唯一無二の歌声でアメリカの音楽史を塗り替えた伝説の女性ロック・スター、ジャニス・ジョプリン。27歳でこの世を去ったジャニスの半生を舞台化したブロードウェイミュージカル『ジャニス』。主演にアイナ・ジ・エンドさん、総合プロデューサーに亀田誠治さんを迎えて、8月に東京国際フォーラムで上演されます。

伝説のロック・スター 亡くなる1週間前の一夜のコンサート

オリジナルのブロードウェイ版『ジャニス・ジョプリンとの一夜』は2013年から2014年に上演され、その後の北米ツアーも好評を博しました。2022年8月、本作がいよいよ日本で上演されます。
1967年に音楽シーンに登場し、唯一無二の歌声でアメリカの音楽史を塗り替えた伝説の女性ロック・スター、ジャニス・ジョプリン。生涯孤独と闘い、27歳で急逝しました。

しかし、50年以上経つ今もなお、アーティストたちにインスピレーションを与え、信奉する若いファンを増やし続けています。ジャニスが表舞台で活動した期間はわずか4年、来日は一度もなく、生の歌声を聴いた人はほとんどいません。

本作は、「亡くなる1週間前の、一夜のコンサート」をコンセプトに、ジャニスの半生を舞台化。ジャニスが自らの物語を「独り言」として語っていきます。母親がミュージカル・ファンで子供のころによくレコードを聴いたことなど、彼女のバックボーンを知ることができます。

それに紐付く数々の名曲を熱唱していくだけでなく、彼女に大きな影響を与えたアレサ・フランクリン、ニーナ・シモン、オデッタ、ベッシー・スミス、エタ・ジェイムス等が登場して、圧巻のステージを披露します。ジャニスが活躍した1960年代後半の音楽シーンを存分に味わえる、コンサートスタイルのミュージカルとなっています。

アイナ・ジ・エンド、藤原さくら、緑黄色社会の長屋晴子ら豪華アーティスト陣を迎えての上演

亀田さんの推薦で決定したジャニス・ジョプリン役。幼少期にダンスを初め、中学生の頃はミュージカルスクールに通い、当時の夢はミュージカルスターだったというアイナ・ジ・エンドさん。現在BiSHのメンバーとして活動をしています。BiSHは、歌唱力が高く評価されている「楽器を持たないパンクバンド」。2021年には、紅白歌合戦に初出場を果たした他、アイナさんが登場したYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で披露した2曲は1300万回再生を超えるなど大きな反響がありました。BiSHは2023年をもって解散することが決まっていますが、今後のアイナさんの活動に注目が集まっています。

アイナさんは、アーティストとしての活動とはまた別に、「ミュージカルは小さい時の夢なので、うれしい、やってみたい」と今回の『ジャニス』を引き受けたそう。ジャニスについて追求していくうちに、「実はちょっと繊細でさみしがりやな女の子だったと思う」と分析するアイナさん。「時代も年齢も関係なく、今生きている人たち皆が、どこか心にひっかかるものがあると思うので、見にきてほしい」とコメントしました。

「昨今の映画などのメジャーなシーンでは、ミュージカルや音楽をテーマにしたものが勢いを持っていて、大衆が歌を強く求めていることを感じます。この最もパワフルなDIVA達の物語は2022年、日本の夏に熱いニューウェイブを巻き起こすことになると思います」と話すのはUAさん。ソウル、レゲエ、ジャズ、民謡など幅広いジャンルを歌いこなすボーカルが特徴です。今回、アレサ・フランクリンを演じます。UAさんのデビューのきっかけは、なんとアレサの曲を歌っていた時にスカウトされたことなんだそう。運命の数奇さを感じます。

ニーナ・シモンを演じる浦嶋りんこさん。1999年に『RENT』で舞台初出演した後、『レ・ミゼラブル』などミュージカル作品で活躍しています。「女優がジャニスを演じて、歌う。“生”でオーディエンスに歌を聞かせる!これぞジャニスが貫いてきた生き様だと感じ、日本版をどのように創り上げるのか!今から、激しく気を引き締めています!」とコメントしました。

そして、初ミュージカルにして、オデッタとベッシー・スミスの2役を演じるのはシンガーソングライターの藤原さくらさん。ドラマ『ラヴソング』での福山雅治さんとの共演や、ダイハツのCMソング「君は天然色」でご存じの方も多いのではないでしょうか。「真似るのではなく、彼女たちがあの時代、ブルースを歌った意味と向き合いながら演じていきたい」と話します。本作はアメリカの音楽史としても重要な役割を果たしています。

豪華俳優陣に加えて、本作の総合プロデューサーも務める亀田誠治さんは、ベーシストとしてもステージに立つことが決まっています。亀田さんは、日比谷音楽祭を開催するなど、積極的に新たな試みに挑戦している方です。ミュージカル俳優ではなく、実際にアーティストとして活動されている歌手の方々を多く迎えての舞台。音楽に精通している方々だからこその表現を、亀田さんが引き出していくのではないでしょうか。

「Mela!」で有名な緑黄色社会のボーカル・長屋晴子さんも初のミュージカル出演。「音楽に壁はないということ。音楽は、魂は、人の心を動かすということ」を本作から感じたと言います。

ブロードウェイミュージカル『ジャニス』は8月23日(火)、8月25日(木)、8月26日(金)東京国際フォーラムにて上演されます。公式HPはこちら

ミワ

アーティストの皆さんがこれほど多く起用されたミュージカル作品は珍しいですよね。音楽に深く関わりのある皆さんが演じることで生まれる新しいミュージカルに期待です。