テレビ朝日が建設を進める複合型エンタテインメント施設「TOKYO DREAM PARK(東京ドリームパーク)」。多目的ホール、劇場、イベントスペース、屋上広場、レストランを備え、エンタテインメントとテクノロジーが融合する発信拠点を目指します。開業日が2026年3月27日(金)に決定し、オープニングアンバサダーのサンドウィッチマンさん、高嶋ちさ子さん、劇場でこけら落とし公演の原作・脚本・クリエイティブ・プロデューサーを務める加藤シゲアキさん、イベントスペースで『100%ドラえもん&フレンズ in 東京』を開催するドラえもんがコンテンツ発表会に登場しました。

新劇場「EX シアター有明」とは?

東京ドリームパーク3階に位置する新劇場「EX THEATER ARIAKE(EX シアター有明)」は、最大1,546席、3階席まである大劇場です。座席配置は視界に極力配慮し、センターブロックは前列の観客が視界を妨げない“千鳥配列”を採用。

人間工学に基づいた形状の座席となっており、前後左右の座席幅にゆとりをもたせたり、座った際に座席の膝裏にあたる部分を薄くする設計によって身体への負担を軽くしたりと、観劇体験を快適に過ごせるよう工夫されています。

音響設計は、複合施設でも他施設の音響・振動の影響を受けず、演劇空間に没入できるよう、床・壁・天井を躯体から切り離した「浮き遮音構造」によって遮音性を担保。

見る角度や光の当たり方で表情を変える凹凸を持つ壁面は、有明の海、波をモチーフにデザインされ、舞台で発せられた生音が客席全体に均一に届くよう計算されています。

舞台機構は上演する演目に合わせた設置が可能。舞台面の床を取り外し出来る“組立床”とすることで、より自由度の高い舞台演出を実現します。中通路より前の客席はすべて取り外し可能で、オーケストラピットや張り出し舞台、花道など柔軟に対応できます。

オープニングラインナップ作品が発表!

EX シアター有明は2026年4月から2027年3月までをオープニングイヤーと位置づけ、多様性に富んだオープニングラインナップ作品を上演予定となっています。こけら落とし公演を飾るのは、4月に開幕する舞台『AmberS -アンバース-』。クリエイティブプロデューサー・原作・脚本をNEWSの加藤シゲアキさん、演出を河原雅彦さん、主演を大橋和也さん(なにわ男子)、寺西拓人さん(timelesz)が務めます。

6・7月は劇団☆新感線が、生バンドを盛り込んだ「Rシリーズ」の新作公演を上演。(作:福原充則さん、演出:いのうえひでのりさん)

その後、トニー賞受賞ブロードウェイミュージカルの日本版初上演(主催:ホリプロ/テレビ朝日)が予定されています。

永遠の若さは希望か?新作舞台『AmberS -アンバース-』

EX THEATER ARIAKEのこけら落とし公演として上演されるのは、『AmberS -アンバース-』。クリエイティブプロデューサー・原作・脚本を務める加藤シゲアキさんは、NEWSとしての活躍はもちろん、2012年に『ピンクとグレー』にて作家デビューして以降、2021 年『オルタネート』で吉川英治文学新人賞を受賞し、直木賞候補に。『なれのはて』でも直木賞候補に選ばれ、舞台『染、色』脚本では岸田國士戯曲賞候補に選ばれるなど、作家・脚本家としても高い評価を受けています。

そんな加藤さんが今回、完全オリジナル作品として書き下ろし。加藤さんは本作について「永遠の若さ、永遠の命、不老不死というものをテーマに物語を描いております。アンバースというのは、永遠の命を手に入れられる薬の名前です。アンバー=琥珀は虫などを閉じ込められたりするので、そこから着想を得て、時間を閉じ込めることができる不老不死の薬というテーマに繋げて作品を作りました」と語ります。

脚本はすでに出来上がっており、今後のブラッシュアップを見越して現在は「6合目」まで来ているとのこと。クリエイティブプロデューサーとしても本作に携わるため、日々クリエイティブスタッフとのミーティングが重ねられているといいます。

