なかなか思うように出かけられない今日この頃。洋画や旅行動画を見て海外旅行気分に浸っている人も多いのではないでしょうか?映像も良いですが、外国にいるような気分を味わいたいなら演劇やミュージカルを観に行くのもおすすめ。コロナ禍で海外旅行に行けない今だからこそ、演劇・ミュージカルをおすすめしたい理由を3つご紹介します。

01 ブロードウェイ作品を気軽に楽しめる

演劇にまつわる世界で最も有名な場所といえば、ニューヨークのブロードウェイですよね。日本では毎年数多くのブロードウェイ作品を上演していて、コロナ禍の2021年も『ウェイトレス』や『The PROM』など、話題作が続々と日本に上陸しています。

劇団四季がロングラン公演をしている『アラジン』や『ライオンキング』も、元をたどればブロードウェイで人気を博したミュージカル。日本はブロードウェイ作品を気軽に楽しめる環境が整っているのです。

東京・渋谷にあるミュージカル劇場の東急シアターオーブでは、ブロードウェイの新作ミュージカルを定期的に上演。劇場周辺にはニューヨーク発祥のサンドイッチやハンバーガーのお店もあります。観劇と合わせてグルメを味わえば、ブロードウェイを楽しむニューヨーカーの気分になれるかもしれませんね。

02 作品の世界観を再現した舞台セットに没入感を味わえる

演劇やミュージカルは、作品の舞台が海外に設定されている場合がほとんど。舞台セットや衣装にその国の建築物や文化が反映されていて、見ているだけで異国に迷い込んでしまったような気分になれます。

例えば劇団四季の『オペラ座の怪人』は、タイトルの通りパリのオペラ座・ガルニエ宮殿を舞台にしたミュージカル。時代設定は19世紀ですが、舞台装置は本物のガルニエ宮殿の様式を忠実に再現しています。劇中に登場する豪華なシャンデリアや大階段は、まるで本当にガルニエ宮殿に来たのかと錯覚してしまうほどの美しさです。

03 音楽で異国情緒を感じられる

異国を題材にしたミュージカルでは、その土地の音楽が作品に影響を与えることがよくあります。アフリカのサバンナを舞台にした劇団四季の『ライオンキング』は、アフリカの民族音楽にインスピレーションを受けた独特な音楽が印象的。生演奏による民族楽器の力強いリズムも、エキゾチックなムードを高めます。

第2幕の冒頭にズールー語で歌われるのが、パワフルなコーラスが魅力の「ワン・バイ・ワン」。明るいメロディーが特徴ですが、実は西洋人に奴隷にされる黒人たちが故郷への誇りを歌った曲です。ミュージカルで耳にする音楽は、作品の舞台となる国の文化だけではなく、その国の歴史も教えてくれることがあります。

さきこ

演劇やミュージカルは、物語が展開される空間に入り込むことで作品の世界を深く味わえる非日常的なエンターテインメント。異国の文化が反映された舞台セットや音楽を肌で感じることで、まるで海外旅行のような気分を味わうことができます。遠くに行けない状況がしばらく続くと思いますが、海外へ行きたくなったときはぜひ演劇やミュージカルを観て海外旅行気分に浸ってみてはいかがでしょうか?