「舞台を観に行ってみたいけど高いんだよねー」って思ったことありません?映画なら割引なしでも1,800円位で観られるのに舞台だと2,500円〜大劇場で高いものだと2万円位する席もあります。そう考えるとなかなか一歩が踏み出せない!その気持ち分かります。今日はそんな舞台の価格設定についてお話しします。

01 チケットが高いのは日本だけ?海外と比較してみた

演劇のチケットが高いのは日本だけなんでしょうか?僕の勝手なイメージですが、海外は日本と比べて舞台などのエンターテインメントの敷居が低い印象があります。チケット代安いから行きやすいんでしょ!?と思ったので調べてみました。

ブロードウェイのとある公演は4種類の座席があり、26・50~121・50ドルで販売されていました。日本円でおよそ2,700円〜13,000円位、もちろん全ての公演に当てはまるわけではありませんがチケット代はそこまで大差はないようですね。

更に調べてみると、海外では週末に家族揃って劇場に足を運んだり、気軽に観劇する文化自体が日本よりも根付いているようです。確かに日本で「観劇」というとしっかりと事前にスケジュールやチケットを準備してから行く、という印象がありますね。

02 高めな価格設定になってしまう演劇事情とは?

じゃあそもそもなぜ舞台のチケットは高いのでしょうか?僕自身、劇団を運営していたことがあるのでよく分かるのですが、単刀直入に言うと「採算が取れないから」です。

演劇はエンターテインメントであると共に、ビジネスなので赤字だと次の公演ができません。だからといってチケット代が高くなるとお客様を呼びづらくなってしまう。というジレンマが生じます。

実際に舞台を上演するうえでかかる費用は、劇場費・稽古場代・人件費(スタッフ・出演者)・舞台セット・大道具・小道具・衣装・宣伝費…その他にも色々かかります。

もちろん劇場の大きさや、借りる日数。セットを組むか組まないか。出演者は何人必要なのか。など様々な要素によって変わってきますが思っている以上にかかります(笑)

もちろん映画も同じように製作費はかかります。しかし、同時に複数の映画館で上映する事ができるので作品を見ていただくチャンスが圧倒的に多いんです。「目の前で繰り広げられる世界」それが舞台のいいところでもありデメリットでもあるんですね。

03 一度体験してみて!演劇作品の最初の選び方とは

僕は演劇がもっと身近な存在になって欲しいなと思っています。

ご紹介した仕組みなどからしても、いきなり演劇の値段自体が下がる事は難しいのかもしれません。そもそも値段が高いから絶対面白い訳では無いし、安いからつまらないというものでもありません。

でも、演劇でしか味わえない感覚がある事は間違いないです。もし値段が高いという理由で観劇を悩んでいるなら自分の好きそうなテーマ、俳優さんで作品を選んで1度生の演技を味わってみてください。

値段が高い高いと言っても小劇場であれば比較的低価格ですし、公演によっては学生割引や平日割引など色々な割引を考えている団体もあるのでぜひ活用してみて下さい。もしかすると実際に観劇する事で、「チケット高っ!」と感じていたその感覚が「そりゃ~この位するよね」とシフトチェンジするかもしれません。