日ごろの疲れや人間関係のイライラに心が押しつぶされそうなときは、歌って大きな声を出すのが一番!カラオケは医療や介護の現場でもストレス発散効果があると注目されていますが、なかでも感情移入しやすい曲を歌うと心の不調が改善されるそうです。

役を演じるように歌うミュージカルソングは、感情移入しやすく大声も出せるのでカラオケに適しています。ミュージカルカラオケが趣味の筆者が、日本語の歌詞で気持ちよく歌えるおすすめのミュージカルソングを3つ選んでみました。

「自由を求めて」/『ウィキッド』

1幕の終盤で主人公のエルファバが歌うナンバー。エルファバがオズの国の腐敗政治と戦う決意を込めた『ウィキッド』の代表曲で、カラオケに入っているミュージカルソングの中でも熱い支持を得ています。力強い歌詞と空を飛ぶような高揚感のあるメロディーは、嫌なことがあったときに歌うと大声を出せてスッキリしますよ。

終盤の「大空高く舞い上がるの」の伸びやかなメロディーはパワフルに歌いたいところですが、大声を意識し過ぎると喉が締まって負担がかかってしまいます。舌を喉の手前で動かし、お腹から声を出すように歌うと気持ちよく歌えるのでお試しください。

「スキンブルシャンクス[鉄道猫]」/『キャッツ』

楽曲が多い『キャッツ』の中でも、老若男女から愛される人気のナンバー。鉄道が大好きな猫のスキンブルシャンクスが、駅員に混じって夜行列車できびきびと働く様子を歌にしています。明るい歌詞とテンポに、歌っていると心がウキウキしますよ。

いつもニコニコと朗らかなスキンブルシャンクスになりきって、セリフの「モーニングティーは薄め?」も恥ずかしがらずに声に出してみましょう。周りから「濃いめ!」の返事をもらえると、なおさら楽しいですね。

カラオケに入っているのは劇団四季が1989年にリリースした旧音源版なので、現在の『キャッツ』でこの曲を聞きなれている人にはテンポが遅く感じると思います。歌いづらさを感じた時は、リモコンでテンポを2つほど早く調整するのがおすすめです。

「闇が広がる」 /『エリザベート』

黄泉の帝王・トート閣下とオーストリアの若き皇太子・ルドルフが歌うデュエットナンバー。ミュージカルソングを歌う醍醐味は「いかに役になりきって歌えるか」なのですが、この曲は役になりきればなりきるほど気持ちよく歌えるのでカラオケにピッタリな1曲です。

トート閣下はルドルフをいざなうように、ルドルフは終盤の「王座」を力強く熱望するように歌うのがポイント。妖艶なメロディーが盛り上がるサビの部分は、二人の声が重なるハモリのパートを覚えるとさらに気持ちよく歌えます。

さきこ

今回紹介した3曲は、カラオケの2大機種であるDAMとJOYSOUNDのどちらにも配信されています。ミュージカルファン同士のカラオケでもヒトカラでも気持ちよく歌える曲ばかりなので、ぜひ歌ってストレスを発散してくださいね。