ナレーターや俳優さんの朗読が楽しめるAmazonのオーディオブックAudible(オーディブル)。ミュージカル界で活躍する石丸幹二さん、浦井健治さん、城田優さんがナレーションを務めているのをご存じでしょうか。今回はAmazonのオーディオブックAudibleと、石丸さん、浦井さん、城田さんが朗読している作品について紹介します。

オーディオブックAudible(オーディブル)とは

Audible(オーディブル)は、Amazonが提供する耳で聴くオーディオブックのこと。プロのナレーターや声優が書籍を朗読してくれる音声コンテンツです。移動時間や待ち時間、他の作業をしながらスキマ時間を利用して、本を持たずに聴く読書が楽しめます。Audibleは90万を超える作品数に20種類以上のカテゴリーと、ラインナップが多いのが魅力。Audibleでしか聴けない書籍やポッドキャストも数多く配信されており、アプリならオフライン再生も可能です。好きな作家の小説や学びたい分野のビジネス書、推しの声優が朗読する書籍など、検索してみると求めていた作品に出会えるかもしれません。

Audibleを利用するには会員登録が必要です。プレミアムプランとスタンダードプランがあり、どちらも30日間の無料体験期間付き。プレミアムプランは無料体験後に月額1,500円で数多くの作品が聴き放題。一方、スタンダードプランは無料体験後に月額880円で全タイトルから毎月1作品、聴きたいオーディオブックを選べます。選んだ作品は会員期間中いつでも楽しめるので、じっくり聴きたい方も安心して利用できます。

URL:https://www.audible.co.jp

石丸幹二×池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』

石丸幹二さんは1990年に、劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』のラウル子爵役でデビュー。『ハムレット』『美女と野獣』を始め、数多くの作品に出演しました。退団後の代表作には『ジキル&ハイド』『ラブ・ネバー・ダイ』などがあり、現在はミュージカル俳優としてだけではなくテレビドラマや司会業、音楽活動などマルチに活動されています。Audibleで石丸さんがナレーターを務める作品は、2012年に単行本が発行された池井戸潤さん著書の『ルーズヴェルト・ゲーム』。2014年には唐沢寿明さん主演でドラマ化もされており、石丸さんは青島製作所の総務部長兼野球部長である三上文夫役として出演していました。

【あらすじ】
大手ライバル会社に攻勢をかけられ、経営危機に苦しむ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部も存続を問題視する声が上がる。廃部にすればコストは浮くが、この名門チームには社員の夢が詰まっていた。社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む、『奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)』とは?

タイトルの由来は、野球を愛したアメリカの大統領ルーズヴェルトの「一番おもしろい試合は8対7だ」という言葉。総再生時間は11時間52分と長く感じますが、一章ごとの再生時間は1時間から1時間30分前後となっているため、一日に一章ずつ聴くのもおすすめです。

浦井健治×羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』

浦井健治さんは2000年に『仮面ライダークウガ』で俳優デビュー、2004年にはミュージカル『エリザベート』で皇太子ルドルフ役に抜擢されました。2006年のミュージカル『アルジャーノンに花束を』では初主演を務め、前後の時期に出演していた『マイ・フェア・レディ』の演技と合わせて第31回菊田一夫演劇賞を受賞。代表作には『キングアーサー』『ある男』などがあり、11月24日からは東京建物Brillia HALLにて上演される『デスノート』にも出演します。

浦井さんがナレーターを務める作品は、2015年に発行された羽田圭介さん著書の小説『スクラップ・アンド・ビルド』。今作も2016年にテレビドラマ化されており、主演の健斗役を柄本佑さんが務めました。

【あらすじ】
「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!

『スクラップ・アンド・ビルド』の総再生時間は3時間14分。「ナレーションの声と演技力に魅力を感じた」というレビューもあり、ミュージカルや舞台に出演されている時の浦井さんとはまた違う一面を感じられるのではないでしょうか。

またAudibleでは、浦井さんのポッドキャスト番組『浦井健治のココバナカフェ』を聴くことができます。ポッドキャストとは、インターネットを通じて配信される音声コンテンツのこと。このプログラムは毎週金曜日の17時から配信されており、ゲストを招いて「ココだけのハナし」が楽しめます。稽古中や出演中の作品の裏話も聴けるので、ファンの方はお聴き逃しのないように!

城田優×大沢在昌『新宿鮫 新宿鮫1』

城田優さんは2003年にミュージカル『美少女戦士セーラームーン』でデビュー、『テニスの王子様』で注目を浴びました。テレビドラマでは『ROOKIES』を始め多くの作品に出演。ミュージカル作品の代表作には『エリザベート』『ピピン』『キンキーブーツ』などがあり、2018年にはミュージカル『ブロードウェイと銃弾』で第43回菊田一夫演劇賞を受賞しています。

城田優さんがナレーターを務める作品は、2014年に発行された大沢在昌さん著書の『新宿鮫 新宿鮫1』。新宿鮫シリーズの第1作目で、真田広之さん主演で映画化されています。

【あらすじ】
ただ独りで音もなく犯罪者に食いつくーー。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な、罠!絶体絶命の鮫島…。登場人物の圧倒的な個性と最後までの息をつかせぬ緊張感!超人気シリーズの第1作!!

『新宿鮫 新宿鮫1』の総再生時間は9時間。作品の空気感とマッチした城田さんの落ち着いた低いトーンの朗読をお楽しみください。

URL:https://www.audible.co.jp

かずちぃ

普段はステージ上で活躍するミュージカル俳優さんの声を、じっくり聴ける贅沢なプログラム。読書が苦手な方も、好きな俳優さんの朗読なら楽しめるのではないでしょうか。またAudibleには『レ・ミゼラブル』のオーディオブックも収録されています。長編の原作を読むのが難しいという方は、こちらも合わせてチェックしてみてください。