3月に川越でのオープニング公演を終え、4月7日から日生劇場で開幕したミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』。開幕に先駆けて囲み取材会見が行われ、ウィリー・ウォンカ役の堂本光一さんらが登壇しました。
想像すれば、見えてくる−

ロアルド・ダールの小説『チョコレート工場の秘密』を原作に、2013年イギリス・ウェストエンドで初演されたミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』。日本版では日本オリジナル演出をウォーリー木下さんが手がけ、増田セバスチャンさんのアートディレクションによりカラフルでカワイイ世界観が広がります。

本公演に出演を予定していたジョーじいちゃん役の小堺一機さんは、怪我のため当面の間休演を発表。同役は聖司朗さんが務めます。また聖司朗さんに代わり、ジェリー役は佐渡海斗さんが務めます。(舞台写真のジョーじいちゃん役は小堺一機さん、ウェスタ川越 大ホールでのオープニング公演時のもの)

5枚のゴールデンチケットを引き当てた幸運な子どもたちと保護者が、謎に包まれたウォンカのチョコレート工場に訪れるミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』。もちろんウンパルンパたちも登場します。

映像、セット、衣裳のカラフルさに加え、初演に引き続きチョコレートの甘い香りが劇場に。一瞬たりとも飽きさせまいと、次々にウォンカのファンタジックな世界観が広がり続けます。

チャーリーとともに工場見学をするのは、裕福ながらもわがままな子どもたちと、甘やかしてばかりの親たち。

ウォンカが夢のようなチョコレート工場を愉快に案内しながらも、時に冷淡に彼らに接していく様が、ブラック・ユーモアたっぷりに描かれます。

現代では、ゲームやネットの世界に夢中のマイク・ティービーに見覚えがある人もいるかもしれません。

チャーリーは他の子どもたちと比べてとても貧しい暮らしをしていますが、バケット夫人やジョーじいちゃんと共にいつも思いやりを持ち、明るく心豊かに過ごしています。チャーリーとジョーじいちゃんの口癖は、「イマジネーション!想像すれば、見えてくる」。

ウォンカのチョコレート工場ではまさに、ウォンカのイマジネーションから生まれた世界が繰り広げられています。それは人々を魅了するチョコレートを生み出すためであり、ウォンカ自身が「自由」でいるための場所でもありました。

日生劇場でしか味わえない『チャーリーとチョコレート工場』を

ゲネプロ後に行われた囲み取材会見には、ウィリー・ウォンカ役の堂本光一さん、バケット夫人役の観月ありささん、グループ夫人役の鈴木ほのかさん、ボーレガード氏役の芋洗坂係長さん、ソルト氏役の岸祐二さん、ティービー夫人役の彩吹真央さん、チャーリー・バケット役(トリプルキャスト)の小金輝久さん、瀧上颯太さん、古正悠希也さんが登壇しました。

堂本さんは「再びウィリー・ウォンカを演じられることをとても嬉しく光栄に思っていますし、私事ではあるんですけれども、日生劇場は私が27年前に初主演をした場所で、27年ぶりに立たせていただきました。日生劇場の空気や雰囲気をやりながら色々と思い出すこともたくさんあるかなと思ったんですけれども…何も思い出せませんでした(笑)。ウィリー・ウォンカが目まぐるしい役なので、そんな余裕がなかったのかなという気もします。小堺さんが怪我をされたということで、川越の公演ではすごく元気に一緒にやっていましたので、話を聞いた時はびっくりしましたけれども、(聖司朗さんが)アンダーで入ってくださり、アンサンブルの皆さんを含め、皆さんの支えがあってこの作品が無事初日を迎えられることを嬉しく思っています」とコメント。

観月さんは「3年ぶりということで子役たちがみんな新しくなり、大人よりしっかりしているんじゃないかというくらいしっかりしているので、最後まで一緒に乗り切って行きたいと思います。小堺さんはとても責任感の強い方なので、本人も気落ちされているんじゃないかと思いますが、まずは治療に専念して、一刻も早く帰ってきていただきたいなと思います」と思いを語ります。

鈴木ほのかさんは「各家族の絆が深くなって、また光一さんのウォンカがより美しく、よりかっこよくなって、素晴らしい作品になっていると思います。みんなで絆を強めてやらせていただきたいと思います。大千穐楽までどうぞ温かく見守りください」とメッセージ。

芋洗坂係長さんは「小堺さんはジョーじいちゃんのように、舞台以外でもいつもみんなに楽しいお話をしてくださる方なので、ちょっとの間出られませんが、その間にネタを仕込んでおいていただいて、帰ってきたら楽しいお話を聞かせていただければと思います。その間は聖ちゃん(聖司朗さん)とサンディ(佐渡海斗さん)、ジェリー役だけどサンディっていうニックネームなんですね、覚えていただければ」と語り、カンパニー愛が垣間見えます。

岸祐二さんも「小堺さんが休演されて本当に寂しい限りです。聖司朗と海斗が今日(ゲネプロで)見事に務めて、僕もアンサンブル出身として誇りに思います。絆を強めて行きながら、大千穐楽まで楽しく元気よく皆さんにお届けできたら」と意気込みを。

彩吹真央さんは「初演は帝国劇場で上演しましたが、今回は日生劇場ということで、場面によって天井のライトが変わっていて、やっている私たちも自然にイマジネーションの世界に入り込んだ感覚がありました。日生劇場でしか味わえない『チャーリーとチョコレート工場』を楽しんでいただきたい」と語ります。
ゲネプロでチャーリー・バケット役を演じた古正悠希也さんは「3年前に日生劇場に立って、もう一回、今回はチャーリー・バケット役として日生劇場に立てて嬉しいです」とコメント。

初日にチャーリーを務める小金輝久さんは「初めて日生劇場に立つからすごく緊張しています。でも初日を迎えられてとても幸せです。千穐楽まで応援よろしくお願いします」と緊張を明かしつつもしっかりとご挨拶。
瀧上颯太さんは「小堺さん(の休演)がすごい寂しくてお手紙を書いたんですけど、その中に肩たたき券を入れて、肩たたきができるようにしました。これから千穐楽までよろしくお願いします」と小堺さんとの絆を感じるエピソードを。
堂本さんは「子どもたちみんなそうなんですけれども、毎日同じ芝居をやるのではなく、トライし続けて、自分で発見しながらやっているので、それをこの年齢からできるというのは末恐ろしいなと思います。頼もしいですし、楽しいです」と印象を語りました。

4月7日から29日まで日生劇場、5月6日から28日まで福岡・博多座、6月5日から12日まで大阪・フェスティバルホールにて上演されます。公式HPはこちら
華やかな作品ですが、本作随一の名曲「ピュア・イマジネーション」はとてもシンプルで美しいメロディーなのが印象的です。日生劇場の2階から見ると、天井の照明の美しさがよく堪能できました。ウォンカは真意の見えにくい、とてもミステリアスなキャラクターですが、チャーリーに対しての想いを随所に感じます。



















