く魔術師マーリンには、石川禅さん。母親をアーサーの父・ユーサー王に奪われたアーサーの異父姉モルガンを安蘭けいさんが演じます。また、本作に出演するアンサンブルキャストは皆さん高い身体能力を持っています!公式Twitterではその様子が垣間見られます。

ミュージカル『キングアーサー』は2023年1月12日(木)~2月5日(日)に東京・新国立劇場中劇場で上演です。その後、群馬・兵庫・愛知を周ります。公式HPはこちら。※1月12 日(木)から1月15 日(日)までの計6公演が中止。最新情報は公式HPをご確認ください。

ミワ

稽古場覗き見インスタライブをみると、アンサンブルキャストの身体能力の高さに驚きます!迫力ある楽曲とパフォーマンスは必見です!