コロナ禍の影響を大きく受けたブロードウェイ、そしてトニー賞。世界中が待ち望んだトニー賞が帰ってきました!日本では9月27日にWOWOWにて生中継が放送され、10月2日には字幕版の放送も控えています。中止になるまでの作品からノミネートされた第74回トニー賞の結果をまとめます。

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30億円をかけて作られた?!ミュージカル作品賞『ムーラン・ルージュ』

トニー賞の中でも注目度の高いミュージカル作品賞を受賞したのは、『ムーラン・ルージュ』。バズ・ラーマン監督の映画の世界観を見事に表現した本作では、豪華絢爛なセットが話題に!なんと総製作費が約30億円もかけられたそうです。既存のヒットソングを使用した「ジュークボックス・ミュージカル」としても知られる『ムーラン・ルージュ』。映画で使用された楽曲にレディー・ガガやアデルなどのヒット曲が追加され、70曲以上の楽曲が次々と歌われるのも人気の理由の1つ。今回トニー賞にノミネートされた3作品(『ジャグド・リトル・ピル』『ティナ/ザ・ティナ・ターナー・ミュージカル』)は全てジュークボックス・ミュージカルであることも話題となりました。

『ムーラン・ルージュ』はミュージカル主演男優賞・ミュージカル助演男優賞・ミュージカル演出賞・ミュージカル装置デザイン賞・ミュージカル衣装デザイン賞・ミュージカル照明デザイン賞・ミュージカル音響デザイン賞・振付賞・オーケストラ編曲賞と、合計10賞を獲得!2021年最多受賞の本作は、2023年夏に帝国劇場にて日本上陸予定。トニー賞では『ムーラン・ルージュ』のパフォーマンスの一部が披露され、SNSでもその様子を見ることができます。

圧巻の歌声を披露!ミュージカル主演女優賞エイドリアン・ウォーレン

ミュージカル主演女優賞を獲得したのは、『ティナ/ザ・ティナ・ターナー・ミュージカル』の賞エイドリアン・ウォーレンさん。ロックの女王と呼ばれるティナ・ターナーの壮絶な人生を描いた作品で、こちらもジュークボックス・ミュージカル。ティナの人生を辿るとともに、彼女の名曲が次々と登場します。2018年ロンドンのウエスト・エンドで初演を迎え、大人気に。ブロードウェイ上陸を果たしました。トニー賞でもエイドリアン・ウォーレンさんが圧巻のパフォーマンスを披露!まるで本当にティナのライブに来たかのような大迫力で会場を沸かせました。

Yurika

コロナ禍での劇場閉鎖を乗り越えての開催となった今回のトニー賞。“ブロードウェイが帰ってきた!”と世界に宣言すべく、様々なパフォーマンスも話題になりました。日本でも人気の高い『ウィキッド』初演キャストであるクリスティン・チェノウェスとイディナ・メンゼルが登場。名曲「For Good」を涙ながらに披露しました。その他にも『レント(RENT)』や『イントゥ・ザ・ウッズ』など名作が盛り上げ、今までにない特別なトニー賞となりました。