『ピッチ・パーフェクト』での共演で知られるレベル・ウィルソンとアダム・ディヴァインの二人が主演を果たしたNetflixの『ロマンティックじゃない?』(2019年公開)。個性的な二人ならではの新ジャンルラブコメが展開されていました。
目が覚めたらそこはラブコメの世界⁉︎
自己肯定感が低く、他人に心を開けない主人公のナタリーは、恋愛を理想化するラブコメ映画が大嫌い。そんなある日、ひったくりと揉み合った拍子に頭を打ってしまいます。目が覚めると、なぜか世界は一変していました。
やたらと小綺麗に片付いたニューヨークの道路、そこら中に乱立している花屋とケーキ屋、パステルカラーの豪邸に変身したアパート、買った覚えのない大量のハイヒール。ナタリーは大嫌いなラブコメの世界に入り込んでしまったのです。
怒涛のような「ラブコメあるある」
この映画の注目ポイントはなんといっても「ラブコメあるある」のオンパレード。必要以上にお洒落なオフィスに、いじわるな同僚、ファッションに厳しいゲイの親友など、「あるある~!」と盛り上がれるネタが満載です。
主人公のナタリーは果たしてこの世界を脱出できるのか。お約束のようなラブコメの中で見つかる幸せとは何か。斬新な設定のストーリーだけに、ついつい結末が気になってしまいます。
一方で、「ゲイの親友は普段どんな生活を送ってるのか?」「なぜ女性の同僚とわざわざ喧嘩しないといけないのか?」など、はっとする問いが投げかける場面も。これまで観てきたラブコメというジャンルを考え直すきっかけにもなるような作品です。
『プリティ・ウーマン』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』などが大好きな筆者にとっては、くすぐったい笑いが続く楽しい映画でした。現在 Netflixで配信中です。