2026 年3 月にシアタークリエにて東宝製作作品としては約17年ぶりとなるミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』の上演が決定いたしました。演出を日澤雄介さんが手がけ、小林亮太さん/渡邉蒼さん、山田健登さん/島太星さん(各W キャスト)、瀬奈じゅんさん、安蘭けいさんらが出演します。

「飛躍と共に冷徹な感情表現の融合を目指して」

1983 年にローレンス・オリヴィエ賞 最優秀新作ミュージカル賞受賞を受賞、数奇な運命を辿る双子を描いたミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』。ウエストエンドで1万回以上の上演を誇る、不朽の名作が2026年3・4月、シアタークリエで、東宝製作作品としてはおよそ17年ぶりに上演されます。

演出を務めるのは、劇団チョコレートケーキを主宰、『生き残った子孫たちへ 戦争六篇』では、第30回読売演劇大賞を受賞し劇団公演以外にも活躍の場を広げる日澤雄介さん。

ジョンストン家の8番目の子として双子で誕生し、運命に翻弄される青年ミッキーを、2025年4月にミュージカル『フランケンシュタイン』でビクター・フランケンシュタイン/ジャック役を演じた小林亮太さんと、『ハリー・ポッターと呪いの子』にアルバス・ポッター役として出演、11月には『デスノート THE MUSICAL』で主人公・夜神月役を演じる渡邉蒼さんがWキャストで演じます。

ミッキーの双子としてジョンストン家に生まれるも、ライオンズ家に引き取られ裕福な環境で成長するエディ役には、『レ・ミゼラブル』マリウス役で瑞々しい演技を見せた山田健登さんと、ミュージカル『フランケンシュタイン』アンリ・デュプレ/怪物役、ミュージカル『四月は君の嘘』渡亮太役と、幅広い役柄で魅了する島太星さん。

そしてミッキーとエディの幼馴染・リンダ役に小向なるさん、ミッキーの兄・サミー役に秋沢健太朗さん、謎の語り手として登場するナレーター役に東山義久さん、ミスター・ライオンズ役に戸井勝海さん。

エディを引き取り育てるミセス・ライオンズ役を瀬奈じゅんさん、ミッキーとエディの生みの親でミセス・ライオンズへエディを引き渡すミセス・ジョンストン役を安蘭けいさんが務めます。

<ストーリー>
リヴァプールに暮らす子だくさんのジョンストン家に、双子が誕生する。
生活の困窮から、母はやむなく、片方の子を我が子に恵まれなかった裕福なミセス・ライオンズに託す。
こうして、一人はエドワード(エディ)として豊かな家庭に、もう一人はマイケル(ミッキー)として貧しい家庭に、離れ離れで育つこととなった。
やがて運命に導かれるように再会した二人は、同じ日に生まれたことを知り、固い友情を結び〈ブラッド・ブラザーズ(親友)〉を誓う。
しかし年月を重ねるにつれ、彼らの人生は環境の違いによって大きく隔てられていく。
18歳となったミッキーは、不況により職を失い、幼なじみのリンダとの結婚生活にも翳りが差す。
一方、エディは大学生活を満喫し、将来を約束された存在となる。
血を分けた実の兄弟、ミッキーとエディ。
社会の格差と避けられぬ運命が、二人の行く末を容赦なく裁いていく。

<演出:日澤雄介コメント>
まずはじめに、この『ブラッド・ブラザーズ』を演出できることを光栄に思います。
40年以上前の作品ですが、今なお色褪せずに私たちに感動を与えてくれるこの作品は個人の思惑と共に私たちを取り巻く社会とも密接につながっています。
そして、社会における格差や不平等の問題は残念ながら 2025 年の私たちに鋭く突き刺さります。
その中で運命に翻弄される双子。そして、母親の存在。
寓話のようでいてどこか生々しい物語を、飛躍と共に冷徹な感情表現の融合を目指してキャストの皆さまと丁寧に作っていければと思っております。

ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』は2026年3月9日から4月2日までシアタークリエ、4月に大阪 サンケイホールブリーゼにて上演。公式HPはこちら