「ひと夏の恋」とよく言いますが、夏は気持ちが開放的になって恋を求めてしまう季節。そんな夏にこそ見てほしいのが、2011年公開の映画『モテキ』です。アラサー非モテ男子の主人公が、突然4人の美女に囲まれてモテ期に突入!思わず脳内で女神輿を担いでしまう主人公の姿に、恋愛センサーが刺激されるドタバタラブコメディです。10年前の作品とはいえ、 斬新な音楽の使い方や日本中の男子が称賛するモテ女たちの魅力は、今見ても衰えを感じません。

モテ曲が彩るサブカル男子の爆進ラブストーリー

主人公の幸世は、31歳のヘタレ男子。彼女なし・貯金なし・仕事なしの三重苦生活を送っていました。ひとまずちゃんと働こうと決心した幸世は、趣味のサブカルネタを扱うニュースサイトのライターになります。そこでSNSを通じて同業者のフォロワーと知り合い、意気投合。相手が男性だと思って顔合わせをした幸世は、待ち合わせに現れた美女・みゆきに仰天!一目で恋をしてしまうのでした。

幸世に対して心を開くみゆきですが、実は彼氏持ち。そんな厄介で魅力的な美女の虜になった幸世のもとに、さらに彼を気にかける3人の美女が現れて…!?

ストーリーにも十分な勢いがありますが、映画の面白さをさらに加速させるのは「モテ曲」と呼ばれる作品の中で流れる音楽たち。フジファブリックやJUDY AND MARY、ももいろクローバーZなど、あらゆるジャンルのJ-POPアーティストの曲が劇中に散りばめられていて、幸世の恋愛センサーと密接に連動しています。ミュージックビデオ風の演出やカラオケルームで熱唱するシーンもあるので、『モテキ』を見るとカラオケに行きたくなってしまうかもしれません。

Perfumeが4人になった伝説のミュージカルシーン

「3人組のPerfumeが4人になった!?」と映画公開時も話題になっていたのが、幸世がみゆきへの恋心に目覚め、Perfumeの「Baby crusing Love」を踊るミュージカルシーンです。50人のダンサーとチアガールを従えて幸世役の森山未來さんが踊る圧巻の場面なのですが、なんとPerfumeの3人も本人役として出演!

普段は3人で踊る三角形のフォーメーションを、森山さんとくわえて四角形や台形の形にして踊ったというこちらのシーンは、出演者たち華麗なダンスとPVのようなカメラワークがまさに神技。ダンスパフォーマンスに定評がある森山さんとPerfumeの3人は、まるで新ユニットのように息がピッタリで見ていて感動します。

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“『モテキ』の長澤まさみ”は、本当にイイ!

『モテキ』が大ヒットしていたころ、当時大学生だった私の周りには”『モテキ』の長澤まさみ”推しの男子がたくさんいました。アラサーになった今でも、同年代の男性が「思わずドキッとする女性」の話をするときに、よく長澤まさみさんが演じるみゆき役を例えに出しています。男性陣が口をそろえて「『モテキ』の長澤まさみはイイぞ」と称えるその理由は、映画を観たら女性の私であっても同調せずにはいられませんでした。

みゆきは人との距離を縮めるのが上手く、愛嬌があり、そしてどこか危うさを感じさせる最強のモテ女なのです。まだ『モテキ』を見たことがない男性のみなさん、ぜひ映画を見て長澤まさみさんの演じるみゆきに鼻の下を伸ばしてください。女性のみなさんは、みゆきの言動から男心を掴むモテテクニックを探ってみてください。

さきこ

国内の映画大賞で数多の賞を受賞し大ヒットを記録した映画『モテキ』は、実は映画公開の1年前にテレビ放送された同タイトルのドラマのその後を描いた作品。ドラマを観ていなくても映画は十分楽しめますが、『モテキ』ワールドにハマってしまったら、ぜひドラマや原作漫画、コンピレーションアルバムにも触れてみてください。夏の「恋がしたい」衝動は、『モテキ』を見て発散しましょう!