身近にいそうな親しみやすさと少年のような無邪気さを持ちながら、色気溢れる田中圭さん。2018年放送の『おっさんずラブ』で大ブレイクしましたが、それまでにも幾度となく注目され活躍していました。今回は10年以上田中圭さんを推している私が、田中圭さんの魅力について紹介します!

怪我が俳優となる転機に!いつのまにか引き込まれる自然な演技が魅力

田中圭さんが芸能界デビューしたのは15歳の高校生の時です。小学生から続けていたバスケットボールを足の怪我が原因で引退。激しく落ち込んでいたところ、母親に薦められたオーディションに行ったのがきっかけでした。結果的にオーディションには落選したのですが現在の事務所にスカウトされ、2000年に『マリオパーティー3』のCMでデビュー。2002年には園子温さんが監督・脚本の『自殺サークル』で映画デビューを果たしています。

田中さんの魅力は、自然でありながら細かい仕草と表情で魅せる演技力。「人間てこんな表情や仕草をすることあるよなぁ」と感じたり、「こういう人いる!」とリアルに実在するかのようなキャラクターを演じたりと、見ているこちら側が物語の中に入ったような感覚にさせられます。

現在まで演じた役柄は数多く、2019年にはエランドール賞新人賞を受賞。エランドール新人賞とは一年を通して最も活躍し、将来が有望な新人俳優に贈られる賞のことです。私が特に好きなのは切ない立ち位置の役柄を演じる田中さん!「これほど胸が締め付けられることはない!」というくらいに感情が伝わってきます。

田中圭さん出演おススメ演劇作品『Tribes トライブス』

テレビで見る機会の多い田中さんですが、2007年に『死ぬまでの短い時間』で舞台デビューを果たして以来、主にストレートプレイで活躍しています。

私が特に好きだったのが2014年に上演された『Tribes トライブス』です。言葉とコミュニケーションがテーマになった深く考えさせられる作品でした。とある家庭の末っ子として生まれ、聴覚障害を持つ田中圭さん演じるビリー。家族はビリーを健常者と同じように育てるため、手話を使わせていませんでした。ところがビリーの恋人で聴覚を失いつつある中嶋朋子さん演じるシルビアがビリーに手話を教え始めたことで、ビリーと家族の間に対立が起き始めます。

作品の後半ではビリーとシルビアが感情むき出しで手話を使いぶつかり合うシーンがあるのですが、息をするのも忘れそうになるくらい引き込まれてしまいました。また耳が聞こえない役柄のため、田中さんの細かい仕草や表情がとても活かされていると感じました。いつか再演することがあれば観たい作品のひとつであり、皆さんにも是非観ていただきたいなと思います。

2年半ぶりの舞台出演!鈴木おさむさんとのタッグ第三弾

田中さんは8月12日から東京・兵庫・愛知で上演される舞台『もしも命が描けたら』に出演が決まっています。田中さんが鈴木おさむさんと組む舞台作品は今回で3度目。田中さんの舞台作品の出演自体が2019年上演の『チャイメリカ』以来約2年半ぶりとなるため、ファンも心待ちにしていたことでしょう。本作について田中さん自身も「舞台に馴染みのない方でもチケット代以上の経験と感動を持ち帰っていただけると思う」と話しています。生きることと愛することがテーマという『もしも命が描けたら』。今の時代だからこそ強く感じられることがあるかもしれませんね。

かずちぃ

田中圭さんは6月18日(金)公開の映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』で主演を務めています。また過去の出演作品を色々探してみるのも楽しいですよ。意外にも「この作品見てた!この役を演じてたのは田中圭さんだったの!?」と驚くこともあるかもしれません。田中さんのお芝居に興味が湧いたら、是非舞台にも足を運んでみてください。きっと彼の魅力にハマるのではないでしょうか。