そして本作の主演を務めるのは、大橋和也さん(なにわ男子)と、寺西拓人さん(timelesz)。映画『君がトクベツ』やドラマ「リベンジ・スパイ」にて主演を務め、近年は舞台『青木さん家の奥さん』や『明日を駆ける少年たち』に出演の大橋さんと、ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』や『ヒーロー』に出演、今後も『「新 画狂人北斎」 -2025-』や『PRETTY WOMAN The Musical』への出演を控える寺西さんは、今作が初共演。

主演のキャスティングにも加藤さんが携わり、「どんな俳優が良いのか提案をさせてもらって、熟考に熟考を重ねた結果、大橋と寺西という2人に出演していただくことになりました。プロットを作った時点で誰が良いのか考えていたんですけれど本当に凄く悩んで、そのタイミングですごく目覚ましい活躍をしているこの2人出演してほしいなということと、タイプの違う2人だからこそ、作品に奥行きをもたらしてくれると思いました」とキャスティング理由を語ります。

寺西さんはtimeleszオーディション番組が放送中のタイミングだったそうで、加藤さんは「元々知ってはいましたが、オーディションを見て、彼がぴったりなんじゃないかなと思いました。ただもちろん、彼自身に(作品に)興味がないと、やりたがってくれる人と創りたいと思ったので、2人でご飯に行って、“こんな話があるけれど興味ある?”と。彼も忙しいのでスケジュールの調整などもありつつ、結果的には快諾いただけました。(ご飯では)口説き落とさないといけないので、彼が好きな貝を食べられるお寿司屋さんを探しました」と明かしました。

加藤さんはこけら落とし公演を務めることについて、「非常に大役なので、とても責任を感じております。本当に僕でいいんですかという思いはあったんですけれど、一方で、新しい劇場ができるということはステージに立つ側としても凄く嬉しいことです。活動の場が増えるという意味でも、非常にありがたく思っています。今回は僕は出演しないですけれど、僕以外のタレントたちがまたそこから羽ばたいてくれるといいなという意味では、実際に作りながらとてもこの劇場に対してわくわくしております」と思いを語りました。

加藤さんは10月からスタートする新番組『光一&シゲのSHOWマン!!』でも堂本光一さんと共にMCを務め、舞台エンタメの魅力を掘り下げます。番組内でも今後、東京ドリームパークとの連動が予定されています。

ドラえもんイベントや没入型デジタルアートシアターも

「TOKYO DREAM PARK(東京ドリームパーク)」では劇場のほかに、音楽ライブを開催できる多目的ホール「SGC HALL ARIAKE(SGC ホール有明)」、生中継やライブ配信対応の「EX STUDIO6」、約 870 ㎡の多目的展示会場「EX STUDIO7」、最新の映像・音響機器を備えたイベントスペース「EX STUDIO8」、約200席のレストラン、眺望を楽しめる屋上広場を有します。

「EX STUDIO7」では、香港・上海・バンコク・台北などで開催し大好評を博したスペシャルイベント『100%ドラえもん&フレンズ in 東京』が日本初上陸。全長12mのドラえもんの巨大バルーンをはじめ、ユニークなビジュアルを含む 100 体を超えるドラえもんが大集合。コンテンツ発表会では、日本ならではの「桜」をテーマにしたドラえもんが登場することが発表されました。

「EX STUDIO8」には、没入型デジタルアートシアター「RÊVE DES LUMIÈRES(レーヴ・デ・リュミエール)」が日本初上陸。パリで年間100万人以上を動員したアートシアターで、100台以上のプロジェクターと最高の音響で世界の名画を堪能できます。記念すべき上映第1弾は、日本でも人気の高い「ゴッホ」に決定しました。

撮影:蓮見徹

「TOKYO DREAM PARK(東京ドリームパーク)」は2026年3月27日(金)に開業予定となっています。EXシアター有明の公式HPはこちら

SHEIN
Yurika

「EX THEATER ARIAKE」は「心震える瞬間に出会える劇場」として、多様性に富んだラインナップを上演していくとのこと。演目に合わせた舞台機構を設置でき、自由度の高い演出を実現できるということなので、この劇場から様々な新たな演出が生まれるのが楽しみです。