「お前はもう死んでいる」「わが生涯に一片の悔いなし」などの台詞でおなじみの漫画『北斗の拳』。同作の初の舞台化として話題になっている『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』。12月8日の日生劇場での開幕を皮切りに、大阪・名古屋、さらに2022年秋には中国での上演も予定されている超大作です。
全世界総発行部数「1億部」の世界的人気作品
『北斗の拳』は、1984年から1989年まで集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載されていた作品。世界的な核戦争により、暴力が全てを支配するようになった世界を舞台に伝説の暗殺拳“北斗神拳”の継承者である主人公、ケンシロウの人生を描くストーリー。ド派手でかつ血が飛び散るなどの格闘シーンや、「あべし」「ひでぶ」などの特徴的な断末魔などが人気を博し、1980年代の『週刊少年ジャンプ』を代表する作品になりました。
大貫勇輔のほか、福井晶一、加藤和樹ら名だたるミュージカル俳優が集結
主人公のケンシロウを演じるのは、ダンサーとしても活躍し、近年ではテレビドラマ『ルパンの娘』に出演し話題になった俳優の大貫勇輔さん。7歳からダンスを始め、コンテンポラリー界の巨匠、マシュー・ボーンにも認められた身体能力の高さで、“北斗神拳”を体現。既に公開されているソロビジュアルでも見事な蹴り技を披露しています。
ケンシロウの支えとなる北斗三兄弟の次男、トキはWキャストで加藤和樹さんと小野田龍之介さんが演じます。『1789 -バスティーユの恋人たち-』で主演をつとめ、『ミュージカル フランケンシュタイン』など様々な作品で主要キャストをつとめる加藤さんと、『レ・ミゼラブル』のアンジョルラスを好演し、2022年には『ミス・サイゴン』にクリス役で出演が予定されている小野田さん。着実にミュージカル界で存在感を示しているお2人による熱演に注目です。
10月11日にキャスティングが解禁されたばかりの北斗三兄弟の長男であり、ケンシロウの宿敵となるラオウは、福井晶一さんと宮尾俊太郎さんがWキャストで演じます。福井さんは劇団四季で活躍し、退団後は『レ・ミゼラブル』のジャン・ヴァルジャンなど数々のミュージカルに出演。宮尾さんは2004年から2020年まで熊川哲也さん主催の『K-BALLET COMPANY』のプリンシパルとして長年活躍、とそれぞれの道で第一線を走り続けています。宮尾さんは6月から7月にかけてミュージカル『マタ・ハリ』にも出演し、俳優としての精力的に活動されています。
全くキャリアの異なるお2人が、一体どの様にラオウを見せてくれるのか。非常に楽しみなキャスティングです。他にもヒロインのユリアを平原綾香さんとMay’nさん、ケンシロウたちの師父であるリュウケンを川口竜也さんが演じるなど、他のキャラクターのキャスティングにも並々ならぬ熱量を感じるキャスティングとなっています。
演出を、ミュージカル『マタ・ハリ』『スカーレット・ピンパーネル』などの数々のミュージカルを手掛ける石丸さち子さんが担当し、振り付けは社会現象にもなった『パプリカ』などを担当した辻󠄀本知彦さん、音楽を日本でも2001年から上演されている『ジキル&ハイド』の他、ミュージカル化され話題になった『DEATH NOTE』などを手掛けたフランク・ワイルドホーンが担当するなど、全てにおいて豪華な布陣が揃っている『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』。見ているだけで圧倒される様な迫力あるタッチが印象的な『北斗の拳』の世界が一体どんな形で舞台上に登場するのか、楽しみにしていましょう!